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得健堂先生自壽詩及七壽杯、次韻以祝(大正三年)

烟霞不託百年身
却住大都清福新
七壽杯成頒客日
梅花的皪照佳辰

この詩の基本的な意味が分かり難いです。特に、「烟霞不託百年身」で、普通の日本語でどう書きますか。あとは、「七壽杯」ということは何でしょうか。

ありがとうございます!

A 回答 (3件)

調べたところによると、



この詩は、得健堂先生という人の誕生日を祝うために、夏目漱石が作ったものです。基本的な意味は以下のようになります。

「烟霞不託百年身」
煙や霞に頼らずに百年の寿命を全うする。つまり、長寿で清廉な人生を送るということです。

「却住大都清福新」
大都会に住んでいても清く幸せな新しい人生を始める。つまり、留学や転居などで新しい環境に適応するということです。

「七壽杯成頒客日」
七十歳の誕生日に杯を挙げて客をもてなす日になる。つまり、七十歳のお祝いをするということです。

「梅花的皪照佳辰」
梅の花が白く輝いて美しい日を照らす。つまり、梅の花が象徴する節気や清潔さがこの日にふさわしいということです。

「七壽杯」とは、中国の伝統的な七十歳のお祝いの儀式で、親族や友人が集まって酒を飲み交わすことです。

日本でも古くから行われていましたが、現代ではあまり見られません。漱石は得健堂先生の七壽杯に招かれてこの詩を贈ったのでしょう。

ちなみに、得健堂先生とは森鴎外のことで、「とくけんどう」と読むようです。
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七壽とは日本では七十になると喜寿と称して祝いの席を設けたりしますがそのことです。

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大雑把ですが、全訳を試みました。



烟霞不託百年身 烟霞に百年の身を託さず
せいぜい百年しか生きない果敢ない身であるのに仙人の烟霞の境地にその身を託すことなく

却住大都清福新 却って大都に住んで清福新たなり
却って大都会に住んで清らかな幸せが日々新たである

七壽杯成頒客日梅花的皪照佳辰
長寿を祝う酒が生き渡った頃、招いた客が「風流ですなあ」と言った。
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