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ピアノ奏法で、オーバーラッピング・アンダーラッピング・スライドとはどのようにするものでしょうか?
また、よい練習等ありましたら教えて下さい!

A 回答 (1件)

本来は、鍵盤楽器の歴史的奏法です。

少なくともルネッサンス期より以前、鍵盤楽器は親指を使わなかったのです。
大昔、親指は鍵盤の手前5cmくらい離れたところにあって使われず、他の四指は伸ばしたようなスタイルで弾かれていたのです。
親指を使わずに長い上行・下行メロディーを繋げて行く奏法がオーバー/アンダー ラッピング奏法です。
ピアノを無理に親指を使わずに弾けば、いやでもオーバー/アンダー ラッピング奏法になります。サウンドも不自由さを反映してなんとなく古風になります。

オーバーラッピングとは、下行きのメロディーでは、右手人差指の上を中指がまたぐように超える。上行のメロディーでは、右手の薬指が小指の上を超えてまたいだりする指使い。
例えば、下行きのメロディーで、右手人差指が「ド」を弾いて、続く「シ」を中指が弾く、そのとき瞬間的に、人差指が中指の上を超えるように交差する指使い。現代ピアノ奏法では、人差指のあとは当然親指を使います。

アンダーラッピングとは上記と逆に、あとの指が先の指の下をくぐる指使い。
オーバーとアンダーのどちらを使うかは、交差する指の長短による。より長い指をより短い指では越えられないので、そのときはたいていの場合、くぐる(アンダーラッピング)ことになる。

スライド奏法については、「スライド George Winston」で検索すれば、動画が見られる。
ウィンストンは、スライドに限らず、オーバー/アンダー ラッピングの指交差をもあまり意味なく頻繁に使う。普通のピアニストの指の動きに比べると不気味に見える。

ラッピングの練習方法は、メカニカルトレーニングとしては普通の逆運指でトリルを弾くような練習をゆっくりたくさん行なう。右手なら「シ」を中指で、「ド」をアンダーラップの人差指で弾くことになります。再び「シ」を弾くときは、中指が人差指に対するオーバーラップの指交差です。

右手中指で「ド」、人差指で「レ」あとは普通にミ-ファ-ソ-ファ-ミ-レそして人差指で「ド」を弾くような練習を、すべての指の組み合わせで行なえば、中指・人差指のオーバー/アンダーの練習を同時に行なっていることになります。ただしこれらの奏法に習熟しても、使用頻度は低いと思います。
現代ピアノで、これらの奏法がどのような必然性をもって使われるのかについては、私は知識がありません。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます!
また、練習方法も教えていただきありがとうございます。
親指を使わずに弾くとは・・・
実はバッハのシンフォニアの解説に書いてあったので気になり、質問しました。
これからシンフォニアを始めるので、練習してみます!
ありがとうございました。

お礼日時:2008/01/24 07:07

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