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新芽を出すために定期的に山を焼き払うために行う、とありますが何故このような事をするのでしょうか?
山が形成されている場所を焼く意味が分からない次第であります。
ご存知あれば教えて頂ければ幸いです。

A 回答 (1件)

マネージメントファイヤーとかプランニングファイヤーは,大規模な自然火災では被害が大きくなるために,コントロールできる人為的な小規模の山火事を起こすことをいいます。

この目的はその生態系を維持することが目的です。

生態系は,自然状態では草原→低木林→陽樹林→陰樹林と遷移していきます。火入れが行われる生態系は草原から陽樹林までの遷移の途上の生態系です。若草山の野焼きは毎年火を入れることにより草原といった生態系が維持されています。また,アメリカのセコイヤの森も山火事により維持されている森です。

セコイヤの森が有名ですからもう少し詳しくお話しすると,セコイヤは,幼木が日陰で育たない陽樹です。親樹の下の暗い林床では幼木は育たないですから一代限りの森で山火事が起こらなければ別な樹木の森に遷移していきます。また,根を深くはる事が出来なく,他の植物との競争に極めて弱い樹木です。

そんな弱い樹木がなぜ「生きている化石」と呼ばれるほど生きながらえてきたのかの理由が山火事だったわけです。セコイヤの樹皮は数十cmもあり難燃性で山火事でも枯れることはありません。萌芽力が大変強く山火事の後に直ぐに芽吹きます。また,球果(松ぼっくり)も火に当たることで種子を散布します。

セコイヤにとっては山火事で他の植物が枯れたほうが自分には良いという,山火事に対応した樹木のわけです。このような理由からアメリカの落雷等により定期的に山火事が発生する地域に細々と生き残っていたわけです。オーストラリアのユーカリの森やある種のランも山火事がなければ絶滅してしまいます。参考になりましたでしょうか。
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