誕生日にもらった意外なもの

ハイパワードマネーって何でしょうか?ふと新聞で目にしたのですが??どなたかよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

 「強いお金?」と勘違いしそうな名前のハイパワードマネーですが、強い弱いは関係ありません。

ハイパワードマネーの定義はNo.1とNo.2の回答にありますので、私はやや簡単な表現で説明したいと思います。なお、以下の内容は厳密な表現ではありません。厳密に説明すると結構ややこしいため、長くなってしまいますので。
 まず、ハイパワードマネーとは公的機関である「日本銀行」(以下、「日銀」と言います)によって発行されて、その中で今も存在している現金(紙幣や貨幣など)の総額と考えてください。存在していない現金とは日銀に回収された現金と思って下さい。
 次にもう一つ似たような用語の説明をします。それは「マネーサプライ」です。マネーサプライとは、存在している現金の中で、銀行などの金融機関以外の民間非金融機関部門(つまり一般の事業会社や個人など)が保有している現金のことです。
 現金とは、物を買ったりしたときに、買った物の流れと逆に動きます。例えば、電気屋でテレビを買えば、テレビは電気屋から購入者へ、逆に現金は購入者から電気屋へ動きます。つまり、現金の流れは、物の流れといった経済の動きを表します。経済の動きは金融機関以外どの民間非金融機関部門の動きと言えますので、マネーサプライの増加・減少が経済の動きを表していると言えます。
 さて、ここで考えていただきたいのは、存在している現金の総額であるハイパワードマネーとマネーサプライの違いです。単純に考えると、存在している現金(ハイパワードマネー)が増えれば、マネーサプライも同じだけ増えそうなものです。経済を活性化するために、日銀がどんどん現金を発行すれば良いように思われます。しかし、実際はそう単純ではなく、金融機関に滞留している現金があるために、ハイパワードマネーの増加が直接的にはマネーサプライの増加に結びつかない訳です。ハイパワードマネーは日銀が直接コントロールできますが、金融機関での滞留などがあるために、マネーサプライは直接はコントロールできません。しかし、どんどんハイパワードマネーを増やせば、ある程度は銀行から事業会社への貸出が増えてマネーサプライが増加することが期待されるので、近年、景気への配慮として日銀はハイパワードマネーを増加させてきています。しかしながら、金融機関の体力低下や景気低迷による資金需要の減退などにより、事業会社への貸出が思うように伸びておらず、ハイパワードマネーの増加に比べてマネーサプライはあまり増えていません。
 最後になりますが誤解を与えないように言いますと、上記の説明では、ハイパワードマネーの金額とマネーサプライの金額では、ハイパワードマネーの金額が大きいように思えますが、実際はマネーサプライの金額の方が大きいです。なぜかと言いますと、銀行の信用創造機能のためです。信用創造機能とは、銀行が事業会社に貸出を行うと、貸出を受けた事業会社はその金額の一部を銀行に預金するため、その預金がさらなる貸出となります。貸出が預金を生み、その預金がさらなる貸出を生む・・・というように民間に流通する現金は自己増殖していきます。これを信用創造機能と言います。金融機関が体力を取り戻し、貸出が円滑に行われることにより、金融機関に滞留する現金が少なくなることが、経済の活性化につながることになります。
 なお、以上は大雑把な説明ですので、詳しい説明は必要であればその旨お伝えください。

この回答への補足

大変よくわかりました!!!ありがとうございます。

 最終段落にあるように、ハイパワードマネーの方がマネーサプライより大きいものと素直に誤解してしまいました(笑)。
 
 ふと疑問に思ったのですが、事業会社はなぜ貸出を受けたお金をまた預金するんですか?それなら借りなければ良いのに、と素直に思ってしまいました。見積もっていたよりも、お金が必要なくなったからということですか?そうだとしたら、預金しないで、貸出を受けた金融機関に返済すればいいんじゃないのでしょうか?

補足日時:2002/06/15 15:55
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 No.3で回答しましたtakaandhiroです。


 No.3では、ご指摘の信用創造機能の点が説明不足でしたので、補足説明させていただきます。
 ここでの社会全体でA氏、B氏、C氏、D氏の4人と銀行1行のみ存在するものとします。最初の段階では、Aは1,000円の現金を持っていて、B、C、銀行は現金を所持していないと仮定します。極端ですが…。この段階では、社会に存在するお金はAの持っている1,000円のみです。
(1) Aは銀行に1,000円を預金します。
(2) 銀行はBに1,000円を貸し出します。
(3) BはCから物を購入し、対価として借りた1,000円を支払います。
(4) Cは対価として手に入れた1,000円を銀行に預金します。
(5) 銀行はD氏に1,000円を貸し出します。
お金の流れが上記のようになった場合、社会に存在するお金はAの預金1,000円とCの預金1,000円、Dの現金1,000円となり、合計で3,000円となります。当初はAの持つ現金1,000円のみでしたので、銀行の預金・貸出という金融機能により、3,000円に増えたことになります。これを信用創造機能といいます。
 No.3の回答では、事業会社を社会全体で一まとめとしていたので、誤解されるような表現となっていました。申し訳ありません。
 なお、ご参考までに下記HPを紹介させていただきます。ハイパワードマネーについて、載っているかどうか分かりませんが、結構役に立つと思います。

参考URL:http://www.tips.pair.com/
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 現金通貨(銀行券と貨幣)に銀行の日銀預け金(準備預金)をプラスしたもののことで、民間部門の信用創造のベースになるものです。

債務不履行のリスクがなく、最終的に決済を完了させることができる特徴を持ちます。ベース・マネーとかマネタリー・ベース呼ばれることもあります。
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現金通貨と銀行の預金準備の合計です。



参考URL:http://allabout.co.jp/finance/editor_inc/fdic/ha …
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