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ルネサンス時代の美術は、人間性の回復といわれますが、
なぜ、そういわれるのでしょうか?

いろいろと調べたのですが、いまいちよい説明が見当たりませんでした。
本でもごまかされいるような感じ(^^;

宗教画ではなく人間を描くようになった。
でも、ルネサンス期もキリストとか描いているし??(^^;

このあたり、なんか説明できる方いましたら、
助言してもらいたいのですが。。

A 回答 (2件)

「ルネサンスとは何であったのか」塩野七生 新潮社


この本はお読みになられましたか?私が読んだ中では、この本の説明がわかりやすかったです。

中世というのがどのような時代であったのかを考えなければいけません。
人間性が無い時代だと考える人が多いから、ルネサンスについて人間性の回復といわれるんですね。

>ルネサンス期もキリストとか描いているし

キリストは人間ではありません。神です。
中世の宗教画では、キリストを人間らしく描くことは有りません。無表情で人間らしい感情はあらわしません。われわれと同じ人間のように描いたら、教会から怒られます。

そもそも、中世では、キリストってどんな人(存在)だったの?なんて考えることは禁止されていました。聖書や教会の言うことを疑えば地獄行き。信じるものは救われますが、疑うものは救われません。疑問を抱かずに、ただ教会の言うことを信じていなさい。という時代が中世です。
教会は、「教会の仕事をしてあげない」という脅しを武器に人々を従わせていました。子供が生まれても認めてもらえない(戸籍が無いようなもの)、結婚式ができない、葬式もできない(天国にいけない)。と大変なことになります。

しかし、中世の終わり~ルネサンス期になると、いろんな疑問を抱くひとが出てきます。宗教ではルター。科学ではガリレオ。文学ではダンテ。
この人たちは宗教家ですが、自分たちの教会を疑い、自分の考えを大事にします。
西洋合理主義や科学的思考というものが育ってきます。(聖書が一部の知識階級しか読めないラテン語から、各国語に翻訳されたり。それが印刷技術により多くの人に普及したというのも重要な要素です。)

そして、教会の権威が、中世と比べて無くなって行きます。
中世では禁じられた「異教」とされてきた古代ローマ・ギリシャ文化の見直しも行われます。ギリシャ神話をテーマにした絵も許されるようになるのです。
キリスト教の宗教画も、登場人物たちが人間くさく、苦悩や喜びを表した姿で描かれるようになります。

中世----何においてもキリスト教中心の時代。教会を疑うのは罪。
ルネサンス以降----教会の言うことが間違いなら疑う。論理的思考が生まれる。人間中心。
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この回答へのお礼

紹介してもらった本は大変評判のよい本のようですね。
次に図書館にいったらさがしてみようと思います。

大変詳しくありがとうございました。
おかげさまで見えやすくなってきました。

お礼日時:2007/07/08 22:07

ルネサンス以前は暗黒の時代、とも言われますが、それは人間の”欲”というものが徹底して禁じられていたからです。


極端にいうなら、何かを見て美しい、と思うその気持ちすら不純だと戒められていました。勿論絵画はありましたがその殆んどは宗教画です。
(当時は識字率は低く、教会での教えは専ら教会内の壁画によるいわば紙芝居のようなものでした)
そしてその表現も最低限のものでしかありませんが、逆にそれが今の眼から見ると力強く見られるのですが。
ルネサンスは、その抑圧から解放されることによって、多様な芸術、文化が一気に花開くことになったのです。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます、そう言われると大変わかりやすいと思います。

お礼日時:2007/07/08 22:03

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