初心者です。
哲学はある意味、主観と客観の一致の問題を考えてきたと捉えています。(違ったらすいません)
(真理は存在するか??客観視は可能か??など)
そこに近代哲学批判のニーチェが出てきて・・・
「真理などはない、すべてあるのは解釈だけだ」と述べ、その考えが現代思想の根本にある気がします。
ポストモダン思想などは懐疑状態に陥ってしまったと思っているのですが(すべては差異だとか戯れだとか)、哲学・現代思想は、ある程度法則が見つかったとされる物理学(運動が説明できる)や生物学(遺伝子など)などをどう捉えているのでしょうか??
また、最近は「人それぞれ」というのが流行っていますが、何処までが人それぞれなのか??
美しさや善悪の判断など、微妙にそれぞれといえないものがあるのはどのように説明されるのでしょうか??(芸術や道徳がなぜ存在するのか?人それぞれだと存在している意味がない)
気になったので質問させていただきました。よろしくお願いします。
あと、根本的に解釈が間違っていたらご教授して頂きたいです。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
僕はちょっと前から芸術が気になって、今勉強しています。
今とても頭がごちゃごちゃしている状態なのでまとめるのに調度いい機会なので現代思想・哲学的でないかもしれませんが回答させて頂きます。
芸術とは価値の創造だと思います。
芸術家にはおおまかにただの猿まね、モダニズム(近代芸術)、アヴァンギャルド(前衛芸術)ぐらいに分けられると思います。
まず、ただの猿まねは絵を描いているテーマ(対象物)は違えど印象派とか自然派とか昔の流派をマネした偽物で一般的な価値は多少あっても芸術的な価値はまったくありません。例えば昔の有名な画家の技法をマネして描かれた絵です。
そして、モダニズムは大衆に好かれるようなどこにでもある生活の中の美です。
楽しいものだったり、面白い、心地よいものだったりです、俗にいう流行というやつが多いです。
これは本当に至る所に見られます。広告、日用品、建築などいろいろあります。音楽でもJポップはこれが本当に多いといえるでしょう。
ではアヴァンギャルドですが、これは新たな価値を創造する芸術です。
既存の芸術を否定してその先を創っていくのです。
現在の価値である流行を破壊してしまうような時代を超えたもので、これは新しい時代を切り開く芸術です。
ただし、アヴァンギャルドの芸術家は流行を否定してその先を創ろうとするわけで、時代を創造する力をもっていますが社会や世間から否定されます。それが、意識していても無意識でもです。
本当にすぐれた芸術家というのは大抵時代から否定されます。
しかし、かれらがいなければ新たな価値は生まれません。
例えば、ゴッホは今でこそ絵にものすごい価値がありますが、生前かれはもうボロクソに世間から否定され、売れた絵は生涯たったの一枚。
ゴッホと同じ時代の画家、現代では近代絵画の父として知られる、印象派セザンヌは当時アヴァンギャルドでした。
印象派の彼らももちろん世間から否定されていました。
印象派のセザンヌたちはゴッホの先輩でした。
でゴッホは絵を先輩である彼らにみせに行きます、しかし世間から否定されている印象派でアヴァンギャルドの彼らでさえゴッホの絵は絵じゃないなどさんざん否定したわけです。
その時のゴッホの気持ちを考えると自分も物凄くヘコむ思いです↓…。
最後彼は追い詰められた挙句自殺します。
今はゴッホの絵はひまわりなどほほえましい絵になっているようですが、当時のかれの絵は世間から否定され、仲間にまで否定された時代を超えた美だったわけです。
今でも彼の自画像など代表的な絵を真にみると凄惨な当時の彼の激しいうねりや暗い感情を感じ取れます。
ではアヴァンギャルドとモダニズムどっちがいいかというと、それはどっちも必要です。
アヴァンギャルドで生まれた価値を、いち早く発見し流行にするのがモダニストでそうして流行という価値を創造し、時代を切り開いていくのです。
強すぎる美を薄めて世間に広めるという感じでしょうか。
価値の創造は科学でも同じことがいえます。
既存の技術を否定し、新たな技術で価値を、時代を創っていく。
だから、科学も芸術と本質的には変わらないと思います。
そして、芸術家も科学者も時間と身を削るようなはるかに厳しい状況にあるわけなので、時代を創造するためのイケニエといえます。
したがって、時代ごとに美しさや善悪の判断などは大いに異なりますが、科学者や芸術家の今と先のぶつかりあいでそういう基準はうまれていくものだと思います。
大変長くなってしまい申し訳ありません。
No.2
- 回答日時:
真理なるものを知ることを私は、「原因と結果のシステム・法則」を「ありのままに」観る事と考えてます。
まず我々は無知ですから。各々の解釈見解を持っていますね。根拠の有る無いに関わらずいろいろな見解をもっていますね。
その見解にしがみつくことなく、柔軟に論拠・根拠を持って、新たな情報データが入ったら、見解を更新し、実証して確信する部分を増やしていく。
これが理性的な態度と思います。
私には、このような態度を一部の科学的手法や、仏教(パーリ語の仏法)に見ています。
このような態度を取らない考え方・哲学では結局は実際とは離れてしまうことも多くなるでしょうね。
目の前の「五感・意識の六根」「苦・楽・不苦不楽」などの五蘊「感情・煩悩」「妄想」と言った今ここに有るもの・苦の原因になるものに客観的に観ようと努力しなければ、結局は道徳が不完全なものとなり、「迷惑だから言うことを聞かせるために造ったもの」としか認識できないようなものになってしまうことも多いでしょうね。
No.1
- 回答日時:
>>哲学はある意味、主観と客観の一致の問題を考えてきたと捉えています。
(違ったらすいません)(真理は存在するか??客観視は可能か??など)
ソクラテス、プラトン、アリストテレスの流れを見れば、普通の人からみると、「あの世、理想世界、空想世界の話」がしだいに「現実的、科学的」な話になっています。
同様な流れは、カント、フィヒテ、シュリングを経て、ヘーゲルにたどり着きます。が、その後「ヘーゲル批判」が始まり、「天上から地上へ降下するような、観念論」に対し、カール・マルクスは「下部構造が上部構造を規定する」なんていう「唯物論」を展開していますよね。(そして、共産主義が生まれる)
結局は、「真理」を見る霊能力を持つ哲学者が、霊能力を持たない多数の方に、「ただ信じよ!」ではなく、論理的、学術的にいろいろとこの世界をどう認識すれば良いか?を教えているのが哲学でしょう。そして、「霊能力」が無い、哲学者・研究者たちは、それを持つ先人の哲学者を「それは観念論だ!証明できない!」って批判します。
>>美しさや善悪の判断など、微妙にそれぞれといえないものがあるのはどのように説明されるのでしょうか??(芸術や道徳がなぜ存在するのか?人それぞれだと存在している意味がない)
上で書いたように、「理想的な美」「究極の美」ってのが、霊界には展開されているようです。それを知る能力のある方が、3次元のこの世で可能な範囲で実現しているようです。なので、美的感覚が「人それぞれ」のようであっても、生まれる前の霊界体験があるので、誰もが共通項的な美意識を持つようです。
>>哲学・現代思想は、ある程度法則が見つかったとされる物理学(運動が説明できる)や生物学(遺伝子など)などをどう捉えているのでしょうか??
別に相反するものじゃあないってスタンスではないでしょうか?原子構造が分かったとしても、別に「真理」「美」についての解釈が間違ったものになるわけじゃあないですからね。ただし、「この世は、火と土と水からできている」っていうような、現代物理とはりあうようなことを言っていたら、それは無視されるでしょうね。
逆に、仏教の「空」の思想は、現代物理がさらに発展すれば、その意図するところが、もっと論理的に理解されるかもしれません。(仏陀は、究極の物質構造とか宇宙構造について、「こんなの言っても今の民衆にはわからんだろう」と思っていたらしい)
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