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遺伝子に関する初歩的な質問です。
人間の持つ染色体は、23対=46本だそうですね。
でも、遺伝子は合計で30億程度あると言います。
これはどういう事なのですか?
染色体の対の総数が30億ということなのか、それとも染色体の一本に30億の遺伝子が存在している、ということなのか、どちらなのでしょうか?

A 回答 (4件)

ヒトの全ゲノムを構成する30億塩基対のDNAが、「23本の染色体」に分けられて存在するということです。


なぜ46本でなくて、23本分なのかと疑問に思われるかもしれません。
もともとの「ゲノム」の定義、狭義の「ゲノム」とは、ある生物がもつ全遺伝情報1セットのことです。それぞれの染色体が対をなす2倍体の生物では、対になっているということは2セットあるということですから、半数体(1倍体ともいう)分の染色体に相当します。23対46本なら、それぞれの対から1本ずつとった23本に相当します。
ヒトのゲノムが30億塩基対のDNAからなるといった場合のゲノムはこれのことです。
最近では「ゲノム」という言葉は、もう少しゆるい使われ方をして、核の中に含まれるすべての遺伝情報とかDNAといったような意味で使われることもあります。つまりヒトなら46本の全染色体に相当するものをゲノムをさしていることがあります。それと区別するため、上で述べた狭義のゲノムのことを、半数体ゲノムとか、ハプロゲノムと言う場合があります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/13 18:40

ごきげんよう。



以下の用語は、同じようなものを指していると思われがちですが、ちゃんと違いがあるはずです。

 「遺伝子」「染色体」「DNA」「ゲノム」


■ DNA:
 正式名称を「デオキシリボ核酸」といい、遺伝情報の基本単位です。糖とリン酸が鎖状につながったものの上に、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の塩基が並んだものです。2重らせん状になって連なっています。これが「30億塩基対」あるということです。

■ ゲノム:
 ゲノム(genome)は遺伝子(gene)と染色体(chromosome)の合成語です。定義はNo.2さんのおっしゃるとおりかと。

■ 染色体:
 DNAの鎖は1本で存在するのではなく、ヒストンというタンパク質のまわりにDNAの鎖が巻き付いた、毛糸の束のような形をした DNA の高次構造物という形で存在します。これが染色体で、23対に分かれています。

■ 遺伝子:
 DNAのもつ遺伝情報が読み取られ、タンパク質などが生成され身体が出来上がっていくわけですが、特定の情報単位とでもいいましょうか、あるタンパク質やあるタンパク質集団(そして身体のある部分とその機能)を作り出すのに必要な情報をもつ、DNAの特定の領域のことを「遺伝子」と呼びます。ABO型血液型の遺伝子、赤緑色覚の遺伝子などですね。
 遺伝子として働く領域はゲノムのうち約5%であるといわれています。数としては「約3万前後」だということがわかってきたようです。


用語の違いと、その数をまとめると、

  DNAが「30億塩基対」
  染色体が「23対・46本」
  遺伝子数が「約3万前後」

ということです。
DNA数はヒトゲノム計画によってわかってきたようですが、遺伝子の数は研究途上であり、まだ正確には決定していません。

間違いがございましたら訂正などまた。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/13 18:40

#2です。

スラングを書いてしまいました。

誤)ハプロゲノム

正)ハプロイドゲノム(haploid genome)
直訳すると「半数体ゲノム」です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/13 18:40

30億というのはDNAの塩基数のことですね。


DNAはA,C,G,Tの四種類の塩基があり、A-T,C-Gが対となった二重螺旋となっています。そして、DNAが30億対になっているということです。ちなみに、遺伝子(=タンパク)の種類は約3万種程度です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/13 18:40

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