No.2
- 回答日時:
ソ連がアフガニスタンに侵攻した1970年代後半は、冷戦たけなわの頃かと思います。
この頃は今以上に世界情勢が緊迫していて、それこそ一歩間違えれば第三次
世界大戦勃発・核ミサイルの撃ち合いという事態が現実となりかねない時代
でした。
米ソ両国が勢力範囲を広げ合っていて(というよりソ連が世界中に共産主義
勢力を拡張させていて、本気で世界赤化を狙っていた)米ソの直接軍事対決
以外は何でもアリといった状況でしたね。
当時のアメリカ大統領はカーターでしたが、彼は米ソ対決には消極的であり、
結果的に見れば、アメリカの弱腰をソ連が見越した上でアフガニスタンに
侵攻したものと考えられます。
当時のソ連の最高権力者はブレジネフ書記長で、彼は核ミサイルを増強する
などかなりの強硬派でした。
ソ連の侵攻に伴い内戦が勃発しますが、当初はアメリカが支援しなかった
こともあり、軽武装のムジャヒディンは戦車・ヘリコプター等の重火器で
武装したソ連軍に対して苦戦します。
しかし、その後レーガンがアメリカ大統領になり、アフガニスタン支援も
含め対ソ戦略が全面的に転換します。アフガニスタンで戦うムジャヒディン達
にも最新兵器が供給され、彼らはソ連軍と対等に戦えるようになり、戦況
も一変します。
やがてソ連は自国の情勢変化もあり、アフガニスタンから撤退していきます。
...といろいろ書いているときりがないのでこの辺で打ちきりますが、参考
URLの情報がとってもよかったので、続きはこちらを読んで下さい。
参考URL:http://www.mine.ne.jp/a-rans/afghan/index.html
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
当時は東西冷戦の真っ只中で、米ソはお互いの勢力を争っていました。
当然、ソ連にとっては自分の味方を増やしておきたい訳で、隣国であるアフガニスタンを傘下においておくことは重要だったのです。アフガニスタンは1919年の建国以来、親ソ勢力と反ソ勢力がかわるがわる政権につくという状態が続き、その度にソ連は親ソ勢力を陰から支援していました。そしてついに79年、自国の軍隊を派遣するという直接行使に出たわけです。
この79年という年は、アフガニスタンの隣国イランでイスラム革命が起こった年でした。国民のほとんどがイスラム教とのアフガニスタンで、これに触発されて同じように革命を起こそうという動きが起きるのをソ連は恐れたという側面もあります。
もちろん、侵攻後イラン寄りに重点的に軍備配置した面から見て、イランを始めとした中東石油資源地域への進出も睨んだものであった可能性も高いですが、まず最大の理由としては、イスラム革命がアフガン経由でソ連国内に飛び火しないよう、半ば防衛的にアフガンを侵攻した、という見方が正しいのではないかと思います。
この回答へのお礼
お礼日時:2001/09/21 00:39
ありかとうございました。
イラン革命と石油資源への進出ですね。
考えてみるとこの間の変化は実にめまぐるしいですね。その間ずーっと平和のないアフガニスタンの人たちは気の毒です。そこへアメリカが攻撃をしたらどうなるのでしょう。胸が痛みます。
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