プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんにちは。
交響曲についての質問です。
ご意見など、どなたでも、お答えしていただければ、嬉しいです。

**質問**
交響曲や協奏曲は、いろいろなパートがありますよね。
それらのパートの楽譜を書く作業って、どのようにやっていられるのですか?気になって仕方がありません。

(1)いっぺんに、全てのパートの作曲をする
(2)メロディーラインのパートの作曲をしてから、そのほかのパートの作曲を付け足していく

音楽アマチュアの私には、このようなことしか思いつきません。
音大生の方、作曲家に詳しい方、音楽好きな方、
もしよかったら、お答えいただけますか?

A 回答 (1件)

こんにちは。



最初にお断りしておきますが,交響曲の作曲経験はもちろんのこと,音大で教育を受けたこともありません(^^;
ちょっとだけ楽器が演奏できる一介のクラシック音楽好きですので,よろしければ気楽に読んでみてください。

曲を成り立たせるための要素としては,次のようなものがあります。

・コンセプト,テーマ
例えば,有名なベートーヴェンの交響曲第5番,通称「運命」は,運命に対する苦悩・闘争・そして勝利へ,といった,曲全体を支配する大きなテーマやストーリーです。
タイトルがついていて,そこから作曲家が何をイメージして作った曲なのかをある程度想像できる曲もあります。例えば,チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」など。こういったタイトルのついている曲を,「標題音楽」といいます。
一方,「絶対音楽」と言って,内容を連想させるようなタイトルがついていないものもありますが(例えば,交響曲第1番,というだけのもの),そんな場合でも,作曲家としては何かしらのテーマやコンセプトが奥に潜んでいる場合が多いのではないかな,と想像します。

・主題,動機
たいていの曲では,曲全体に統一感を与えるために,使うメロディやリズムの数はある程度限られています。その元になるものを,主題とか,動機とか言います。
例えば,先ほど挙げた「運命」で言うと,冒頭の「ジャジャジャジャーン」が主要な動機となっていて,この動機を曲を通してしつこく用いることで,曲に統一感が与えられます(もちろん,他にもいくつかの主題や動機がありますが)。

・曲の進行,オーケストレーション
動機や主題はあくまでも「部品」ですので,それを元に,伴奏をつけていったり,ある主題と対照的な性格の主題を新たに作って対比させたり,ある主題を少し変形させて別のメロディーを作って曲を展開させたりしながら,曲という形に仕上げる必要があります。その中には,どの部分をどの楽器に担当させるかを決める,という作業も含まれます(この作業を,オーケストレーション,といいます)。
まずはピアノで弾けるような形で曲の骨組みを作って(ピアノを使いながら曲を作る場合がほとんどなので),その後に楽器を割り振りながらさらに肉付けしていく,というのが一般的な手順と思いますが,例外はたくさんあると思います。

<余談>
実際には,手順が特に決まっているわけではなくて,上に書いたようなような手順で考えに考え抜いて作られた曲,まずメロディがひとつひらめいてそこから逆に全体のコンセプトが決まった曲,作曲家のインスピレーションによっていきなり完成品ができあがってしまった曲,などなど,一曲ごとに作られ方は異なっていると考えるのが自然ではないかな,と個人的には思います。
例えば,数日でできてしまった曲もあれば,十年以上かかった曲もあります。
あるいは,ピアノをまったく使わずに作曲家の頭の中だけで作られた曲や,耳が聴こえない状態の作曲家が作った曲もあります。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。(^^)/
余談が参考になりました!!

ピアノを使った作曲、ですか!なるほど!
そういえば、「ピアノは全てのパートの音域をカバーできる」と、ピアノの先生が言っていたような気がします。

そうですよね。
作曲の過程は、人それぞれで例外はあると思いました。
でも、不思議なんですよね・・・。(-"-;)???…
頭の中でいっぺんに、いろんな楽器が鳴るって、どんな感じなのでしょうかねえ・・・。

お礼日時:2006/01/30 10:10

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