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生徒からの質問です。R型菌と加熱処理したS型菌を混合してネズミに注射したところ、ネズミは肺炎で死に体内から生きたS型菌が発見された、というグリフィスの実験がありますが、あるHPには「R型菌は白血球に捕食されたため、体内からはS型菌しか見いだされない」とある一方で、別のHPには「死んだネズミの血液中にはR型菌とS型菌が見いだせる」とあります。ネズミが肺炎にかかり死ぬまでの時間が早ければ後者、遅ければ前者となりそうな気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

補足のところでどうやら勘違いをされているので、もう少し深く説明します。



肺炎双球菌の病原性についてですが、それは莢膜の有無が大きく関わっています。
莢膜には主成分としてLPS(リポ多糖)が含まれており、それが毒素として生体に作用します。すなわち、
莢膜をもつS型菌には病原性があり、莢膜のないR型菌には病原性がありません。

また、体内に侵入したR型菌全てが白血球に捕食されるというわけではありません。
血液中にある程度はR型菌が存在しているのですが、上記の理由から病原性を発揮していないだけに過ぎないのです。

補足ですが・・・
加熱処理したS型菌では莢膜構造が破壊され、LPSそのものも変性しているため、病原性は失われます。
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この回答へのお礼

不勉強でした。大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/15 20:29

「R型菌は白血球に捕食されたため、体内からはS型菌しか見いだされない」は誤りであると思います。



ご存知のとおりS型菌は莢膜に包まれた構造をしていますが、S型菌が体内に侵入すると莢膜成分に対する特異抗体が産生されます。
その特異抗体がS型菌の周りに結合することにより、それを捕食する白血球やマクロファージが
活発化することが知られています(オプソニン効果)。
つまり、S型菌も白血球に捕食されるということです。

「死んだネズミの血液中にはR型菌とS型菌が見いだせる」についてですが・・・
生きているS型菌は、R型菌(生)とS型菌(死)のDNAの組換えによって生じたものです。
逆に、DNAの組換えに加担しないR型菌(生)もいるわけで、そのことを踏まえると、
生きているR型菌とS型菌が血液中から検出されるのは、自然なことだと言えます。

この回答への補足

肺炎双球菌のR型菌に病原性がないのは、白血球で捕食されるからですが、ネズミに注射したR型菌は、最終的にはすべて捕食されてしまうのでしょうか。

補足日時:2006/11/14 19:39
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