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今回の台風のテレビ(6チャンネルだったか?)報道でアナウンサーの発した言葉です。
「・・・前線があり、そこに向かって台風が進んでいます。この前線と台風の相乗効果で大雨の恐れが・・・・」
これを耳にしたとき、なんともいえない違和感を感じたのですが、辞書で見ると誤った使い方でもないのかなとも思えます。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?mode=0&MT …
アナウンス原稿ですから、きちんと推敲されていると思いますので、用法違いではないのだと思います・・・
でも、なんか違和感がある。
どうなんでしょう、よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

日本付近に前線が停滞しているときに、南海上から台風が接近してくると、かなり離れていても前線の活動が活発になって大雨になることが多いということです。


これを気象学の分野で「相乗効果」と呼ぶかどうかは知りませんが、気象庁の公式サイトや、『NHK 気象ハンドブック』には、それらしき言葉はありません。

マスコミ各社の用語集でも、「効果」を悪い意味に使うことは避けるといった記述は、とくに見当たりません。
自然科学分野での「○○効果」は、直接には良し悪しを限定していません。「○○作用」と同じ意味で使われることも多い。


日本語としては、「良い効果」という表現があるので「悪い効果」があっても変ではないと思いますが、後者はあまり聞かないのが事実です。
→Google検索結果
  "効果" の検索結果 約 96,600,000 件
  "良い効果" の検索結果 約 232,000 件
  "悪い効果" の検索結果 約 12,200 件

ということで、一般的には「効果=期待した良い結果」が暗黙の了解になっていると考えてよいでしょう。
『広辞苑』
-------------------------
こう‐か【効果】
 (1) ある行為によって得られた、期待通りのよい結果。ききめ。「治療の―があがる」「―覿面<てきめん>」「逆―」
そうじょう‐こうか【相乗効果】
 複数の要因が重なることによって、それら個々がもたらす効果の和以上を生ずること。
-------------------------

ちなみに、『NHK 気象ハンドブック』には、「見込み」という言葉の放送での使い方について、こんな記述があります。
-------------------------
見込みです
 天気予報では推量の表現として「でしょう」と「見込みです」を使っている。しかし、「見込みです」という表現は、その事柄がよい場合に使われるのが普通なので、望ましくない事柄に使うと違和感を与えることがある。
 ただし、「台風○○号は、あすの朝○時ごろ、○○に上陸する見込みです」などのように、確率の高い予測を示す場合は使ってもよい。
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これと同様に、「前線と台風の相乗効果」も、違和感を与える場合があることに注意を払うべきかもしれません。
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正確な意味:


(1) クスリAは、症状を5%改善する
(2) クスリBは、症状を7%改善する
(3) 両方服用したとき12%改善されるならば「相乗効果」があった、とはいいません。15%改善されたら、その3%を「相乗効果」といいます。つまり「ただの足し算以上の効果」があったので「足し算以上のもの」という気持を「掛け算的(乗)」と表現するのです。
つまり、AとBの両方によってA+B以上の結果が得られることが相乗効果です。

誤用:
世間の多くの人は、誤用しています。AとBを適用して、A、B本来の効果の合計だけの結果(上記の12%)が得られたのなら「相乗効果」ではありません。
しかし、誤用であることがそれほど害をもたらさない場合には、許されるってことじゃないでしょうか。問題の核心が「数学」ではなくて、単なる「世間話」なのであれば、「前線」の上に「台風」が来たので「いっそう雨が降った」という意味で「ちょっと偉そうな」語を使ってみただけ、という気がします。
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好ましいことだけを表すものではありません。



手元の辞書を引きますと、たとえば、
「○○物質と○○薬品の相乗効果でトリップ感覚が・・・」
という例もあり、
また、相乗効果=相乗作用 ですので、相乗作用の例を見れば、
「発癌物質と他の物質との相乗作用も・・・」
というのもあります。
(例文は、著作権の問題があるので、少し変えています)

私も全く違和感はありません。
上記の例で見られるように、特に科学関係では極めて普通の表現だと思います。
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たしかに日常用語としては、「効果」とは、よい意味の影響を生じさせる場合に使われることが多いと思いますが、自然現象を説明する際には、「相乗効果」という以外には適切な表現がないように思います。

このような場合には、割り切って「効果」と表現してもよいのではないでしょうか。
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相乗効果により、全体の最適化、効率化が発揮される。

自然、経済、社会、など様々な分野で、この効果は測される。主によい意味として使われる為、事故や災害では使われることはない。
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通常、「効果があった」という場合、良い効果があったことを意味します。


相乗効果は、科学的な意味合いでは辞書にあるとおりだと思いますが、実際の生活上では良い効果の場合に使うのが普通なので、違和感を抱くのではないでしょうか。
気象学としては間違いではないのでしょうけど、天気予報で一般向けに解説するときに使う言葉としては適切とは言えないと思います。
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