プロが教えるわが家の防犯対策術!

以前TVでレスキュー隊の活動内容を紹介する番組を見ていたのですが、
ヘリのホバリングはとても難しく高等な技術と説明していたのですが
そんなに難しいのですか?どういうところが難しいのかわかりやすく教えてください。

A 回答 (4件)

1980年代までのヘリコプターでは、ホバリングは高度の操縦技術が要求されました。


しかし、1990年以降、超高精度の角度センサーが開発され、現在の最新型ヘリコプターでは、ホバリングも自動制御で行えます。
航空技術はその多くが軍事から民需に転用されるのが通例です。
例えば、攻撃ヘリコプターAH64アパッチなどの場合、最小の乗員数で最大の出撃効果を上げる必要があります。
なるべく敵から離れて、目標の敵戦車などを捕捉して、ミサイルを発射するわけですが、乗員は遠くにいる敵の捕捉とミサイルへの攻撃目標の各種データ入力・設定(座標や地形データ、攻撃パターンなど)に専念するわけです。
その間、ヘリコプターはコンピュータと高精度(姿勢制御)角度センサーにより姿勢が維持され、乗員の操縦に向けられるマンパワーを軽減し、マンパワーの多くを攻撃に振り向ける事が出来るわけです。

現在の民需のヘリコプターも、ホバリングの際に、操縦桿に全神経を集中する必要はなくなりました。

予断ながら、
カメラの「手ぶれ防止機能」や、近年、一万円程度の安価な玩具「室内用電動ヘリコプター」は、超高精度の角度センサーとコンピュータにより実現された民需製品です。
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車などのようにしっかりとした地面にくっついているわけではありません。


ティッシュや紙を広げて落とした場合、ふらふらと落ちていきますよね。
空気も密度が少しずつ違います。密度の少ないところでは早く落ち、高いところでは引っかかるんです。
コレと同じで、ホバーをしていても空気の密度は変わります。
風も一定ではありません。
ヘリコプターは常に落下しようとしています。
空気を送って浮かせてはいますが、それを叩きつけるすぐ下の空気の密度も違っていますし、吸い込むローターの上の空気の密度も変わります。
少しでも変わればそちらにズレ落ちていきます。
紙が落ちていくようにね。
それを動かないようにいろいろな挙動からつかみ取って修正していきます。
タイミングがずれれば、ずれた方向に更に修正して、あっと思って修正したら今度は動かしすぎて・・・というような感じになってきます。
常に緊張して修正に備えなければなりませんし、それだけに集中することも出来ません。
ヘリコプターや飛行機は、勝手に風に正対しようとします。
風が吹く方向に機首が向けられてしまいます。
一定方向ならかまいませんが、バリアブルならちょっと困ったことになりますね。


また、ヘリコプターの構造でもある程度違いが出ますよ。
2枚ローター、3枚ローターなどです。
羽根が多いほど挙動が素早くなります。
シーソーローターのレンジャー(警察がよく使っています)やUH-1(自衛隊のヤツ)は、割とダルな舵感です。
急な操作をしてもすぐには舵が利きません。
先読み先読みの操作が必要です。
ローターの数が多いOH-6(MD500)はとってもピーキー。
くしゃみでも揺れるほど。
利きが良い分手の動きがそのまま機の動きになってしまいます。

ちなみに、CH-47J(JA)には、自動でホバリングする装置がついています。
ボタン一個で同じ場所、同じ高度でホバーします。しかも手放しで。
大きくて容積やパワーが有り余っているから搭載できるんですけどね。
じゃぁ、コレをレスキューに?
いやいや。ダウンウオッシュがすごすぎて。5t積みトラックをなぎ倒すほどです。
下にいる人は息も出来ません。
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慣れればそんなに難しいと感じるものではありません。


まして、レスキューなどに使われる大型ヘリなどはパワーもトルクもあるのでヘリの中では簡単な部類に入ります。
それに比べてトレーニング用の小型ピストンヘリ(特にR22)はパワーも重量もないクセにやたら反応が良いからそれはそれは難しいです。

いずにれにせよヘリパイロットが一番はじめにぶち当たる難関ではります。
ちなみにヘリの操縦は飛行機の百倍難しいです。

一応ヘリパイロットの一人の立場から、でした。
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車には、アクセル・ブレーキ・クラッチ・ギアがありますが、ヘリはホバリング時にはバランスを保つ事が重要です。



空気抵抗・キュージョした場合の重さでまt、抵抗が加わりますし、強風が吹いた場合には、救助して吊り上げている人間の抵抗、遠心力でバランスが崩れる事を予想した運転技術が必要になります。
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