アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

質問します。近代の経済世界の情勢についてしりたいのですが、マルクス主義というものがありましたよね??これが原因でロシアが崩壊したとか・・・・。このマルクス主義の欠点というものはなんだったのでしょうか??
また、その次の時代にケインズという経済学者によるケインズ革命がありましたよね??彼は経済の何を追求したのでしょうか??本をよんでも解らなかったので、教えてください。ちなみに中学生でもわかる解説でお願いします・
後一つ、これは用語なのですが、減価償却というものはどういうことなのでしょうか??お願いします。質問長くなりましたが、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

#2です。

補足します。

まず、社会主義と共産主義の違いについて。この二つは、資本主義社会と市場主義経済の違い程度の違いがあります。

社会主義経済とは、社会(≒政府)が生産手段一切を所有していて、その生産・分配・消費を社会的な計画に基づいて行う経済のことで、共産主義社会とは一切の私有を無くし、それぞれが能力に応じて働き、働きに応じて受け取る社会のことです。

簡単には、社会システムと経済システムの違い、位で押さえておけば良いと思います。


> また、ロシアは社会主義革命をする前に、資本主義社会が出来上がっていないのに興りましたよね??これは可能なのでしょうか?

前回の回答にも書きましたが、マルクスの考え方をレーニンが自分の都合の良いように書き換えて武力革命を成功させたのがロシアでの社会主義革命です。したがって、ソビエトの社会主義とマルクスの社会主義とは別物で、実際、ソ連はレーニンの独裁政権といっても差し支えないような国家体制になります。
因みに、マルクスの考えに詳しかったトロツキーなどは、革命後レーニンによって国を追われています。


> 最後にマクロ経済とは、市場原理至高主義?のことなのでしょうか??詳しくお願いします。

マクロ経済学では、市場に任せたままにしておくと経済は過熱しすぎてインフレになったり、逆に不況に陥ったりすると考えられています。したがって政府は経済に対しては一定の役割を果たさなければならない、というのがマクロ経済学の一つの基本的なスタンスです。
したがって市場原理至高主義(なるべく政府は経済に口を出すべきではない)とは相容れない立場です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

返事おくれて申し訳ございません。ありがとうございます。とてもわかりました。

お礼日時:2006/07/05 10:54

マルクス主義は、マルクスの資本論に基点をおく経済学の一派です。

特徴としては、労働価値説に立脚していること、社会システムその物は経済システムに依存すると主張したこと、そして資本主義経済は究極的には社会主義経済に移行すると主張したことです。

労働価値説については、#1の方の回答に少し触れられていますが、要するに一時間働いたら一時間分の価値がある物が生産される、という意味です。
例えば今まで1時間で1tしか鉄を作れなかったとして、技術進歩が起こって2t作れるようになったとしましょう。すると鉄の価値は半減するはずである、と考えることが出来ます。

二番目の部分は、文化や政治も経済システムによって影響を受けるのだという主張です。

三番目の部分は、資本主義の究極的な姿は、労働者が搾取から逃れるように生産設備などを共同で持つようになるので、社会主義に行き着く、という主張です。

この三番目の主張を自分の都合の良いように解釈して民衆を扇動し、ロシアで社会主義革命を達成したのがレーニンです。その際にロシアは滅亡し、ソ連が成立しました。
因みに、ロシアで社会主義革命が起こったとき、マルクスは非常に驚いたそうです。彼の主張からすれば、資本主義経済の発達していないロシアではなく、発達したイギリスにこそ社会主義革命は起こるべきだったからです。

マルクス主義の欠点としては、#1の回答にもある労働価値説に立脚していることと、取引費用を考慮していないという二点になります。

労働価値説に立脚すると、技術革新をしてもしなくても、一時間働いた時に貰える給料は変わりません。したがって技術革新の速度は遅くなります。

また、社会主義では誰が何をどれだけ必要としているのかを誰かが把握しなければならず、官僚機構が肥大化しやすいという欠点があります。実際に共産党独裁・官僚機構の肥大化はソ連、中国、北朝鮮などで見ることが出来ます。
一方の資本主義経済では市場が自律的に生産量・消費量を調整するので、この種のコストはほとんどかかりません。


ケインズは世界恐慌前後に活躍した経済学者で、かれがマクロ経済学を発明したことを指してケインズ革命と呼びます。

彼以前の経済学者は、簡単にいえば「神の見えざる手」に代表される、市場原理至高主義に陥っていました。要するに、政府は市場経済に出来るだけ手を出さない方が良い、という立場です。ただ、独占や公共財といった、市場原理だけでは上手くいかないことも、既に知られていました。

大恐慌の後、経済学者は「政府の各種規制が回復を遅らせている」と主張しました。要するに、政府は手出しするな、という意見です。

一方でケインズが主張したのは
みんな金を持っていない→誰も買わない=物が売れない→生産を減らす=給料が減る→更に金を持っていない
という連鎖を、政府が物を買ったり人を雇ったりして断ち切る、という政策で、ニューディール政策の経済学的根拠を示します。実際には、充分な成果が出る前に戦争が始まってしまうわけですが・・・。


> 減価償却というものはどういうことなのでしょうか

車でも工場でも、使っているうちに壊れます。つまりその分だけ価値が減ってしまうので、その分だけ引かなければなりません。この引いた分を減価償却といいます。
会計処理上は、定額法(同じ額だけ減らす方法)又は定率法(一定の割合だけ減らす方法)がとられます。

この回答への補足

詳しく回答していただいてありがとうございます、補足なのですが、社会主義というのは平等?と認識しているのですが、経済的ということなのでしょうか?共産主義との違いがよくわかりません。
また、ロシアは社会主義革命をする前に、資本主義社会が出来上がっていないのに興りましたよね??これは可能なのでしょうか??確かよく覚えていませんが、マルクスは経済は資本主義→社会主義(資本主義の前に何かあったと思いますが・・・)と定義していましたよね??
最後にマクロ経済とは、市場原理至高主義?のことなのでしょうか??詳しくお願いします。

補足日時:2006/06/21 20:58
    • good
    • 0

マルクスさんについては、勝手な解釈なんだけど、「投入する労働力から得られる価値は常に一定である」と仮定していたところに問題があったんじゃないかな。

この命題が真であれば、確かに一人の人間がたくさんの価値を得ようとすると他人の労働力を搾取するしかなくなる。

しかし実際には生産性を上げることによって、少ない労働力で多くの価値を生み出すことが可能となる。この生産性を上げる仕組みとして資本主義(競争原理)の方が優れていたんではないかと思います。

ケインズはいろいろなことをやったけど、大きな成果としては、市場原理が万能では無いことを示したんではなかったっけ。本来ならば不景気から好景気に移る時は、企業がリストラを行って利益を増やすと従業員の給与も増えるので需要が増え、その結果景気が拡大する、と言うのが市場原理。ところが、実際にはリストラを行った企業は景気の回復が確実になるまで給与を上げようとしないので、なかなか景気拡大に進まず、不景気が長引いてしまう。そこで、国が金を出して需要を創出して強制的に景気を回復に向かわせることが必要だ、と言うことを主張して、アメリカを大恐慌から脱出させた。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!