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ルソーが言った一般意思っていうのはなんですか?
全体意思との違いなども簡単に教えていただけるとうれしいです。
ウィキペディアなどで見たのですが、どうも私には難しすぎてさっぱりわかりませんでした。
なんか高校の政経の授業で一般意思は代表しない、とか
なんかそんなようなことを先生が言っていたような言わなかったような、、、でもうろ覚えなので意味はわかっていません。
素人なのですがわかりやすくおしえていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>全体意思との違いなども簡単に教えていただけるとうれしいです。



全体意思とは個人の特殊意思の加算の結果(国民全員による投票結果など)

>なんか高校の政経の授業で一般意思は代表しない、とか
投票結果が全体意思であるため、代表が一般意思であるとは限らない

各個人が具体的に表明する意思にはそれぞれの立場などが反映してしまっているので、それを集計して「全体意思」にしても人民全体の利害を正しく実現できるとは限らない。全体意思と一般意思のあいだには「時にはかなり相違があるものである」

1億二千万人の投票結果はもっとも多かった特殊意思に過ぎない。
だからある程度の人数にたいしてその結果は利にならない。
しかし一般意思とは全員において利である。
全員にとって利って難しいですねえ。
そしてルソーさんはこうも言ってます。
たとえ全国民に反対されたとしても、一般意思を理解(発見)できるものならば、独裁者であってもそれで良い。
なぜなら個人は自分の利をいつも正確に理解(発見)できるとは限らないから。

つまり一般意思(全国民の共通に利害)を見極めることができる人間が納めるなら、国民の意見を一切聞かない独裁者でも良い国になるってことですね。
私も全くもってそうやと思いますが、それと同時にそんな人間がいるとは思えないし、いたとしても一般意思が理解できず特殊意思を優先したいエゴイストにクーデターかまされそうです。一般意思であるならばそのエゴイストにとっても利であるはずなんですけどね。本人にとって良いことを本人が良いと感じるかどうかは別問題。親と子の関係に似てますね。
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なるべく簡単に書きます。


簡単すぎて、不十分な点はあると思いますので、ここらへんをもっとくわしく知りたい、という問題意識がおありでしたら、補足要求してください。

国家というものはどうつくられるべきか、ということをルソーは考えます。
単独で、孤立した個人が集まって作る国家はどういうものが望ましいか。
それは、ひとりひとりが自己の利益を脇に置いて、共同体全体の利益を考えるような、そういう意識をよりどころに結びついたような共同体である。

ひとりひとりの利益を追求するのが「特殊意志」
「特殊意志」を単純に加算していったのが「全体意志」
「一般意志」というのは、社会契約のもとに集まった、共同体の意志です。

そこでは、各個人の意志は「一般意志」にすっぽりと呑みこまれていきます。
ルソーは『社会契約論』でこう言っています。(引用は.「社会契約論」 『世界の名著 36 ルソー』所収)

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この社会契約のあらゆる条項は、よく理解されるならば、ただ一つの条項に帰着する。すなわち、各構成員は、自己をそのあらゆる権利とともに共同体全体に譲り渡すということである。それはなぜかというと、まず第一に各人はいっさいを譲り渡すので、万人にとって条件は平等となるからであり、条件が万人に平等であるなら、だれも他人の条件の負担を重くすることに関心をいだかないからである。
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重要なのは、「自己をそのあらゆる権利とともに共同体全体に譲り渡す」という点。
個人は社会契約を結ぶ時点で「特殊意志」を捨て、「一般意志」に委ねるのです。

つまり、個人は個人の自由を手放し、共同体の一員となることによって初めて真に自由になれる、とルソーは考えたんです。「特殊意志」を捨てて「一般意志」のもとにみずからを従属させることで。そうすることで、人間は自己のもつ最高の可能性が発揮され、最高の自由を手に入れることができる、と。
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この回答へのお礼

ほんとうにありがとうございます。困っていました。

お礼日時:2007/07/15 11:59

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