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マーラーは初めてということもあり
おそらく定番的な演奏の入っている
こちらのCDを購入しましたが、
何となく重い感じがしてあまり聞いていません。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1507205

そもそも私自身がマーラーに向いていないのかも
しれませんが、1枚のCDで判断するのは、
一生を棒に振るようなことかもしれませんので、
「これならどう?」といったアドバイスを
頂戴できれば非常にうれしいです。

アドバイスといっても、皆さんの個人的な感想で
構いません。というかむしろその方が参考に
なるかもしれないので、どんどんお願いします。

A 回答 (9件)

こんにちは。


私見ばかりですが。

まず,マーラーの交響曲をめちゃくちゃ大雑把に俯瞰すると,第1番は伝統的ロマン派風の若々しい熱さがあり,2番は「巨人」の死から「復活」を壮大に,3,4番は自然・人間・神を描きながら天国にいたる幻想的な音楽,5~7番では内容が複雑化するとともに暗さが入り込んできて,8番で(最後の)希望を歌い上げたのちに,大地の歌・9番では暗さや諦めが支配的になるが憧れや慰めを捨ててはいない,という感じでしょうか。

マーラーの音楽には,独特の生々しさやグロテスクさがあると思っています。
人間は夢や理想やロマンだけでは生きていけないし,苦悩して戦っても勝てるとは限らない,というのは誰でも知っている(生きていれば知らずにはおれない)事かと思いますが,いささか極端な言い方ではありますが,それまでのロマン派の作曲家は,何かしらの崇高さを持ってそうした現実に立ち向かい音にしていたのに対して,マーラーは蒸留せずに生のままぶつけてくる,という印象があります。
必ずしも重たいばかりではなくて,驚くほど俗っぽい部分もたくさんあるのですが,いずれにしても,音楽を聴く時は下世話な(?)ことから開放されたい,という人にはあまり向かない音楽かもしれませんね(笑)

特にバーンスタインは,上記のようないわゆるマーラーらしさをさらにデフォルメするようなところがあるので,人によってはかなりの疲労感を覚えるかもしれませんが,好みの問題は別とするならば,マーラーをいかにもマーラーらしく聴く方法を知るにはよい選択かと思いますよ。


以下,独断ですが,それほど重くない演奏と思うものから1曲1枚ずつオススメします。なるべくいろいろな演奏家から選ぼうとしましたが,個人的な好み・聴いたことがある音盤が限られていること・選曲傾向の都合,による偏りが出てしまいました(汗)
*なお,現在は入手できないものがあるかもしれませんが,ご了承ください。
 ☆さすらう若人の歌,他 バルビローリ/ベイカー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 ☆子供の不思議な角笛 アバド/オッター/クヴァストホフ/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 ☆第1番「巨人」 ベルティーニ/ケルン放送交響楽団
 ☆第2番「復活」 ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団
 ☆第3番 アバド/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
 ☆第4番 テンシュテット/ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
 ☆第5番 ハイティンク/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 ☆第6番「悲劇的」 ティルソン・トーマス/サンフランシスコ交響楽団
 ☆第7番「夜の歌」 ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団
 ☆第8番 アバド/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 ☆大地の歌 ブーレーズ/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
 ☆第9番 カラヤン/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 (おまけ)☆第10番(全曲版) ラトル/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

まずは2~4番,歌曲集あたりでいかがでしょうか。
それから,音楽そのものは重い方ですが,形式的には古典的な6番「悲劇的」も。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/751379 (バルビローリの歌曲集)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FJ5C (アバドの歌曲集)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/162091 (2番「復活」)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000001G4T (3番)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0009EVHUY (4番)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/620608 (6番「悲劇的」)
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1番、5番、さすらう若人の歌はマーラー入門としてはいい選曲です。


でも、バーンスタイン晩年のこれらの演奏は、こういうスタイルの演奏の究極で他の追随を許さないできばえですが、濃ゆい演奏は好き嫌いが分かれるところでしょう。個人的には5番はこれがベストで、バーンスタインのやろうとしていること、持っている技をもれなく表現できた至芸と言ってよく、なんでこんなに大オーケストラがひとつの生き物のように自然に息づき、変幻自在に変化できるのだろうと唖然とします。

この演奏が重すぎるということなので、他のCDを推薦してみます。

まず一番なら、小澤征爾、ボストンシンフォニーの旧盤
http://www.hmv.co.jp/product/detail/650615
マーラーの若いときの作品のせいか、あんまりこねくった老獪な演奏は似合いません。小澤さん30歳代のこれは、透明感があってフレッシュ、とても「好青年」「美男子」な演奏です。これは、少々歳を経て薄汚れてきた私の中でも、いまだにベストかもしれません。

5番なら、むずかしいことは抜きにして、豪華絢爛なオーケストラ作品として楽しむところからはじめたらよいと思います。
たとえばベタですが、ショルティ、シカゴシンフォニー
http://www.hmv.co.jp/product/detail/948051
とか、カラヤン、ベルリンフィルとか

レヴァインの若いころの演奏も、上に挙げた小澤さんの演奏のような美点があっていいです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/858573
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こんにちは。


私はマーラーをはじめて聞いたのは、FMNHKで第1番「巨人」が初めてでした。この曲は、非常に聞きやすくこの曲だけにこってずーと効いていました。他の曲を聞きたくなって2番から「大地の歌」までのCDを買い揃えましたが、たぶん5番以外は難しくてだめでした。モーッアルトやベートーベンとはまったく違う曲の内容でした。もし、マーラーを聞くのであれば「巨人」をじっくり聞いてから、それでマーラーの良さがわかれば次々に聞いていけば良い思う。
maromaroch様がどの程度クラッシックを聞いていらっしゃるかわかりませんけれど、私は最初の聴いた曲は、ドボルザークの「新世界」いでした。もし、聞きはじめでしたらマーラーはブルクナーぐらい難しいと思います。マーラー以外にどのような作曲家(クラッシック)が好きですか。
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>1枚のCDで判断するのは、



そうですね。これっきりマーラーと縁がなくなってしまったら残念です。
もう一度,試してみようという気がありそうですので,
5番より もう少し聴きやすいものとして6番か4番がいいのではと思いました。
6番は悲劇的という題がついていますが,5番の方が悩ましく重いと思います。

お勧めの演奏はブーレーズと言うと変わり者だと思われるかもしれませんが,
すっきりしていて私は好きです。以前はマーラーというとブルーノ・ワルターや
バーンスタインが定番という時期がありましたが,最近はブーレーズが
気に入っています。ご質問にある5番の録音は私も持っています。
人気が高い演奏ですが私には少し重苦しいです。オーケストラの音の出も。

交響曲第6番『悲劇的』
http://www.hmv.co.jp/product/detail/340587

お持ちの5番と比べて,音のクリアさにはきっと驚かれます。
1曲が長いので,そう何種類も何度も繰り返し聴いて比べたわけではないのですが,
この演奏は初めて聴いた時に,最初の数分間を聴いただけで好きになりました。
6番は歌・合唱は無しです。

4番は誰をお勧めしていいのかはわかりません。
ブーレーズのもありますが,まだ聴いたことがありません。
4番は歌(ソプラノ)が入りますので,ソプラノ歌手で選ぶのもポイントかもしれません。

もし,マーラーを見直すことがあれば,その次には,2番と8番にもトライしてください。
こちらもブーレーズでお勧めします。

交響曲第2番『復活』 
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2577936

交響曲第8番『千人の交響曲』
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2578455

私は9番が一番好きですが,ご質問内容から,お勧めにはふさわしくないと思いますので
やめておきます。
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1番5番と若人の歌ですか。


初心者向けで割と入りやすい曲目なのですが、にしても最初のうちは長いとか何を言っているのかわからないとかいうことが往々にしてあり、そのせいで挫折してしまう方も多いようです。
しかし心配はご無用。マーラーの音楽とはどういうものなのかを前もってわかっていればよいのです。
ドラマティックな展開をする音楽なので、確かに「重い」と見られています。
しかし、醍醐味はその重量だけではありません。
むしろ音楽の立体感にあると思います。
楽器によって音量が違うことで、遠近感が生まれたりするオーケストレーションは、マーラーに特徴的です。
これをもって「分裂症」という精神病理学的なことを言う人もいますが、それはそれ。

初期の4番までは色鮮やかな自然が描き出され、特に3番までは強い人間賛歌のようなものが伺われます。
5番から7番までは自然よりも人間の精神の方に寄った描写をしています。
8番は特殊な位置づけで大きな救済賛歌ですが、大地の歌、9番、10番となると「死」というものが強い意味を持ってくる作品です。

このようなことを考えると、重くないマーラーというのは、ズバリ4番になるんじゃないかなと思います。
メルヘンの世界(5番以降はメンヘルの世界?)観が如実ですし、妙に浮揚感のある曲です。
そして1番や5番同様、比較的短い(3楽章は長いけれども美しい)というのがいいところです。
フリッツ・ライナー指揮/シカゴ響あたりがよいのではないかと思います。
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こんばんは。


マーラーって、ホントに聴く人を選びますよね…。
私も一時期は頑張って聴いていたんですが、結局なじめませんでした。
とにかく長いわ重いわ解りづらいわで、“聴くために頑張らないといけない”のがキツかったものですから。

今ではもうバッサリと割り切って、交響曲第8番『千人の交響曲』の冒頭部だけとか、交響曲第5番の第4楽章だけとか、部分的にしか聴いていません。
もったいないとも思いますが、私なりに行き着いてしまった結論です。
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う~ん、重い感じが好きでないなら、マーラーは難しいですね。



ハッキリ言って、マーラーの音楽は病んでいます。 だからこそ、現代人に受けているのだと思います。

喜怒哀楽が激しく、生に対しての諦めがあったり、とても重い内容の音楽だと感じています。

今、こういう音楽が好みでないなら、聴く必要がないと思います。

5年後、10年後、もう一度、聴いてみればいいと思うのですが・・・

どうでしょうか? 
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マーラーは重いです。



また、交響曲第一番も現在では定番となっていますが、マーラーの代表作といえば第2番だと私は思います。(余談ですが、この曲にとりつかれた一人としてギルバート・キャプラン氏が有名です)

元からある程度マーラーは重いという事で聴いていただけるなら、交響曲第2番「復活」を聴いていただく事をオススメします。

様々な名盤がありますが、私が好きなのは小澤征爾指揮・サイトウキネンオーケストラのCDです。

その他にも第八番「千人の交響曲」は比較的軽く聴けるかもしれません。殆ど合唱が入っています。(シカゴ響・ショルティが好きです)
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個人的感想でいいということなので気ままな答えですが、



マーラーは重いです。長大な交響曲10曲近くを中心に、どれも気軽に、毎日聞くような作風ではないかもしれません。ですから、maromarochさんが、重い曲を好まないのであれば無理してマーラーを好きになる必要はありません。他に聴く作曲家はいくらでもあると思います。(人生は短し、芸術は長しです。マーラーにとらわれている時間がもったいないとさえ言えます)

お示しのCD中の
交響曲#1は、ですが、比較的短く、親しみやすいでしょう。
交響曲$5の第4楽章は甘美なアダージョで、これ単独で演奏されることもしばしばです。マーラー好きとしてはこれだけきいておしまいと言うのはおすすめできません。激しい他の楽章の中にあってこその第4楽章です。好きになるきっかけとしてはいいと思いますが。
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