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アイヌと沖縄の人は顔がすこし似ているような気がしますが、共通の先祖を持つということはありますか。

A 回答 (5件)

日本人のルーツ(流れ)は諸説様々であり、そのどれにも確証のあるものはないようです。

また検証方法にも血液型、遺伝子型、ATLウィルスキャリア、犬に遺伝子(人間のペットなので人間と共に移動している)、骨格特徴、石器特徴、語順、日本語の基本語(手、黒、月など)等々たくさんあり、どれか一つあ二つで推理することは不可能でしょう。現在、ほぼ共通する論は大体以下のような感じではないでしょうか。


大部分の日本人の共通の祖先であるモンゴロイドは、古モンゴロイドと新モンゴロイドに分かれます。

古モンゴロイドは、さらに北方系と南方系と分かれます。(文を短くするため血液型だけ絞ります)この人たちは主にO型(一部B型)の血液型を持っており一重まぶたといった寒さに適応した形質を持っていません。この人たちの分布は、日本語の基本語(ミミ、テ、シロ、クロ、ツキ、ヒなど)の分布とほぼ一致します。

新モンゴロイドは、東北アジア(主にバイカル湖畔)で寒さに適応した形質を持つ人たちのことを指します。この人たちはB型の血液型が多く、また語順のSOV型の分布とほぼ一致しています。要は中国を除いたその環状地域です。

まず、日本に住み着いた新人類は、今から2.5万年頃前くらまでにやってきた主に血液型Oの古モンゴロイドです。北方系は北海道方向からの北ルートと華北からの東シナ海(当時は陸続き)ルート、南方系はポリネシア地域から黒潮ルートを通って来たようです。東シナ海ルートは石器の形から北海道へは達していないとされています。この人たちは北と南の系統の特徴を残しながらまんべんなく日本全体に住み着きました。

次に約1.5万年前頃、樺太・北海道経由の血液型Bの古モンゴロイド(北方系)の人たちがやってきました。沖縄の人たちは南方系、アイヌの人たちは身体的特徴は南方系と共通しているが遺伝子や血液型は北方系です。さらに1万年前になると血液型Bの新モンゴロイドが北から入ってきました。アイヌの人たちが沖縄の人たちより少し背が高いのはこのせいだとする説もあるようです。

この後、5千年前古頃から南中国(湖南地方)から血液型Aの新モンゴロイドややってきます。この人たちが稲作を始めとする弥生文化を推し進めた人たちだといわれたいます。日本語自体は中国型には変化していないため、この人たちは占領するように流入したわけではなく、大方は徐々に移住して同化していったものと思われます。(ただし、男は皆殺されて女だけと混血が進んだ証拠のある遺跡も見つかっています)

この結果、九州北部、西日本から関東くらいまでは混血が早い時期から進み、北日本(主にアイヌ)や南九州・琉球の人たちは混血の影響が少ないため同じような特徴を多く持っているといわれているようです。
要するに北と南は新モンゴロイドとの混血化が遅く古モンゴロイド直系の遺伝子を多く持っているために似た特徴を持っているということですね。
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この回答へのお礼

古代史には壮大なロマンがあるのですね。博識をいただきありがとうございました。

お礼日時:2005/09/27 01:21

No1です。

一部用語の訂正をします。

(誤)モンゴリアン (正)モンゴロイド
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もう20年以上前になると思いますが、


結構、当時は盛んに言われていました。
古モンゴロイド(縄文人)が住んでいた日本列島に
大陸から新モンゴロイド(弥生人)がやって来て
九州から瀬戸内、近畿へと進出した。
弥生人は稲作を行うため、縄文人の生活の場を侵略していった。
その結果、弥生人は日本の中心部に
原住民である縄文人たちは、
北と南つまり、東北・北海道と薩摩・沖縄に押しやられた。
といった説です。
これに従えば、共通の先祖を持つと言えると思います。
しかし、かなり古い時代の話です。
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この回答へのお礼

日本人のルーツには色々な説があるのですね。弥生人は米を伝えたということしか学校では習いませんが、他にも色々な影響を与えたということですね。ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/27 01:11

本土も皆同じ顔していないように、双方も千差万別でしょう。

ちなみに、言語的には異なようです。
これは近隣諸国の影響もあるでしょうが、北海道は北方または東北アジア地域に近いかもしれません。
沖縄は中国との関係から少なからず大陸の影響を受けているでしょう。琉球語が本土の言語から分離
したのは、言語年代学から約1450年前と1740年前とされていますが、最近の研究では疑問視される向き
もあるようです。琉球方言は、約1000年前の京都のアクセントと同じ体系から分かれた事が明らかに
なっていますから琉球語が本土方言から分離した時期としては、奈良時代~という事になります。
琉球語は3母音ですで、大和語は5母音ですが、これは琉球語の方が進化が進んでいると見てよいと思います。
現在において言語学的に日本語と同系とされているのは、沖縄方言(琉球語)だけです。
沖縄方言は外国語のように聞こえますが、語彙的にも音韻的にも日本語との共通対応が認められます。
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この回答へのお礼

琉球語は母音が3つで、進化が進んでいるのですね。いろいろ勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/27 01:08

直接の先祖を持つかどうか分かりませんが、日本列島へは数万年前から何波にも亘って大陸から人がわたって来ています。

沖縄やアイヌの人々(他にもいるでしょうが)には初期のモンゴリアンの血が流れている可能性が強いと思います。大多数の日本人は彼らよりずっと後から来たモンゴリアン、更にもっと遅れてやって来た弥生人の血を受けているようです。遅れてやって来た人種は大陸の寒冷地で寒さに強い体に変化したため、初期のモンゴリアンより青白く、ずんぐりむっくり型で鼻ぺちゃ、まぶたに脂肪が多く眠たいような一重目を持つのが基本形になっています。

しかし、現実には南方系、ロシア(北方系)系などとも混血しているので日本人は古代に混血を終えた雑種といえます。
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この回答へのお礼

アイヌと沖縄は弥生人の影響が少ないので、本土の人間から見ると似ているということでしょうか。ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/27 01:16

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