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哲学的なことかもしれませんがふと疑問に思いましたので。
日本では(もしかしたら中国も)「金」という文字だけでmoneyとgoldのふたつ要するに価値あるものを表現した文字なのですが、どうして同じなのでしょうか?
私が思ったのは、欧米では頻繁に革命やら侵略やら動乱がおきて通貨というものが保障してくれる政府とかが倒れて紙キレになってしまうことが多くてみんな通貨や貨幣など偽りの資産を信用せず、実物資産、金属とかを持つ傾向が強いのでmoneyとgoldが明確に区分されていて、それに対して日本では侵略などはなく日本の「円」の価値が永久不変的なもののように思えて「通貨=不変的価値」といった考えになってしまうと思います。それで日本人は通貨を信用しすぎていると言われるのですが、みなさんはどうおもいますか?

A 回答 (1件)

中国でも金はmoneyとGoldの意味をもっています。



>>欧米では(略)通貨や貨幣など偽りの資産を信用せず、実物資産、金属とかを持つ傾向が強いので

もともと貨幣が、誰にとっても同じ貨幣としての信用をもつには、なにか価値があるものを貨幣として他人と交換すればよかったはずです。その価値があるものとして金や銀などがあり、昔は金や銀が金貨や銀貨として存在していました。金貨は古代文化の遺跡からもでてきますし、日本には小判のようなものもありました。
ただ産業改革以降の時代のように、各国の経済規模や人口が大きくなって交通手段も発達し移動も簡単になってくると、全国的に鋳造配布するのは、物理的にも安全的にもむずかしくなります。また金は重すぎる。
その後金本位制のような、一定の紙幣(兌換紙幣)を流通させ、背後に交換可能な金が存在するという仕組みになったのは、ご存知だと思います。なので金は、それ自体が歴史的には、金(Gold)でもあり(money)通貨でもあったわけです。

これは日本でも同じで、戦前までは日本銀行券の金兌換券というものが存在しました。しかしその後1942年に管理通貨制度に以降し、現在に至っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%A1%E7%90%86% …

「円」の価値が永久不変的なものや、「通貨=不変的価値」と思っているのは、たぶん質問者さんや一部の方がそのようなイメージをいだいているだけで、実際には日本の貨幣や金貨銀貨は、多くの危機にさらされてきています。
昔日本は金山銀山が多く、日本はアジア地域で金・銀・銅などを海外に最も産出し輸出できる、貴重な国でした。しかしそれらが江戸時代にかけて、大量に輸出されてしまい、信用の元であるはずの金山・銀山がからっぽになってしまっています(ちなみにベトナムの通貨のドンは、日本の銅の発音が変化したもの)
また海外との貿易では、外貨と日本の金貨・銀貨の交換レートが適正に確立されておらず、たとえば江戸時代後期にはメキシコのお金と日本のお金のレートが双方向ではないため、一度メキシコドル→日本の通貨に両替したあと、またメキシコドルに戻すだけで、3~4倍に資産に膨れ上がるという、いびつな時代がありました。(下記「小判の大量流出」の項目参照)
http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/J025.htm

日本も昔は本位制をとっていたわけですから、通貨にかかる危機がなかったわけではありません(国民がそれに関心があるかないかは別)

ところで、中国でも銀行は銀行と書きます。これは明治時代に日本から中国にわたった和製漢字なのか、もともとあちらでも銀行と呼んでいたのかは、調べてみると面白いかもしれません。
http://www.boj.or.jp/oshiete/history/11100004.htm
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