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英語と日本語の同時通訳に関するご質問です。
英語と日本語は語順等、構造上にかなり違いがある言語ですが、同時通訳をする場合、どうしているのでしょうか。
特に日本語から英語に同時通訳する場合、文を最後まで聞かないと、誰が「どうした」の部分が分かりませんし、「した」のかそれとも「しなかった」のかすら分かりません。

どなたかご存知の方がいらしたら、教えてください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

仕事上、スペイン語の同時通訳をしたことがあります。


英語の場合とほぼ同じではないかと思い参考までに
いくつか書いてみたいと思います。

1.まず同時通訳は突然まえぶれもなく行うことはありません。出席者と当日の議題は決まっているので出来るだけ事前準備をします。

2.日本人と日本語の特徴は分かっているので8割以上は流れに乗って通訳できるでしょう。例外は非常に癖のある話し方をする人や予定外のテーマに話が及び発言者の内容が予測できないときに起こります。

3.「私はこの問題について、日本はよく議論を重ね、慎重に検討してみるべきであり、個人的には反対の立場であります」このように修飾語や挿入句が多い場合は反対か中立であり、少なくとも積極的賛成ではないことが
推測できます。従って、文章を区切り結論を最後に言えば間違うことはありません。
4.同時通訳といえども欧米語と日本語の場合は、欧米語同士のように同時スタートは出来ません。単語の逐語訳が同時通訳ではなく、フレーズ単位の訳になるので
少しずれて(遅くなる)追っかけることになります。
途中で発言の趣旨が違うことに気がついた場合は、それまでの発言内容を代名詞や関係詞で受けて、修正していくことになります。ずっと肯定的に述べてきて、日本語が急に最後でNOの結論になった場合は「私はそのような立場を取らないものです」と修正せざるをえません。

CNNやNHKの同時通訳(英語→日本語)をよく聞いてください。日本語として違和感を感じるところがたくさんありますが、情報は伝わってきます。日本語→英語の場合
はその逆だと思えばいいでしょう。欧米語同士のように
完璧に近い同時通訳は、日本語からの場合には望めません。語学の問題だけではなく、発想方法、文化的背景が大きく異なるからです。
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この回答へのお礼

お答えどうもありがとうございました。特に「修飾語や挿入句が多い場合は反対か中立であり、少なくとも積極的賛成ではないことが推測できます」というところに「なるほど」と思いました。テレビで同時通訳を聞いていて、時差があるなとは思っていたのですが、関係詞等で修正しているとは知りませんでした。勉強になりました。

お礼日時:2005/04/08 16:38

疑問に思われるのも無理はありませんが、あなたの疑問は言葉の意味への誤解から生じています。

順次説明していきましょう。

同時通訳という表現は、逐次通訳との対照として生まれたものです。ですから「同時」とは、本当に同時なのではなくて、「逐次」ではないという意味です。

逐次通訳はご存じですよね。
話し手がいくらか話したあとに、通訳者がその部分の訳を話すのです。

同時通訳は、話し手が話している最中に通訳も話すやり方です。ただそれだけのことです。
つまり、話し手の一言一句を「同時」に別の言語に訳しているのではありません。

「日本語は最後まで聞かないと結論が分からない」というのは理論上のことであって、実際の会話ではそんなことはありません。
あなたご自身で、周囲の日常会話を意識して聞いてみてください。文末の肯定・否定を聞くまでに、話し手が何を言おうとしているのかは、話の進み具合で分かるのが普通です。

話し手の表情も参考になります。さらに、通訳者の常識も判断材料になります。

例えば話し手が、
「日本語と英語の語順は・・・・」とまで話せば、次に「同じです」「似ています」と言い出すはずはありません。

ですから同時通訳者は、話し手の話の内容をある程度類推して訳していると言って差し支えないと思います。

語順が極端に違う日本語から英語へ「同時」通訳ができるのは、こうした仕組みによるものです。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございました。
>「同時」とは、本当に同時なのではなくて、「逐次」ではないという意味です。

なるほど、そうですね。納得しました。

お礼日時:2005/04/13 11:52

#1の方がおっしゃる通り、何の下準備もなしに同通をすることはありません。

普段は難解な技術的な内容の通訳が多いので、可能な限り資料を事前に入手したり、どういった方向で話を進めるのか聞いたりします。ですので現場では、最後まで話を聞かなくてもある程度、話が予測できたりします。私は南雲堂から出ている「実践ゼミウィスパリング-同時通訳」を参考にしました。また、最近では「頭ごなし」といった名前で、頭から訳していく(もしくは理解する)方法を説明したテキストが結構でているので、これらを参考にしてもいいと思います。同通は大変ですよね。お互いにがんばりましょう!!
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この回答へのお礼

お答えどうもありがとうございました。
予測を使うというのは、なんとなくそうかなあとは思っていたのですが、それが入念な下準備に裏付けられているものだとははっきり理解していませんでした。
勉強になりました。どうもありがとうございます。ご紹介いただいた本も、ぜひ見てみたいとました。がんばります!

お礼日時:2005/04/13 11:55

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