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江戸小紋(鮫小紋)の生地はちりめん以外には何がありますか?  
知人の江戸小紋は見た感じは薄い生地というかわりとさらさらした平たく見える生地でした。 そのせいかシワになりやすいようで、座りジワが目立ちました。   これはどんな(なんという)生地だと思いますか? 
今日見た別の江戸小紋はしぼのある、わりとぼってりした感じのちりめんでシワにはなりにくいものでした。  ちりめんでは一般的にしぼの高いものの方が高級なものですか? それともしぼが低いものの方が高級ですか? 

初心者なのでよろしくおねがいします。

A 回答 (1件)

>江戸小紋(鮫小紋)の生地はちりめん以外には何がありますか?  



江戸小紋(これはあくまでも今では柄のことで、生地の織り方質はこの名称には含まれていません。)
というのは男の人、それも、
武士の裃の下に着用している着物・小袖の柄・反物なのです。

女の人も着用するようになって、ちりめんを使うようになった。
(もちろん江戸時代の偉い人たちの話)

ちりめんは「柔らかもの」といって、男性むき・武士向きではないのです。

デ、男性は正式に着用する絹としては「羽二重」がほとんどです。
紋付・羽織もそうです。

これは、女性用でもないことはないのですが、今ではほとんど見ません。

いわば、きものの裏地・胴裏のような平織りで、
もうちょっと厚手というものです。

ちりめんは糸によりが利いていて、そのより糸をどれぐらいの割合、リズム?で入れるかで一越ちりめん(1本)から三越ちりめん(3本)まであります。
シボの大きさがどんどんと大きくなる(一越→三越)
つまり、ボコボコ感が出てくる。
どちらかというとより薄く、ヨリがきつくできる糸というのはもとの絹がより細く長くないとできないので、一越の上物を「錦紗・キンシャ」といって
女性のより、正式なきものに使われます。

ですので、ボコボコが大きいのはいわば趣味性が強い。
更に、湿気でより、縮みがでますのでほんとうの意味では贅沢なのです。
染めるのもボコボコ分は技術的には難しくなりますしね。

ですので、どれが特に高級ということもない。

今ではほとんどが一越ちりめんですので、ちりめんのことを「一越・ヒトコシ」
とも言います。

小紋の生地には綸子も使います。
これはボコボコがなくて平織りなのですが、これに地紋が織り方としてある。
より絹糸のつや、柄を出すために表に渡っている部分が多いので、てらてらとした感じが多くなり華やかです。

【薄い生地というかわりとさらさらした平たく見える生地でした】

もしかしたら、羽二重(さらさら、平たいのです)の江戸小紋だったのかもしれません。
ちりめんとどちらが、高級と言うこともないですが、本来は羽二重がホント。
それに、いまどきは、羽二重での江戸小紋というのも珍しい(男性が着ないから)ので、高いかもしれない。

ちなみに、私は和裁を趣味とするおばちゃんです。
オークションで落とした、昔のきものをたくさん解いてますが、
ほんの30年ぐらいの違いで呉服屋さんの常識で変えられてしまった
「きもの常識」がたくさんあるのがわかります。

余り、「高級」というものにとらわれないほうがいいです。
ソモソモ、絹自体が国産はいまや、皆無。
時代劇なら、ご禁制品ばかりですから、従来のどれが高級という話は
国産の絹の話ですから、お蚕様からして違うから。
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この回答へのお礼

丁寧な回答をありがとうございました。  きものは奥が深くて、初心者の私には戸惑うことがたくさんあります。  またきもののことでお尋ねすることがあるかと思いますが、よろしくお願いします。  ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/11 14:26

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