プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

3月から適用する三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそな大手4行の住宅ローン金利が引きあがるという記事をたまたま読みました。3年物と5年物で0.05%~0.15%の引き上げだそうです。自分は住宅ローンとは未だ無縁のため今まで気にしたことはなかったんですが、日銀が利上げを先延ばししている中でこのような短期金利が上がるという事は普段からあり得ることなんでしょうか。またそうだとして、その要因は何でしょうか?

住宅ローンといっても3、5年ものは短期金利といっていいはずですし、自分の中で短期金利は日銀の公定歩合操作の手の内にあると教わった記憶があったもので、気になりました。

また記事では引き上げの理由を「ローン金利を決める際の指標となる市場金利の上昇を受けて・・」と書いてありました。この“指標”とはなんでしょうか?併せてご教授願います。

A 回答 (1件)

住宅ローン審査経験者です。


現在は、金利商品による資金運用を担当しています。

金融用語としては、『短期』は1年未満、『長期』は1年以上です。
でも、運用の観点からは、『短期』は6か月未満、『長期』は5年以上として、6か月以上5年未満を『中期』としたりしています。
でも、住宅ローンでは確かに固定金利選択型の3年固定や5年固定を『短期』と言いますね。

> 自分の中で短期金利は日銀の公定歩合操作の手の内にあると教わった記憶があったもので
よく覚えていらっしゃいましたね。
でも、今は基準となるものが「無担保コールローン翌日物金利」となっていますし、『公定歩合』という言葉も使わなくなっているんです。
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc/k080215. …
そして、基準が影響するものは『短期プライムレート』で、住宅ローンで言えば『変動金利型』の金利になります。

> 日銀が利上げを先延ばししている中でこのような短期金利が上がるという事は普段からあり得ることなんでしょうか。またそうだとして、その要因は何でしょうか?
> また記事では引き上げの理由を「ローン金利を決める際の指標となる市場金利の上昇を受けて・・」と書いてありました。この“指標”とはなんでしょうか?
住宅ローンの金利は、毎月見直されています。
http://www.nikkin.co.jp/06/
(バックナンバーもご覧になると推移が分かります。)
要因はいろいろありますが(アメリカのサブプライム住宅ローン問題しかり、日本の情勢しかり)、”ローン金利を決める際の指標”はご質問文にあるとおり「市場金利」です。
金融市場で最も大きな割合を占め、流動性の高いものは「10年国債」です。
ですから10年利付国債の利回りの推移をご覧になるとご理解いただけると思います。
http://www.bb.jbts.co.jp/market/index_kinri.html
金融機関において、2月の住宅ローン適用金利を決める頃、利付国債の利回りは『底』に近い状態でした。
ですから、2月の住宅ローン金利を各金融機関は軒並み下げてきました。
ですが、2月に入って国債の利回りが安定して、1月初旬のレベルにまで戻ってきたので、3月の住宅ローンの適用金利も1月と同レベルにまで戻った…というカンジです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お返事が遅くなりました。大変詳しいご説明ありがとうございました。自分が高校を出てからまだ数年ですので、「公定歩合」という言葉が使われなくなったのは最近のことなんでしょうか。金利についても若干的外れな質問でした、でも勘違いが解けて良かったです。

10年物国債が金利を決める指標になるおいう事事態は知識として持ってはいたはずなんですが、今回実例に当てはめて、初めてちゃんと理解できた気がします。断片的な知識を持つだけではだめですね、回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/03 15:02

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!