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 中学校の歴史の先生は 教育学部の
ある大学に 入学することで

 高校の歴史の先生は 文学部史学科のある大学に 入学して 勉強すること なんですが 具体的にどんなところなんですか?

A 回答 (1件)

hallo1234さんの前回の質問も見させていただきました。



順序立てて説明しますと
☆教員になるためには
日本で小学校や中学・高校の教員になるためには教員免許を取得しなくてはなりません。教員免許をとるためには「大学を卒業すること」と「教育課程の科目(教育心理とか教育実習)を履修していること」という2つの最低条件があります。教育学部でない大学に入学してもたいていの場合そこには教育課程科目も用意されていて、それを学ぶことは可能です。ただし、それは大学を卒業するための必要単位ではない場合が多く、その分だけ努力が必要です。

☆歴史の教員になるには
歴史の教員になるには、「地理・歴史」の教員免許をとらなくてはなりません。この免許を取る為には、大学の専門科目(大学で学ぶ科目には大きく分けると、一般教養科目・専門科目・語学科目・体育科目の4つがあります)で歴史や社会や政治経済や法律などの科目を決められた分量以上取得しなくてはなりません。

☆教育学部で学ぶこと
教育学部というのは「教育学」という学問を学ぶところですが、同時に教員志望の学生のために教員免許がとりやすいようになっています。つまり、教育過程科目もたいていの場合専門科目の中に用意されているので、卒業する為の勉強で教員免許をとれるようになっています。その代わり、教える内容(ここでは歴史)の学問については史学科に比べると不十分なものになりがちです。

☆史学科で学ぶこと
史学科は歴史について詳しく学んだり研究するところです。その中での専門科目と言えば、日本史学科であれば、古代とか中世とか近世とか言うように歴史を細かく分けて歴史の一部を詳しく細かく勉強することになります。もちろん歴史が専門ですから歴史全体についても学びます。つまり、教育学部で歴史を学ぶよりももっと広く深く学びます。ただ、その代わりに教育課程科目は専門外ですから、それはその分だけ別に学ぶことになってしまいます。

また卒業論文などを書くべき大事なときに教育実習があってその間大学の授業は受けられませんし、教育実習の手配なども自分でしなくてはなりません(教育学部だと実習協力校がありますから比較的容易に実習をする学校が見つかります。と言うか実習希望するだけでOKの場合が多いです)。

☆終わりに
hallo1234さんの前の質問に対する回答は今まで書いてきたことを知っているということを前提にして、中学校であればさほど歴史について詳しくなくても良いだろうから「教育学部」へ、そして高校であればより専門的になるので「文学部史学科」へ入学すべきだという回答なのです。しかし、実は教員免許は中学用と高校用とはほぼ同じ勉強で取れてしまいますので一般に教員を目指す人は同時に両方を取得するのが一般的です。

私の考えでは、中学の教員ならとか高校の教員ならというように場合を分けるのは意味がないと思います。「教員」になるのが中心であれば教育学部へ入った方がなりやすいでしょうし、「歴史」に関係する勉強がしたいというなら史学科へ行くべきでしょう。
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