アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

先日、ウィーンのアンバサーデ・オーケストラの演奏を聴く機会があり、
『音楽は誰にでも楽しいもの―演奏者にも聴衆にも』という彼らのモットーに触れ、
クラシック音楽に興味が湧きました。
ですが、恥ずかしながら全くの初心者で、何から手を付けたら良いのか解りません。
聴いたことがあると言ったら、有名な曲の有名なフレーズだけだと思います。
普段の生活でクラシックを耳にするのはNHKの『ゆうがたクインテット』という番組くらいです。。。
(『楽しみを希う心』という曲は大好きですが、クラシックに入るのか…すら解りません)

クラシックの入門として何から入るのが良いでしょうか?
何かお勧めがありましたら教えてください。
このアルバムが良い、この本を読んで勉強するともっと面白い、等…
アドバイスよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

 クラシック入門、どこから入る........、このご質問、簡単そうで案外難問だと思いました。

といいますのは、どこからでも入れると言ってしまえばそれまでのことだからなんです。あえてお答えするとしたら、方法は幾通りも.......。たとえば.....そうですねえ、具体的に言えば以下のようなことなのかなあ。
 でも、結局はやはり「聴いたことがあると言ったら、有名な曲の有名なフレーズだけだと思います」とお書きの通り、とりわけ印象を持ったものがあれば、もうそれでクラシックがお好きということになるのでしょうし、そこからさらに......というのがやはり一番多いスタイルなんじゃないでしょうか。

1.いつの間にかただなんとなく知っていて「いいなぁー」と思っているメロディーが含まれた全曲を探して聴くという方法。

 わりにポピュラーで、聞けば、「ああ、このメロディー知ってる、これってこの中の曲だったのか.....」と嬉しくなるような、そう、ビゼーの歌劇カルメンからの抜粋版「カルメン組曲」だとか、同じく「アルルの女」といったところなど。

 あるいはショパンの小品などもいいかも。ワルツ、ポロネーズなどと最近ではとてもお手頃なお値段でCDが手に入りますが、お勧めするとしたら彼の小品の中からバレーのために組曲に編成した「レ・シルフィード」などは名曲が揃っているうえに、さすがに舞踏用とあってか印象的だし躍動感に満ちていてとても素敵です。

 こうした曲はお部屋の中にただオーディオから流しておくだけ、それで十分。「聴こう.....」と構えないことか大切です。こうして、お好きな曲でも何時も何時も耳にしていますと、ある日突然のようにほかのものを聴きたくなったりします。それがチャンス、ショパンだったら次ぎはリストに乗り換えましょう。そうしてこそ初めてリストの個性に触れることができるはずです。
 どっちみちクラシックの作品ともなると幾ら聴いても聴いても果てしがありません。ですから、所詮は自分の好みの範囲からそう広くは踏み出せないもの。こんなふうにしてお好きなジャンルからどんどん踏み込んで行って、ただお好みの範囲を広げるということでいいのだと思います。 

2.ワルツやマーチのように活気があって印象的で、気軽に楽しめるような曲をどんどん聴くという方法。

 こうして、気楽に楽しめる曲をそれこそたくさん気楽に聴く.....というのがほんとうは一番多い「入口」なのではないでしょうか。例えばヨハン・シュトラウスのワルツはどれを聴いても美しいし、レハールの「金と銀」などはもうお聞きになればきっとご存知のはず。ポルカならSLが勇壮に驀進する光景を頭に描きながら「トリッチトラッチポルカ」を聞くとか。マーチといえばなんと言っても「ラデツキーマーチ」は定番でしょうが、スーザのマーチもいいですよ。「エル・カピタン」「美中の美」「ワシントンポスト」「海を越えた握手」などはきっと運動会などでお聴きになっているはずですし、なんと言っても元気がでますしね。

3.すこしだけ長くて重いものから聴きやすいものを選んで聞くという方法。

 ひとつはピアノコンチェルト(ピアノ協奏曲)のような作品。代表的なものといえばやはりチャイコフスキーだとかリストなどでしょうが、ラフマニノフの「2番」などもとてもメランコリックでいいですよ。

 もうひとつは組曲のようなもの。定番はやはりチャイコフスキーの「くるみ割り人形」だとか「白鳥の湖」といったところでしょうが、ビバルディーの「四季」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」、ドボルザークの「新世界」、グロフェの「大峡谷」、レスピーギの「ローマの松」や「ローマの泉」などといったところもお勧め。まだまだたくさんありますが、なによりもこうした作品にはストーリーがあります。ストーリーを追ってその光景を頭に描きながら聴く......というのがひとつの方法ではないでしょうか。
 ことに「ローマの松」の終章、戦地から故郷ローマに向かう古代ローマの大軍勢がアピア街道を行進します。霧のかなたからかすかに現れて、いつしか耳を聾するばかりに目の前を堂々と通り過ぎる軍勢の足音と戦車の轍の響き、具足の触れ合う音、それはレスピーギがある霧の夜に見た幻想でしょうか.....感動しますよ。

4.一気に本格的な作品に触れるという方法。

 といいましてもその幅はとても広いもの。まずは聴きやすいものからというのがいいと思います。シューベルトの「未完成」などはその定番でしょうが、メンデルスゾーンの「イタリア」などはとてもカラフルでお勧め。でも、一番のお勧めといえば、これはもうベートーベンの「田園」でしょう。ストーリー性もあるうえに、メロディーがとてもカラフルですし、ユーモラスな場面もあったりして、とてもあのオッカない表情をした彼の指先の羽ペンから生まれた作品とは思えないほど楽しい作品です。

 大切なことは、こうした大小すべての作品はと言うと、長い時間を費やして磨き上げられ正統とされてきた楽典や作曲法やオーケストレーションが盛り込まれて、みごとに完成の域にあるということ。そして、そうしたものから響き出るなんとも言いようのない「心地よい何か」を肌で「いいなあー.....」と感じられたら、もうそれで立派なクラシックファンということになるのではないでしょうか。とにかく意気込まないで好きなものを気楽に楽しむ......ことに徹してください。

 ついでに書きますと、とても古い映画ですが、ディズニーの作品で「ファンタジア」という作品がありました。DVDで出ていると思いますが、数々の名曲にアニメを組み合わせた映像は、もうそれだけで観る者をクラシックファンにしてしまうほど、出来たらぜひ見て欲しい映画です。

 そして、こうしたいわば理論に基づいてキチンと作られたクラシックの作品の数々、もちろん、聴いても聴いても素晴らしい作品は果てしなくあります。でも、ある日......、ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」の、あのジャズをふんだんに取り入れた12音階や意識的な不協和音に触れると.......、これがまた......、う~む、音楽って広いんですよねえ。大急ぎのご回答ですので、どこか間違いがあったらごめんなさい。

 
    • good
    • 1
この回答へのお礼

>とにかく意気込まないで好きなものを気楽に楽しむ......ことに徹してください。
そうですね、クラシックだからと身構えすぎず、楽しみたいと思います。まずはそこからですよね。
janvier様のご解答を時々読み返しながら幅を広げていきたいと思います。
懇切丁寧なアドバイスありがとうございました。

お礼日時:2007/12/17 08:50

クラシック音楽は狭い意味では1750年くらいから1830年くらいのあいだにヨーロッパで作られた音楽(オックスフォードの辞書によれば)を言います。

つまりハイドン、ベートーベン、モーツァルト等によって作曲された曲です。同時に、その前後の音楽も含めてクラシックということもあります。CDの売り場も、クラシックといいながらも非常に古い中世やルネッサンス期の音楽から、新しいものでは20世紀、21世紀に作曲されたものまでもが並んでおり、いわゆるポップス、ジャズ、ロック、フォーク、民謡などのいわゆる大衆音楽以外の比較的かたい音楽を、まとめておいてあるようです。
まずは、一般的なモーツァルトやベートーベンあたりからお聞きになることをお勧めします。無料でクラシックをダウンロードできるサイトのURLを参考につけます。

参考URL:http://www.classicalarchives.com/
    • good
    • 0
この回答へのお礼

クラシックとひとことで言っても幅があるということですね。
モーツァルトやベートーベンなら私でも聞いたことのある曲が多そうなので入りやすそうです。
サイトの紹介もありがとうございました。

お礼日時:2007/12/17 08:44

なんでもいいので、自分の好きなものを見つけることです。



作曲家でもいいし、楽器でもいいし、演奏家でもいいです。

後は出会いですね。同じ楽譜でも、演奏が違うと、全然音楽性が違って来ることがあります。情報交換も大切ですね。

ポピュラー系のクラシックCDは、軽さや外連味重視でイマイチなものが多いです。しかし、演奏家や曲名がはっきりしている1,000円シリーズなんかは良いものが多いです。

ただ、わたしは、良い音響効果のホールに行って、心地よい音の中で寝るだけでもいいと思いますけど。

誰にでも愛される作曲家としては、モーツァルトやチャイコフスキーなどですかね。

バイオリンなら、今注目のユリアフィッシャーとか、古いですけど多くのプロが憧れるヤッシャハイフェッツとか。ピアニストならグルダとかいいですよ。チェロならヨーヨーマは面白い。

ダンス系の音楽が好きなら、バレエ音楽も楽しいですよ。雄たけびが好きならオペラ。

オケだとロイヤルコンセルトヘボゥが意欲的に良いディスクを出してます。演奏も上品にしてボケがなく降り積もった粉雪のようです。


試聴できるレコード屋があるなら、そこで2時間ばかり試聴しまくってもいいし、ネット販売でもサンプルが聞けるし、NAXOSやnapsterの定額制サービスを使う手も有りますね。

それとRpoというレーベルが、最近廉価なSACDを意欲的に出しています。

クラシックだとやっぱりSACDがいいですしね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

具体例が多くとても参考になりました。
演奏家や曲名がはっきりしている1,000円シリーズ、
ロイヤルコンセルトヘボゥのCD、探してみます。

>良い音響効果のホールに行って、心地よい音の中で寝るだけでもいいと思いますけど
素敵ですね。
やはり生の音は違いますよね。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/14 22:13

http://www.universal-music.co.jp/classics/specia …

こーんな全てを網羅したのもありますが、CMで使われたクラッシックのCDがありますので(1000円ぐらいからあります)

この手ので色々聞いてみるといいですよ、あーこれ聞いた事があるある、ってな感じで、そのCMが思い浮かびます(^_^;
    • good
    • 0
この回答へのお礼

こういうの一時期流行りましたよね。
こういうCDで色々と聞きかじって、気に入ったものを掘り下げていくのも良いかも知れませんね。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/14 22:04

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!