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はじめまして。私はある病院でリスクマネジメントにかかわる仕事をしているものなのですが(まだまだヒヨコです)、実は私の働いている病院で今度インシデント報告をWeb上で行なおうということになったんです。そして今回、わたしが知りたいのは病院の規模におけるインシデントの報告件数がいくらくらいになるのが一般的なのかということです。もちろん少ないに越したことがないのですが、ひとが携わる仕事ですし間違いというのが起こらないという保障はありません。そこで、インシデント報告件数が病床数に対していくらくらいというようなことについて書いてある文献やHPとうがあれば教えていただきたく投稿させていただきました。長文ですみません。

A 回答 (5件)

ハインリッヒの労働災害に関する研究によると、1件の重大事故の背景には、29件の同種


の軽症事故、300件の同種のインシデントが存在すると言われます。
これは、一般産業の災害の例ですが、医療事故の陰にも多くのインシデントの積み重ねが
あると想定されます。

したがって、インシデントの絶対数が多ければ、必然的にアクシデントやシリアス・アク
シデントの数が増加することになり、よって、アクシデントを減らすためには、インシデ
ント自体を減らす必要があります。


>わたしが知りたいのは病院の規模におけるイ
>ンシデントの報告件数がいくらくらいになる
>のが一般的なのかということです。

個々の病院のリスクマネージメントポリシーによるでしょう。
事故防止に積極的に取り組んでいる病院は、規模の大小にかかわらず、インシデントだけ
ではなく、重大事故も包み隠さず報告するでしょうし(他の病院で同種の事故を防ぐため
に)、隠蔽体質の病院では、法の縛りや罰則がないと真面目に報告はしないでしょう。


アメリカ外科学会の分析によると、インシデント(ひやり、はっと事例)を報告するよう
指示しただけの場合、実際の問題の5~30%しか明らかにならず、報告すべき事柄を特定
すると40~60%が明らかとなり、更に基準に沿って診療録を系統的に検討し特定の出来事
を拾い上げる方式(事故発生スクリーニング)では80~85%が、事故発生スクリーニング
とインシデント報告や同僚のスタッフによる再調査制などを組み合わせた場合90~95%が
明らかになると言われています。


医療事故防止に取り組むには、まず事故に関する情報を収集して、事故の背景要因を多方
面から分析して、対策を講じ、組織全体に周知徹底させる必要があります。

このプロセスを効果的に実行するためには、収集された事故に関連する情報について、患
者や職員のプライバシー保護に十分配慮(極秘扱い)して取り扱う必要があります。
逆に、事故当事者の個人的責任を追及する姿勢では、積極的な情報の提供は行われません。
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一般的に事故やインシデントは、うっかりミスや誤認識等のヒューマンエラーの連鎖から


発生します。 その際インシデントにおいて、病院によって特有のインシデントが無数
に発生する訳ではなく、その多くは、うっかりミスや誤認識等のヒューマンエラーに基づ
く注射や内服投薬のミス、転倒・転落、薬剤量誤認、患者誤認など、殆どの病院と同様の
インシデントに大別でき、細分化しても数十に分けられます。

また、過去に他の病院で発生したインシデントにつき、発生原因や対策は公開されており、
学習能力があり、危機管理の意識が高ければ、学習効果により自己の病院で同様のインシ
デント自体を回避することができます。


インシデントの意味において、軽微な実害が発生した(アクシデントが発生した) 場合
を含める考え方と、軽微な実害も発生しなかった(インシデントにとどまった)場合に限
定する考え方があります。

薬剤と取り違えて点滴パックに消毒液を注入し、点滴を実行する直前に気がついた。
心臓と肺の手術をする予定であった同姓の2人の患者を取り違えて、心臓の手術が必要な
患者に肺の手術をしそうになったが、看護師が間違いに気付き直前で回避した。

上記事例はいずれもインシデントですが、実際の医療現場で間違いに気付かずに、重大医
療事故(アクシデント)が発生した事例があります。 ここで、インシデントと重大医療
事故(アクシデント)を分けたものは、偶然の幸運以外の何物でもありません。

インシデントとアクシデントは、紙一重の事象であって別次元の事象ではありません。
したがって、質問者さんの「(インシデント自体)もちろん少ないに越したことがない」
は、病院でのリスクマネジメントにおいて正しい認識ということになります。


統計学的なデータを元に、病院の成績を公開することで、客観的にすべての人が判断でき
る基準となり、病院を選ぶ際「信頼のものさし」となります。 その際、全く公開しない
病院は、信頼できない病院と言うことになります。

「ある病院で心臓バイパス手術を受け、14時間もかかった揚げ句に失敗したが、別の病
院で同様の手術を受けた際、2度目の手術はより難しいのに、4時間ほどで成功した。」
事例があり、病院間で治療成績に大きな格差があることも事実です。

したがって、国民のために、信頼のおける第三者機関などが、病院名とともにインシデン
トや事故率、手術の成功率などを含めた病院の成績を定期的に公表することが、病院のサー
ビスの質の向上のために必要でしょう。



【参考】
インシデントレポート(の例)
http://www.shouwa.or.jp/inc.html
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私もNo.2さんと同感です。

丁度ヒヤリ事例の分析をしていたところです。アクシデントが多いと困りますが、インシデント(ヒヤリハット)はたくさんあって困るものではありません。 多くのヒヤッとした事を報告し、全スタッフで情報を共有する事はとても大切です。
アクシデントが起こってから対策を立てても遅いのです。インシデントの段階で対策を立てなければ事故が起きると思って取り組みましょう。
報告数はそこそこで違うでしょうが、私が勤めている病棟では先月88件のヒヤリハット報告がありました。参考までに。
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リスクマネジメントに関わる仕事をされる由、大切な仕事ですので勉強しながらやって下さい。


初めてと言うことで、質問の意味は分かりますが、インシデントとアクシデントを一色単に考えていませんか?《もちろん少ないに越したことがないのですが》と仰いますが、アクシデントレポートは少ないに越したことは有りませんが、インシデントレポートは多いに越したことは有りません。インシデントレポートは事故報告書ではなく、事故を未然に防ぐ為の報告書で、多いほど事故が未然に防げる物なのです。
特に、医師・医局からの提出が少ない物です。
やってみると解りますが、ここが最大の抵抗勢力です。
ここからの提出数を上げられるかがポイントです。
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厚生労働省のHPをご覧ください。



病院の「ヒヤリ・ハット件数」に関することはお近くの保健所が詳しいです。
医療監視などをなさっている担当者様に尋ねてみてはいかがでしょうか。
そこにある行政資料やパンフレットに載っていることがあります。

また、図書館の厚労省の行政資料コーナーなんかに資料がたぶんあると思います。

参考URL:http://www.mhlw.go.jp/
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