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他社と共同開発しているソフトウェアがあります。
その著作権を共同で保有しているため、開発に要した費用を無形固定資産に計上しています。
このたび、その権利を売却する事にしましたが、この無形固定資産は全額を一括で償却をしなければならないのでしょうか。
売却損が出るので、一括償却は避けたいのですが、税法上可能でしょうか。
売却したときから、ソフトウェアの耐用年数で償却する方法は取れるのでしょうか。

A 回答 (3件)

売却額が簿価より低いにも拘わらず売却損を出さない会計処理は、一般には紛飾になりますが、ここでは質問者様のために「紛飾」との批判を回避することができる会計処理を書きましょう。



一般には、ソフトウエアの原本(製品マスター)を売却すれば、仕訳は
  預金 / ソフトウエア
となり、対価を得る代わりにソフトの原本は会社の資産から消えます。従って、その後は減価償却したくてもできません。

しかし、ソフトの著作権を売るという考えに立つなら、対価を得た上で減価償却も可能となるアイデアが浮かびます。

ソフト著作権の売買契約書に、「売買対象はソフトの”複製権”であり、御社(売り方)自身のソフト”使用権”は留保される」という趣旨を盛り込んで下さい。そうすれば、御社は、パッケージソフトを販売する権利はなくなりますが、ソフトを利用して顧客にサービスを提供する権利は残りますし、御社の内部の業務でソフトを使用することもできます。

それならば、ソフトの原本を会社の資産に残しても良いという理屈になります。著作権を売却したときの仕訳は次のようになります。
  預金 / 売上or営業外収益or特別利益

>この無形固定資産は全額を一括で償却をしなければならないのでしょうか。
従来通りの償却を続けて下さい。

>売却損が出るので、一括償却は避けたいのですが、税法上可能でしょうか。
売却損は出ません。一括償却しなくても構いません。
税法上、全く問題ありません。かえって税務署が喜びます。

>売却したときから、ソフトウェアの耐用年数で償却する方法は取れるのでしょうか。
資産として残りますから、従来通りの償却を続けて下さい。

以上です。なお、質問者様の補足に「今後も販売を続けますが・・・」とありますが、著作権を売却するのにも拘わらず、なぜ「販売」できるのか、よく分からないので無視しました。「他社」とは良好な関係なので、こういうことが可能なのかも知れませんが。ご不審があれば再質問して下さい。

この回答への補足

今後も販売というのは、普通にその「他社」から仕入れて売るということです。
多少仕切りは良くして貰う事になると思いますが。

お礼を先に書いてしまいましたが、本当にありがとうございました。
これで、締切らせていただきます。

補足日時:2006/10/26 15:17
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この回答へのお礼

目から鱗が落ちるとはこういうことを言うのでしょうか。
よく読んで理解できた瞬間「スゲー!」と思いました。
関係者とも相談してみます。

お礼日時:2006/10/23 19:18

 内容から推察すると他社の分を分筆する必要があるように思います。


その前に他社と話し合いをし、処理してください。後にトラブルにならないようにするためです。

 御社の分として売却する場合、簿価(残存価額)より高く売れたら雑益。少なく売れたら雑損で処理してください。

 無形資産類は耐用年数8年ですが、売却した先のことは懸念はいらないでしょう。

 売却したら御社には使用権利がないので耐用年数も、償却も考える必要はありません。
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判り難い箇所があるので補足をお願いします。



>他社と共同開発しているソフトウェアがあります。
その著作権を共同で保有しているため、開発に要した費用を無形固定資産に計上しています。

(1)ソフトウェアは開発作業途中ですか、開発作業は終了したのですか。
(2)ソフトウェアを無形固定資産に計上したタイミングは、開発作業途中ですか、開発作業終了後ですか。計上科目は何ですか。
(3)ソフトウェアの現在の簿価は、資産計上時の価格と同じですか、それとも一度でも減価償却を行って、償却後の価格ですか。
(4)権利を売却する予定とのことですが、現在は、ソフトウエアを利用中ですか。つまり、ソフトウエアを利用して顧客サービス事業をしているとか、パッケージソフトを販売中とか。

この回答への補足

早速のご連絡ありがとうございます。

まず、このソフトウェアはパッケージ物で量販店等でも販売しています。


(1)ソフトウェアは開発作業途中ですか、開発作業は終了したのですか。

  平成12年より前から開発を始め、バージョンアップを重ね常に手を加えています。

(2)ソフトウェアを無形固定資産に計上したタイミングは、開発作業途中ですか、開発作業終了後ですか。計上科目は何ですか。

  平成12年の決算から「ソフトウェア」にしています。それ以前は繰延資産の「開発費」です。
  計上したタイミングは期末で、当期に要したコスト(人件費)を資産勘定に振替えてきました。


(3)ソフトウェアの現在の簿価は、資産計上時の価格と同じですか、それとも一度でも減価償却を行って、償却後の価格ですか。

  資産に計上した額から毎年償却しています。
  常に手を加えているので、そのモノの対価が出せず、期間的にかかったコストから資産計上しています。
  その期に要したコストを計上し、耐用年数5年として減価償却しています。


(4)権利を売却する予定とのことですが、現在は、ソフトウエアを利用中ですか。つまり、ソフトウエアを利用して顧客サービス事業をしているとか、パッケージソフトを販売中とか。

  利用中です。今後も販売を続けますがこれからは、バージョンアップに要した費用を開発費として
  他社に満額請求する事にしています。
  以前は、要したコストの定率を負担してもらっていました。


なお、その他社との関係は良好で、今後もお互いパートナーとして取引していくつもりです。
また、売却額は間違いなく簿価より低くなりますが、できるだけ売却損を繰延べたいのです。

よろしくお願いします。

補足日時:2006/10/23 14:54
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