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「はめ手」というのか名前は忘れてしまいました。
今まで多くのはめ手というのが考えられていると思います
が、ご存知の方面白いはめ手を教えてください。

また名人戦などではめ手が成功したことなどあるのでしょうか?
宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

はめ手というのは、相手に正しく応じられるとこちらが不利になる


という意味を含んでいると思います。
つまり相手がはまってこそ「はめ手」というのであって、
はまらなかったら、それは戦法の一つにすぎません。
プロ棋士やアマでも高段者はきっちり読んでいますので、
正しく応じられることが多く、はめ手はなかなか通用しないでしょう。

有名なはめ手戦法は、早石田、鬼殺しなどがあります。
どちらも一見、スキを見せているような場面がありますが、これが落とし穴。
早石田は、初手から▲7六歩▽3四歩▲7五歩▽8四歩▲7八飛▽8五歩
▲4八玉と振り飛車側が飛車先を受けずにいるので、相手はここぞとばかり
▽8六歩と飛車先を破ろうとしますが、これが既にはまっていて、
以下▲同歩▽同飛▲2二角成▽同銀▲7四歩▽同歩▲9五角と王手飛車を
食らい、後手負け。途中変化はありますが、▽8六歩の時点で後手よくないです。
▽8六歩をやめて▽6二銀とかすると一局の将棋。
しかしこれも後手が応手を誤ると大変。例えば以下▲7四歩▽同歩▲2二角成
▽同銀▲5五角▽7三銀▲7四飛(!)の場面。うっかり▽同銀は飛車がタダ。
▽6四角と角を合わせるのが最善とされています。
早石田は相手がひっかからなかった時の対応策が振り飛車側にあって、
不利にはなりません。したがってはめ手というのは正確ではありませんが、
はまる人が多いので、はめ手の部類に入っていたりしています。
江戸時代に石田検校という人が考案した戦法ですが、
その後居飛車側の対策ができて、プロ間では亜流の戦法になったのですが、
これをプロ間でも通用するようにしたのが升田式石田流。
第30期名人戦七番勝負の大山・升田戦の何局かはこの戦法で戦われています。

プロにははめ手は通用しないと書きましたが、羽生マジックを紹介した本を
以前読んだ時に、プロがはめられた羽生の一手というのが書いてありました。
これをはめ手と呼ぶのは少しおかしいかもしれませんが。

その一つ。羽生-泉戦で、必至をかけられた羽生が、一見破れかぶれの王手の連続で
必至逃れの必至をかけて相手を投了に追い込んだという「羽生マジック」を
見た時には、寒気がするほど感動しました。
棋譜には著作権があるので、全棋譜は書けませんが、確かこんな感じ。
後手番の羽生玉は4一にいて、8二の飛車で受けているものの、先手側の4三の
と金が玉頭にいて羽生ピンチ。ですが以下、
▽2八飛▲3三角成(これで羽生玉必至)▽7九銀(王手)▲同玉▽6七桂
(王手)▲8八玉▽7九銀(王手)▲9七玉▽6四角(王手)▲7五銀
▽3二歩。確かここで先手投了。
▽6四角で4二への打ち込みによる詰みを受け、最終手の▽3二歩で馬取り。
6四の角が受けに利いており、それを7五の銀ではずすと、▽3三歩と馬を
取られてダメ。馬を逃げると▽7五歩と銀を取られてこれまたダメ。
控え室で指し手を見ていたプロ棋士連中も唖然としたそうです。
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