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音楽のカテゴリーで過去質問したのですが、なかなか回答が得られませんでしたので改めてこちらで質問します。

椎名林檎さんの曲で、「映日紅の花」というのがあるのですが、この「いちじく」の書き方って他で使われていますか?
「無花果」は一般的ですが、調べても「映日果」しか分かりませんでした。。。(最初読み方が分からなくて、カラオケに行って分かったんです)
後、なぜ映・日・紅の三文字でいちじくを意味できるのでしょうか?

林檎ちゃんのことなので、わざと間違った表記にしてある可能性もあるかな、と思ったりもしますが、何かご存知の方回答お願いします。

A 回答 (3件)

こんにちわ(/は)。



植物学の方面は詳しくないですが言葉の由来は詳しく知っているつもりですが・・・・。

「映日紅の花」の「映日紅」は、イチジクと読ませる場合があります。中国や日本では「無花果」の方が一般的です。
「映日紅」は、古語の部類になりますので文学的用法に限って散見できますね。「映日紅」は、現代中国でもすでに古語の範疇になりました。やはり古典や文学物でしか見ることはありません。

実は、二通り有ります。「映日紅」と「映日果」です。二つとも「イチジク」と読みます。
「イチジク」という言葉自体の歴史をたどると面白いですよ。
もともとは中国から日本に伝来した言葉です。中世ペルシア語のイチジクの意"anjir"が中世代の中国人に入ってきたときに、当時の中国語に置き換えた文字が「映日果」です。
現代中国語(いわゆる北京語)で発音するとying ri guo(インリーグォ)です。この発音を日本人が実際に耳にするとインジクォに近い音声になります。それが訛って「イチジク」という日本語に定着したと考えられます。

日本でも中国でも本来「映日果」と書くのが標準的ですが、いつの頃か「映日紅」も混用されるようになったようです。その理由は、以下想像ですが、実というか花というかイチジクが熟すると先端がパクッて割れて真っ赤な中身が現れます。紅色をしていますね。そこで
感覚的に「映日紅」の文字が編み出されたんではないでしょうか。こちらのほうがより文学的な響きがします。
現代中国語での発音はying ri hong(インリーホン)です。ということは、前述の発音のごとく日本語の「イチジク」は、原点の「映日果」から来ているのは間違いがなさそうです。

「映日果」→ 「映日紅」→ 「無花果」の順番に世間に広まった感じですね。三つとも間違い用法ではありません。
長々とスミマセン(^^♪。
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この回答へのお礼

大変丁寧な説明、ありがとうございます!
なるほど~「映日紅」の表記にはそんなに壮大な歴史がバックにあったとは。。。勉強になりました!謎がとけてスッキリです♪

そういえば、「こんにちは?わ?」の論争がこちらで一時期ありましたね。わたしは意識せず「は」派だったのですが、よしもとばなな先生は(ちゃんと数えてないですが)本の中ではだいたいいつも「わ」とか書いていらっしゃった、、、それを見ても別に違和感は感じなかったですけど(私は)。

お礼日時:2005/06/16 23:11

参考URLのサイトに詳しく説明がのせられています。



そもそも花が咲かないとされているイチジクですが、普段食べているのが「花」だそうです。

「映日果」でgoogle検索すると、いろいろ出てきます。

アラビア語→中国語(漢語)→日本語の変化を紹介してくれるこちらもご一読下さい。
http://www.aii-t.org/j/maqha/thaqafa/arabicinjpn …

参考URL:http://www.e-yakusou.com/sou/sou137.htm
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
そう、我々が食している実が、実は花だって事は存じていたのですが、このサイトで紹介されているような漢方薬としての用い方は知りませんでした!!
食べておいしいだけじゃなく、こんなにバリバリ薬として活躍してるとは…ありがたい果物です。大変ためになりました(^^)。

お礼日時:2005/06/16 23:18
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この回答へのお礼

すばやい回答ありがとうございます!いえいえ、とてもためになりましたよ~!
そういえば、アダムとイブだとか、ルネッサンス期のミケランジェロの作品とかの、裸の人物像のその部分(笑)を覆っているのは、大体いちじくの葉ですよね~聖書のキリスト絡みのエピソードにもいちじくが登場しているし、むこうではすごく身近な木なのかも知れませんね。

お礼日時:2005/06/16 23:27

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