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細菌やウイルスに寿命ってあるのでしょうか?また、その詳しい理由があればおしえていただきたいんですが。

A 回答 (2件)

種類によって色々だと思います。



例えば空気(酸素)に触れると、酸素で殺菌されるウイルスや細菌もいるし、
砂漠で何年も乾燥状態にさらされても死なないウイルスや細菌もいます。
酸素のない地中深くに住み、熱と硫化物だけで生きている細菌もいます。
ウラン鉱床では何年も放射能を浴びても死なない細菌がいるし、
原油の中にも原油を餌にして生きている細菌もいます。
海底火山や温泉の噴出口に住み、高温、高圧に耐えるウイルスや細菌や、
南極の氷の中から何百年も休眠中のウイルスや細菌も発見されています。

寿命に関しても分裂・増殖を別の個体とみれば、分裂・増殖は「死」になりますし、
分裂・増殖を同じ個体とみれば、永遠に等しい寿命を持っていることになります。

この回答への補足

そんな凄い細菌たちもいるんですね。驚きました。
回答ありがとうございます。

確かに、おっしゃる通りです。
では、細菌の分裂、または、ウイルスの増殖を同一固体と見た場合、細菌やウイルスのDNAに複製もれが起きたりして、これ以上増殖できないような状態にはならないのでしょうか。
もしDNAに複製漏れが起きるのならば、人間のようにある程度細胞分裂をすると、それ以上分裂しなくなりますよね。つまり寿命があると言っていいんじゃないでしょうか?
もしDNAに複製漏れが起きないのなら、無限に同じクローンが出来るわけですから、寿命は無いといえませんか?

補足日時:2007/12/12 18:52
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 生育環境と寿命はとりあえず分けて考えないと混乱するのでは。


 ヒトだって真空中に放り出せば即死しますが、それを「寿命」とは言わないでしょうから。

 細菌やウイルスは「個体」単位で考えることがほとんどないため、「寿命」と聞かれると面食らいます。特にウイルスは電子顕微鏡でなければ見ることすらできないほど小さいので、「1個のウイルス」というのはほとんど概念でしかありませんし。

 細菌の場合は「1個の細胞」ですからまだそういう考えもできるかと。ヒトの細胞だって数日とかいう単位で死んで入れ替わっているわけですから、細菌の寿命も本質的には同じようなものでしょう。
 一応、「分裂すれば別個体」としての考えですが。
 氷漬けで冷凍保存状態はまた別、です。ヒトだってそのうち冷凍睡眠が可能になるかも知れませんが、仮に冷凍睡眠で300年眠らせる技術が確立したところで「ヒトの寿命が300年になった」とは言わないでしょうから。

 高等生物の細胞の分裂数に限界があるのは、別にDNAのコピーエラーが起きるからではなく、元々そういう「ストッパー」が遺伝子の中に組み込まれているからで、細菌やましてウイルスにはそういう機構はありません。なので条件さえ与えれば無限に増えます。

 ウイルスは普通の生物とは根本的に異なる存在のため、さらに「寿命」という考え方が難しいです。
 ウイルスは細胞内でしか増殖できない微生物で、しかも「増殖」以外のいわゆる生命活動をまったくしないため、何をもって「生きている」と言うのか?という定義付けがまず必要になりますから・・・

 まあ一般的には、「細胞に感染することができる」状態を「生きている」と称します。
 環境中に存在するウイルスは、まったく生命活動をせず、いずれ感染能を失うだけの存在なのですが、その条件と時間はウイルスによって様々です。ちなみに「砂漠で何年も」というウイルスはいないと思うのですがね。最長でせいぜい「乾燥したカーペットの上で1~2ヶ月」といったところでしょう。砂漠だと熱がかかりすぎるので、最強のノロウイルスをもってしても数日が精一杯なのでは。

 ウイルスの場合、遺伝子はDNAとは限らないのですが(RNAを遺伝子に持つウイルスも多い)、その遺伝子のミスコピーは非常に頻繁に起きます。ざっくりとDNAを遺伝子に持つウイルスはミスコピー率は低く、RNAを遺伝子に持つウイルスは高い、と覚えてまず間違いはないです。
 その「ミスコピー」はウイルスに限りませんが、「死」ではなく「進化」なのですよ。「インフルエンザウイルスは変異が早い」とか言うでしょ?

 もちろんミスコピーの結果、遺伝子として機能せず「死んでしまう」コピーは多いでしょう。というかおそらく実際にはそういう致死的な変異がほとんどであるはずです。
 ただ、ウイルスの場合増殖すなわち「遺伝子のコピー」の数が圧倒的なので、例えヒトの目には「進化」あるいは「変異」と見えるミスコピーが起きる率が10億分の1であったとしても、それで十分「進化」が可能なわけです。
 もちろんそうやって変異していった結果、「別のウイルス」になってしまう例も数限りなくあるでしょうけどね。

 例えばインフルエンザウイルスで「型が違う」とかいう言い方をしますよね。「ワクチンを接種しても流行ウイルスの型が違えば効果がない」とかいう言い方をします。
 この「型」は、上記の場合は単に正式には分類されていない「タイプ」を意味しているのですが、それとは別にインフルエンザウイルスにはHA亜型というものがあるということはご存じだと思います。

 このHA亜型は10数年前には14種類だったのが、10年ほど前に15種類に増え、つい2~3年前、また1つ増えて現在は「HA亜型は17種類」ということになっています。
 ま、単にヒトが今まで発見していなかったという可能性もないわけではないのですが、インフルエンザウイルスは全世界でしらみつぶしに調べられているので、「変異の結果、新しい型が増えた」と考えるのが妥当でしょう。
 この17種の中で、現在ヒトの間で流行しているのはH1型とH3型の2種類なのですが(過去にはH2型が流行していた時代も)、現在その出現が恐れられている「新型インフルエンザ」も、具体的には今アジアで鳥からヒトへの感染が多発している「H5N1型」のウイルスがヒトの間で流行するようになるのでは、ということなのですが、その時には「H18型」として現れるかもしれませんね。

 まあそんなわけで、「種」としての寿命を考えるのも難しいですが(どこまでを「オリジナルの種」と定義するか?)、個体の寿命となるとなおさら考えること自体が難しいです。
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この回答へのお礼

なるほど、勉強になりました。
確かにウイルスは進化、変異のスピードが速すぎてある一固体の寿命を論じるのは難しいかもしれないですね。ウイルスは一度ばらばらになって細胞に入り込むわけですし。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/12 23:45

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