本支店会計と内部利益と粗利

Question

こんにちわ。
独学で簿記2級を勉強している者です。
本支店会計で疑問に思った事があったので質問させて頂きます。

支店へ取得原価1000円の商品を売り上げた。
発送する際、取得原価の１０％を利益として計上した。

取得原価　1000　　支店へ売上　1100
利益　　　 100


と、この時の利益というのは本店が支店に発送費用などの
販売費(付随費用)を負担させるという認識で間違いないでしょうか？

また、その商品を支店が外部商店に1500円で販売した際に
取得原価　1100　　売上　1500
利益　　　 400


合併財務諸表に記載する際に内部取引は相殺処理しますよね？
支店へ売上　1100　　本店より仕入　1100
という項目が消え

仕入1000　売上1500
利益500

が残ります。

もし、支店へ売上た際に発生した利益が販売費(付随費用)なのであれば
粗利がおかしくならないでしょうか？

実際はその商品に100円多くの販売費をかけているのに
その100円が利益として計上されています。

もし、支店へ売上た際に発生する販売費を別途計上するのであれば
支店へ売上た際に発生した利益10％は何の為に計上するのでしょうか？

是非、ご教授をお願いします。

red-elmo · Accepted Answer

no.1の方のおっしゃるとおりですね。
もう少し簡単な例で表しますと...。

例えば、本店が100円で仕入れた商品をそのまま支店に送り、それを支店が150円で販売したら、一企業ベースの損益は
（収益）150　－（費用）100　＝（利益）50
と表されます。

でもこの時、本店と支店の損益はどうなっているかと言うと、
本店は（収益）100　－（費用）100　＝（利益）0
となるのに対して、
支店は（収益）150　－（費用）100　＝（利益）50
となり、実際に商品を販売した支店のみに利益が計上されてしまい、本店の仕入れに対しては正しく評価されていない結果となります。


次に、本店から支店へ商品を送付するときに内部利益を20円付加したとすれば、本店と支店の損益は
本店は（収益）120　－（費用）100　＝（利益）20
支店は（収益）150　－（費用）120　＝（利益）30
となり、本店の営業努力にも、支店の営業努力にも適正な結果として利益を確認できました。

このように、得意先に商品を販売した支店のみならず、商品を仕入れてきたという本店の努力を評価する意味合いで内部利益は加算されます。

ただし、あくまでも内部利益は企業内での内部管理目的のものであり、当然の事ですが最終的に一企業ベースでの財務諸表では未実現利益を除去した上での企業全体の利益が表示されます。

kirirock · Answer

>この時の利益というのは本店が支店に発送費用などの
販売費(付随費用)を負担させるという認識で間違いないでしょうか？

販売費などではなくいわゆる他で使っているのと同じ意味での利益(粗利or売上総利益)です。

質問者様のいうとおり最終的に消去仕訳を行うと

仕入1000　売上1500
利益500

というようになります。

内部取引を考えず本店と支店を一つのまとまりと考えると、1000円で仕入れた商品を1500円で販売しているので、売上が1500円、仕入が1000円、利益が500円という風に上記の仕訳のようになるのはわかると思います。

でわ、なぜあえて原価のまま支店に振り替えず利益を付加して振り替えるのかですが、本支店会計はそもそも本店や支店各々の経営成績を明らかにするためにあります。

そのため、外部公表用の財務諸表を作成するためだけであれば、原価のまま振り替えたとしても利益を付加して振り替えたとしてもあまり意味はありません。

しかし、利益を付加して振り替えることにより本店支店それぞれの利益が明らかになり、内部管理に役立つのです。

勿論、内部管理のためだけでなく外部公表用として財務諸表を作ることも目的であるため、最終的には内部取引を相殺し、未実現利益を調整等をすることにより、本店支店をすべて含めた一つの会社としての利益を明らかにし、一つの会社としての経営成績を明らかにします。

本支店会計と内部利益と粗利

no.1の方のおっしゃるとおりですね。

>この時の利益というのは本店が支店に発送費用などの

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