幼児を育てているのですが、子供がいなかった時より、自分の子供時代や
自分の親について、くよくよと考えてしまい困っています。
例えば父は、異常なほど教育熱心で、すぐに子供に暴力を振るう人でした。
特に次兄には辛く当たり、彼が中学受験に失敗したときは、
布団をかぶって泣いている次兄を引きずり出して、
「俺に恥をかかせやがって」と散々に殴りつけるような人でした。
勉強時間が少ないといっては殴り、参考書が机に出ていないと
言っては殴り・・。幼い頃、私はよく次兄を殴る父を泣きながら
止めようとしました。無駄でしたが・・。
そして困った顔で立っているだけで、子供達を守ってくれなかった
母の姿も思い出されます。
現在私は、優しい夫とかわいい子供に恵まれ、幸せな家庭を
築いているのですが、なぜか自分の悲しい子供時代が思い出されます。
母はどうして私達を守ってくれなかったのだろう、父の次兄に対する
行為は虐待に近かったのではないか・・などとあれこれ考えて
しまうのです。
これはなぜなのでしょう。そして、この記憶とどう、折り合っていけば
いいのでしょうか。なにか参考になる本でも教えていただければ
嬉しいです。
(ちなみに父は20年以上前に亡くなり母も高齢のため、両親と対決したり
責めたりすることはできないのです)
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
子育ては自分育てとよく言われます。
他の方々も言っているように、子どもを育てながら
もう一度自分が育ってきた道を記憶の中で繰り返すのです。
現在の自分の子どもの姿に昔の自分が重なり、いまの自分に
昔の親の姿が重なるのです。
「子を持って知る親の苦労」と言いますが、子育てをしながら自分もこうやって親に愛されて育てられてきたのだと感じられる人は幸せです。
質問者さまの場合、いまは幸せなのに、あるいはいま幸せだからこそ、昔の記憶が蘇ってきて苦しいのでしょう。
>父は、異常なほど教育熱心で、すぐに子供に暴力を振るう人でした。
おそらく30年くらいまえのことでしょうか。
今よりももっと学歴がものを言う時代だったので、お父さまはそれが息子のためだと本気で思っていたのかもしれませんね。
>父の次兄に対する行為は虐待に近かったのではないか・・
今の考え方で言えば虐待ということになるかもしれませんが、
当時は誰もそんなことを考えもしなかったのです。
お父さまにしてみれば「愛のムチ」だったのかもしれません。
男は「強いもの」「強くあらねばならないもの」という考え方が世間の一般的な考えでしたから。
言葉で言って聞かすより体で覚えさせるという方法しかお父さまには思いつかなかったのかもしれません。
とても残念なことではありますが…
>幼い頃、私はよく次兄を殴る父を泣きながら止めようとしました。
>母はどうして私達を守ってくれなかったのだろう
質問者さまは優しい方ですね。
お兄さまをお父さまの暴力から守りたかったのですね。
だからお母さまが何もしてくれなかったことが悲しいのですね。
お母さまにはお母さまなりの事情があったのだろうとしか言えないのですが、母親にとって子どもを守れないということはとても悲しいことだと私は思います。
おそらくお母さまのなかにもそういう気持ちがあったとは思いますが、出来なかったのでしょう。
「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という誤った考え方がお母さまのなかにもあってお父さまを止めることができなかったのかもしれません。
>父は20年以上前に亡くなり母も高齢のため、両親と対決したり責めたりすることはできないのです
対決したり責めたりという行為は怒りをぶつける行為です。
質問者さまの心にはいまご両親に対する怒りがあるのでしょうか?
いまのお母さまが質問者さまの怒りを受け止め、静めるだけの心の余裕のある方なら、そうすることでよい方向に向かうでしょうが、どうでしょうか?
お母さまが心に余裕がない場合、ぶつけた怒りがお母さまの心を傷つける、もしくは質問者さまに対する怒りとなって帰ってきて、質問者さまが傷つくだけになったりします。
出来れば怒りは他の方法で解消したほうが良いと思います。
でも私には、質問者さまのなかには吐き出さなければならないほどの怒りの感情はないように感じました。
多分、悲しいだけですよね。
>優しい夫とかわいい子供に恵まれ、幸せな家庭を築いているのですが
優しいご主人を伴侶に選んだこと自体がマイナスの子ども時代の経験をプラスに変換できた証拠です。
ですから悲しい心の傷をご自分で癒せる人だと思います。
そして質問者さまならきっと、子どもが窮地に立ったとき助けることができるはずです。
質問者さまは昔のお母さまより幸せなのですから、今の幸せを大切にしてください。
具体的な解決策を回答することが出来なくてごめんなさいね。
ご回答を読んでいて、思わず涙が出てきてしまいました。
あまりにも私の心情などを理解してくださっていて・・。
そう、なのです。怒りよりもただ、悲しいのです。
当時の社会通念などを考えに入れるのも忘れていました。
確かにこれは30年ほども前の話です。
当時は父親の暴力もむしろ歓迎されていたし、女性は夫の考えに従うもの、と
されていましたね。それを考えに入れてあげないと、今の社会常識で
両親の行為を判断するのは気の毒ですね。改めて、この30年で時代は本当に
大きく変わったんですね。いまさらですが・・。
>マイナスの子供時代の経験をプラスに変換できた証拠
というお言葉には大変、勇気付けられました。今の幸せがあるのも、
両親のお陰なのでしょうね。皮肉ですが・・。今手にした幸せをしっかりと
離さないように生きたい、と思えました。ご回答、ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
こんちは。
ただいまの家庭環境が、質問者さんの過去の記憶とかなりダブッてたので、ちょい惹かれてみました。
自分が本能的に、反面教師としての記憶を引き出してるのではないかなーと。
コドモを育てるのって、とにかく初めてのことでしょう。
だから、それにリンクした記憶を引き出すんじゃないかと。
で、コドモを育てるといえば、やっぱ『お叱り』でしょう?(w
だからかなぁ。
でなきゃ、後ろめたいとか? 幸せすぎて怖い、ってヤツでは。
私の家庭はこんなだったのに、今はこんなに幸せだぁ…っていう。
違うかなぁ。
それとも、過去のことにわだかまりがあるから。
今までは家庭とはほとんど縁がなかった(独身だったら、そうじゃないかなー?)から、思い出す必要がなかったけど、母親になってみて、どうしてああいう行動を起こしたんだろう、っていう疑問が湧きあがってきたとか。
それを答えるのは、やっぱ自身が親という立場になってみて気がつくものが多いんじゃないかな、と。
だから、ゆっくりゆっくり、一つずつ消化していけばいいんじゃないんでしょうか?
ちなみに、僕の母者は父の折檻を止めてくれなかった理由は「止めに入ったら余計に酷くなるから」でした。
何かの参考になればーと。
親の複雑な事情って言うのを身をもって理解していくのも、一つの親の道っていうヤツなんですかね?
同じような家庭環境の真っ只中に生きていらっしゃるとのこと、その分、リアルで
とても説得力のあるご回答です。回答者様は、まさに
当事者というか、息子さんの立場なのでしょうか。そうだとしたら、辛い状態の中、実に客観的にユーモアさえも感じられる視点で、ご両親に理解を寄せられる姿に感服しました。親にもそれぞれ事情がある・・それも親になるという道・・という最後の一文は特に考えさせられました。本当にそうですね。どうもありがとうございました!
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
私には二人の息子がいて、私は彼らを育てている頃ちょうどあなたと同じような思いを経験したので、少し書くことが出来ます(もう二人とも成人し、よそに暮らしています)。
あなたという主体が、そのお子さんを育てる行為の中でご自身の子どもだった頃の記憶が蘇ること、これはとても当然なことです。記憶というのは個人差がかなりあって、人によっては小学生だった頃の記憶もおぼろ、という方さえいらっしゃいますが、私の考えでは、個人がひとつひとつ「意識」して生活しているか、あるいは「意識」せざるを得ないほど出来事が鮮烈であれば、否応なく人はそれらを憶えているものなのでしょう(あまりに鮮烈なとき、人はそれを緊急避難的に忘れる、という説もありますが)。
あなたの場合、それがお父さんの過度の厳しさだったわけなのでしょう。
子どもさんが3歳になれば、あなたは3歳だったときのご自身を思い出す。
子どもさんが7歳になれば、あなたは7歳だったときのご自身を思い出す。
子どもさんが10歳になれば、あなたは10歳だったときのご自身を思い出す。
以上きりがないのですが、すべて子どもさんの年齢とあなたの記憶の蘇りの連環は、避けることが出来ないでしょう。
私にもそれが起き、苦しみました。誰にも言えないので、時間をみては本を読みました。私は体の良いアドバイス本が好きではなかったせいか、むしろとことん苦しんだ人の本を読み、荒療治でしたがそれが役に立ったと思います。
私の場合は、岸田周氏の一連の著作でした。
私の記憶の蘇りが何であったかをここに書くことはやめます。ただ幸いなことにそれは性的な虐待ではなく、「私とは何なのだ」という「哲学的分野」のことであったということだけ、ここには書くことが出来ます。
でも不思議なものなのですよ・・・
子どもたちが所謂「自我」を確立する時期になると、私の記憶からの苦しみも次第次第に軽減されていったのです。それは何故か・・? つまり、子どもが18歳のとき、私の「18歳」も確立されていったことを私自身心の何処かで分かっていたからです。
親は親(私にとっては育ての親)・・ 親は親に過ぎず、親は子どもが育つ手助けをします。親が提供する行為が、万全であるとは限らない。親も人である、ということです。それを理解する時期が、「自我」の確立期なのでしょうから、もう記憶の蘇りも「卒業」なのでした。
それは、子どもを育てるという行為がもたらす何よりの恩恵です。あなたにとっても、そうであるはずです。
言葉が十分ではなかったかもしれませんが、十分苦しんでこそ、光明を得ていけるはずです。何故なら、苦しいときの処方箋は、ご自分で見つけられから、です。
夫と子供が深い愛情と信頼を寄せ合っている姿を見ると、心から幸せを感じます。それとついつい、自分自身の父の思い出を比較してしまいます。
父を思い出すだけで、いまだに身体が恐怖でこわばり、
父がしてくれた最大のことは、亡くなって私達を自由にしてくれたこと、
としか思えない自分。
子育ては、このような自分の意識していなかった心の傷や記憶と向かい合うことでもあるのか、と回答者様の文を読んでいて思いました。非常に苦しいですが、苦しんだ分だけ得られることも多そうですね。この問題にとらわれすぎず、
でも目を逸らすことなく、本と対話して私なりの回答を探してみよう、と思えました。岸田周さんの本も、早速買いに行って見ます。
どうもありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
okutamarinさん、良く辛い出来事を乗り越えていらしたと思います。
とても心優しい方なので、何も問題の無い時に心の傷に気が付いた事は、神様のプレゼントだと思います。
そして、とてもラッキーな事だと思います。
不思議ですよね。
心って・・・
ふとした事で小さい頃の深い傷が出てくるんですよね。
心に傷が出来る過程は、とても複雑ですが、
心の傷に気が付いた時、意外と心の傷は、簡単に治るものだと私は思います。
複雑に考えるといくらでも複雑になります。
多分、アダルトチルドレンと言う言葉に出会うと思いますが、
私は、これに拘る事は、お勧めしません・・・
子供が不登校になり、問題を抱えてカウンセリングを受けて
初めて自分の心の深い傷に気が付きました。
私の場合、父の言葉の暴力でした。
カウンセラーは、病名や症状に拘らない事を進めてくださいました。
私の場合、急に不安感が出てきた時に
小さい頃の自分に辛かったねって
『良し良し』と背中をさするイメージで気を落ち着けていました。
ある日、同じ様に「良し良し」していたら、私の中でもう二人、幼い子が出てきました。
一人は、息子で、もう一人は・・・!?
なんと、顔を見たら父の顔でした。
あまりの不気味さに笑いましたが、
父も小さい時に同じ思いだったんだなと思い、一緒に「良し良し」しました。
すると、不思議と昔から引きずっていた不安感も一緒に無くなりました。
無責任な言葉からもしれませんが・・・
okutamarinさんは、昔の辛い出来事を乗り越えてこられたからこそ、暖かい家庭をつくれたんだと思います。
今あるしあわせに「ありがとう」。
そして、昔の辛い出来事にも「ありがとう」と言う時が来たのかもしれませんね♪
お勧めの本としては、子供に関係する人にすべての方にお勧めしたい本があります。
「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」
著:明橋大二(一万年堂出版)
それと物事は複雑考えないで、解決するんだよと教えてくれた本が
「変な人が書いた人生が100倍楽しく笑える話」
著:斎藤一人(角川書店)です。
思い悩む事があれば、少しでも軽いうちにやはり専門家のカウンセリングを受ける事もお勧めしたいです。
丁寧で優しいご回答をありがとうございます。読んでいて、心がほっとする
感じでした。本当に、こんな過去のことを暗く、複雑に考えても仕方ないですよね。わかってはいるのですが・・。
暴力を集中的に受けていた次兄は、切れやすく精神的に不安定な青年期を経て、20年以上前、日本を捨てたように海外に行ってしまいました。兄の
心の傷は、私には計り知れないです。機会があったら話し合ってみたいですが、
それは私にはとても怖いことです。
父も父なりに苦しい人生だったのでしょうね。幼い私とともに、幼い頃の父も慰めてあげるイメージは、心が本当にリラックスするので驚きました。
紹介してくださった本は、どちらも
タイトルを読むだけで救われそうな本ですね。早速、探してみたいと思います。
No.3
- 回答日時:
過去の記憶は、今の子育ての為に出てきたのではないでしょうか。
自分が両親からしてもらって嬉しかった事、楽しかった事、不満だった事、辛かった事等を、教訓として生かしてみて下さい。
残念ながら理想的な親はいても、完璧な親は居ないんです。
親だって人だし、子供がいるからといって子育てのプロではありません。
程度の差こそあれ、どんな子供時代を過ごした人でも、ああしてくれれば、こうしてくれれば良かった…など、どんな人だって必ず幾つかあるものです。
反対に言えば、親の方にも一人成人させる頃に漸く、子育ての後悔というのが出てくるものなのかもしれません。
ただ、質問者の方は、大人になってから落ち着いてご両親と話し合いを持たれる機会が無く、辛い思い出だけが消化不良になっているのかもしれませんね。
虐待されるのは辛い事です、ただ当時の時代背景も考慮してあげる事は必要だと思います。
今のように警察が介入出来なかったり、子供を抱えた女性が一人で生きて行くには難しい時代であったりしたのかもしれません。
機会があるなら、問いただすのではなく、昔話として話をしてみるのも良いかもしれませんね。
数年前に母と話したことがあるのですが、母曰く父は大変しっかりした立派な人で、暴力も、「お父さんにも、悲しい生い立ちがあるから仕方なかったのよ・・」という感じでした。
なおも言おうとすると、父親を悪いほうにしか考えない、心の曲がった娘だ、と猛烈に非難です。母の行為(暴力の黙認)なんて、到底言及できませんでした。以後、この話はしていません。
完全な親も人間もいないことも、両親を反面教師に生きるしかないことも、頭は
よくわかっているのですが・・。まさに回答者様の言う、「辛い思い出だけが
消化不良」な状態です。
お蔭様で、問題が少し整理できた気もします。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
酷い話だね。
しかし、色んなトラウマ持ったヒトでもなんだかんだと結局親に似ている自分に気付く・・・ケースが多いもの。
そういう記憶を反面教師としてしっかり受け止めて、
私ならこうする!というご自身の方針なりを進めて
いくしかないのではないでしょうか。
実際子育てなさってるわけで、もう後戻りはできないのですから・・・。
深く考えないバカな親でも子は育つ!(ん?ウチか!)
カワイイお子さんと共にご成長なさってください。
(結局何の参考にもなれませんまま御免)
確かに子育てするに当たって、
親は非常に良い反面教師になってくれています。
こういうことに拘ること自体、自分が成長しきれていない、
幼稚なことの証だと思っています。ご回答ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
過去の記憶と付き合っていくのは簡単な事ではないですが、
誰もが避けて通れない道だと思います。
私自信、問題を抱えていた頃があり、私は自分の中だけにしまってあるつもりだったのですが、その時お付き合いさせていただいていた人はわかっていたんです。時々、私を見ると悲しそうな顔をしていて、見ているのが苦しいと言われた事があります。本人は自分が私を不幸せにしていると感じてしまっていたみたいです。私自信は彼といることは幸せだったのですが、自分の持っている精神面での問題が知らぬ間に外に出してしまっていたのですね。
今、優しい旦那様とかわいいお子様に恵まれ、幸せな家庭を
築いているのとの事ですが、これからの為にもあくまでもアドバイスですが、カウンセラーなどの専門家にお話しをした方がいいと思います。
完全に幸せな家庭に育った人などありえない、みんな
口に出さないだけで、大なり小なり問題を持った家庭に育ち、
今も生きているのだ、と頭ではよくわかっているのですが・・・。
以前も長くカウンセリングを受けていたのですが、結局
問題の解決には至りませんでした。でも、改めてカウンセリングを
受けることを考えたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
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