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近所で礼和流という流派の空手を教えているところがあるのを知り、興味を覚えています。
しかし、恥ずかしながらこの流派の名前をはじめて聞きました。
いわゆる伝統派空手で言うと、どの流派が源流(?)となるのでしょうか?
(その様なものがあるのかも分からないのですが。。。)
なにか特徴というようなものがあるのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

礼和流柳心舘は、少林寺流錬心館から分かれた流派です。

上野照索(しょうさく)宗家は元々は鹿児島で少林寺流の空手を修行されたそうで、その後本州に渡られてから錬心館に属し、さらにその後分かれて礼和流柳心館を創設されたようです。それが30年くらい前らしいです。礼和流についてWeb検索してもなかなか情報がありませんが、少林寺流、錬心館で検索すれば多くの情報が得られます。当然ですが伝えている型や練習体系、防具組み手の形式など多くの共通点が見られます。また少林寺流というのも分派の多い流派で、錬心館の他にも少林寺流の名を冠する流派がたくさんありますが、相互の交流などはほとんど無いようです。柳心館がなぜ少林寺流を名乗らずに敢えて「礼和流」と名乗ったのかは分かりませんが(おそらく大人の事情があるのでしょう)、個人的には少林寺流よりも良いネーミングだと思います。

参考まで、少林寺流の系譜は以下の通りです。
・喜屋武 朝徳(きゃんちょうとく)先生
 松村宗根など首里手、泊手の名手・大家から七つの型と、棒術では「徳嶺の棍」を伝授された。30歳にして、空手の大家として有名となる。
・仲里 常延 先生  (少林寺流)
 喜屋武朝徳先生のもとで修行を積んだ。師の意思を汲み、“すべては源流に立ち返れ”と言う理念のもとに、中国拳法の始源といわれ、さらに沖縄の「手」の発達に大きな影響を与えたと考えられる中国の少林寺拳法に因んだ少林寺流と命名する。
・島袋 善良 先生  (少林流)
 喜屋武朝徳先生に師事。少林流聖武館と命名した道場を開設する。
・保 勇(たもつ いさむ)先生 (少林寺流錬心館)
 喜屋武朝徳先生の直流高弟である島袋善良先生、また仲里常延先生にも併せて師事し空手を修得。喜屋武朝徳が伝えた型の継承・保存に努める。他に方円流体術,兼相流柔術,八光流柔術に棒、釵、杖、中国剣等古武術、諸武術を総合整理し自己独自の見地を定め、鹿児島に錬心舘少林寺流空手道を創始。

少林寺流の型
1.アーナンクー/南光(喜屋武親雲上)
2.ワンシュウ/汪輯(真栄田親雲上)
3.セーサン/十三(松村宗棍)
4.チントウ/鎮東(松茂良興作)
5.バッサイ/抜塞(親泊親雲上)
6.ウーセーシ/五十四歩(松村宗棍)
7.クーシャンクー/公相君(北谷屋良親方)
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・正式名称は、礼和流空手道「柳心舘」。

黒帯までは普通の道着。黒帯を取ると道着が新しくなり、胸には「柳心舘」と書かれ、黒帯には「礼和流柳心舘・氏名」というように書かれる。

・創始者(宗家)は上野照索(しょうさく)氏。まだ現役で指導され、年齢は65歳ぐらい(?)。黒い道着を着用される。

・流派で言えば、四大流派(松濤館、剛柔流、糸東流、和道流)には属さない。四大流派は基本的には「寸止め」空手であるが、礼和流はフルコンタクト(直接打撃制)空手なので。
 ただ、構え方、型、正拳突きの「引き手」の位置などを見ると、松濤館、あるいは少林寺流が源流であると思われる。

・組み手について。完全なフルコンタクト(直接打撃制)空手。ただし、顔面ガード、胴体ガード、足のすねガード、パンチング・グローブ(マーシャルワールド製で統一)を必ず着用することになっている。

・ただし、金的ガード(=ファウル・カップ)の着用は義務づけていない。(宗家杯などの大会では、金的に当たって、審判が選手の背中をたたいている場面を時々見かける。)

・顔面ガード、胴体ガード、足のすねガードに関しては、どこのメーカーでも構わない。(一応はマーシャルワールド製で指定されているが、どの選手も自分の好みのメーカー製を使っている。)多くの選手は指定のマーシャル・ワールド製か、ボディメーカー製を使っている。

・組み手では「技あり2本」で勝ち。場外3回で技あり1本となる。

 以下は、個人的見解です。
・大会などの「自由組手」では、「これってフルコンの組み手なのかな?」と感じさせる。肉弾戦の様相を示している。とにかく相手をボコボコにしてやろう、という様相を示していて、個人的には他流派の「極真」の試合に見られるような「美しさ・華麗さ」がないと思う。

・審判に問題があると思う。型の試合については、自分が所属する支部の師範が審判員に入ってくるので、若干の「えこひいき」が見られる気がする。ただし、上位の決勝戦などでは、みんなが集まって試合を観戦するので、審判もちゃんと審議している。

・組み手の試合については、一回戦などの下位の試合では、一本当たっているのに、審判がなかなか試合を止めない気がする。これは大きな問題だと思う。「えー、今の一本当たっただろ?」と試合中に思っても、審判が試合を止めないから、一瞬の油断が生じて、形勢逆転となってしまう。

・肉弾戦の様相を示すので、当てられた時の痛さはハンパではない。普段の稽古で移動稽古をしないため、練習不足で相手が的確な位置に当ててくれない、という問題点もあるような気がする。

・確かに顔面ガード、胴体ガードを着用しているが、顔面パンチの威力がハンパではないから、スーパーセーフなどの強度プラスチックを使っていない場合は、いつかは顔面ガードが割れるような事態が生じると思われる。

・組み手においては、下段蹴りが禁止。金的攻撃、頭突きも禁止。また、パンチング・グローブなので、当てられた時のダメージがより大きくなるような気がする。(拳サポーターならば、もう少しダメージが減ると思われる。)大会などでは、本気で打ってくるので、脳しんとうを起こす危険性がある。
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 自分は剛柔流の経験者です。

また空手がやりたくなって、近所の道場を探していたら、縁あって「礼和流」とめぐり合いました。礼和流では、まだ白帯です。以下、自分が感じたことを簡単に述べます。

 1.一番の特徴は「防具付き空手」だと思います。師範が「ケガをしないように」と良く言われます。安全第一の流派だと思います。顔面ガード、拳サポーター、胸ガードなど、プロテクターをきちっと装着しています。そのため、回し蹴りをくらって、歯を折ったりすることはあり得ないと思います。
 2.アト・ホーム的な雰囲気です。とにかく子供が多い。稽古は前半、後半と分かれていて、それぞれ1時間です。前半は全体練習で、いわゆる「基本稽古+型」です。そこでいったん挨拶し、子供達や、用事がある人達は帰ります。その後、後半稽古では、大人が中心という感じで、「型+組み手」などを中心としています。子供が師範を慕っている感じが強く、とてもほほえましく感じたりします。

 3.「押忍」とは言いません。返事は「はい」です。自分は剛柔流だったので、つい「押忍」と言ってしまう癖が出てしまいます。
 4.東京都・千葉県を中心とした流派のようです。月謝は、3千円でした。(子供が納めれば、親は無料となる方針のようです。)

 5.突きについて。剛柔流は「引き手は胸に」でした。しかし、礼和流は「引き手は腰の部分」です。これは、後ろから襲われたことを想定し、後ろを警戒するため、と指導されました。突く速度で言えば、引き手を胸に置いたほうが早いでしょうが、後ろを警戒するという引き手の位置も、自分としては「なるほどな」と納得しています。

 6.型について。剛柔流の経験者から見ても、ものすごくきちっとした型だと思います。
 7.護身術には最適の流派だと思います。K-1選手を目指す、空手で飯を食う、その場合には礼和流よりは「極真」空手のほうが良いと考えます。
 仕事をしながら運動のために。あるいは女性が護身術のため。子供に空手をやらせたいがケガは困る。この点において礼和流は最適だと思います。
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礼和流道場に体験入門し支部長とお話をしました。

基本には泊手派に首里派が少しミックスされているとのことです。練習は基本練習と型が中心で組み手は最後に希望者のみ行われていました。手による上段攻撃有りの下段蹴り(ローキック)無しのルールです。構えは半身の四股立ち又は前屈立ちが基本で間合いは遠目です。組み手ではフェイスガード、胴当て、拳サポ、脛宛当てを使い寸止めはしていませんでした。私は遠い昔に伝統空手とフルコン両方行いましたが良し悪しの基準は互いのルールに依りますので一概に言えません。確かなことはフルコン系は痣が絶えず我慢大会の様相です(^^;)その分組み手に限れば早い時間で強くはなれるでしょう。ただ型も無きに等しく体の姿勢は伝統派が優美です。目的がわかりませんのでどれがお勧めとはいえませんが私が体験した礼和流は厳しさの中にも子供と大人が和気アイアイといった雰囲気がありました。。。。フルコンにはありません(^^;)以上ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

>泊手派に首里派が少しミックスされている

そうだったのですね。
今でも気になっていたので、大変有難いです。
ありがとうございます。

伝統空手を考えているのですが、失礼ながらいわゆる有名な流派ではない様なので
どこの流れなのか分からず、躊躇している次第でした。

大変参考になりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2008/10/13 00:39

空手は柔道と違い200ほどの団体があるますからね。


どっかで繋がってはいると思うのですが。

一応、泊手となると四大流派からの枝ではないようですね。
ただ、和道流の開祖が泊手の本部朝基に師事していたことが
ありますので少し和道流に近いのかも知れませんね。
(あくまで推測ですが)

私は極真会館(松井派)で空手をしているのですが
個人的にはある程度大きな団体に所属するのがお勧めですが
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この回答へのお礼

ありがとうございます。


>個人的にはある程度大きな団体に所属するのがお勧めですが

そうなんです、私もその点が気になっています。
今回、伝統空手で考えていますが、できれば四大流派のどれかを習うのが、いいと思ってはいるのですが、通いやすさでは一番都合がいいものですから・・・。

何に妥協点を見つけるか、ですよね。

参考になりました。
ありがとうございます!

お礼日時:2008/02/12 12:54

一応、インターネットで検索していたらいくつかホームページがありました。

その中には泊手系統といった記述が見受けられました。泊手は四大メジャー流派である松とう館(首里手)、糸東流(首里手、那覇手)、剛柔流(那覇手)、和道流(首里手、柔術)といった流れとは別系統になりそうです。泊手自体は参考をご覧になってください。あとは直接聞いていただくんですね。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%8A%E6%89%8B
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この回答へのお礼

4大流派とは別なのですね。
参考になりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2008/02/07 16:10

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