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大都市圏では、乗車駅から目的駅までの経路が複数あり、どの経路にも多頻度の列車が運行していることから、乗客の利便性の向上を図るため、一定のエリア内では乗客が列車や経路を自由に選択できるように、大都市近郊区間制度を設けています。

ただ、この制度、乗客の利便性向上もさることながら、JR側にとって、乗客の実際乗車経路の確認が困難ということも、設けた理由の一つだと思います。

実際、大都市近郊区間には、原則として新幹線区間は含まれていません。これは、新幹線を利用する場合は、必ず新幹線専用の改札を通るので、乗車経路の特定ができるから、ということだと思います。

しかしながら、唯一の例外として、東海道新幹線のうち米原・新大阪間が大阪近郊区間に含まれているのですが、これはどうしてなのでしょうか?

A 回答 (4件)

>唯一の例外として、東海道新幹線のうち米原・新大阪間が大阪近郊区間に含まれているのですが



東海道新幹線といえばそうですが、山陽新幹線の西明石~相生間も近郊区間に含まれます。

>実際、大都市近郊区間には、原則として新幹線区間は含まれていません。

現状を見ればそう感じるかもしれませんが、過去の経緯から見るとむしろ逆です。
歴史を振り返ると「どうして米原~新大阪、西明石~相生間しか近郊区間ではないのか?」
のほうが疑問としては正しいような気がします。

そもそも近郊区間設定時は、新幹線を含むかどうかは幹在が同一か別線かで決まっていました。
東京~小山(後に宇都宮)、東京~熊谷(後に高崎)、京都(後に米原)~新大阪は
幹在同一区間であったため、在来線とともに近郊区間に設定されており、
東京~新横浜、新大阪~西明石は幹在別線のため、もともと近郊区間未設定でした。

これは幹在同一別線の原則が近郊区間の特例にも符合しており、わかりやすいものでした。
ところが2004年にJR東日本は、管内の在来線と並行する新幹線は無条件に近郊区間から外したため、
全体的には近郊区間に含まれる新幹線が少なくなってしまったのです。
そのため本来幹在同一である区間まで、幹在で効力(途中下車や有効日数等)が異なるという、
きわめて不自然な状態になっています。

したがって質問の回答としては、
本来幹在同一かどうかで決まっていたものが、JR各社の思惑の違いで差が出ている、
といったところが実態ではないでしょうか。

余談ですが、近郊区間以外にも運賃計算に用いられる電車特定区間の設定も絡んで、
幹在同一別線問題は非常に複雑となっています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
>山陽新幹線の西明石~相生間も近郊区間に含まれます。
・おっしゃるとおりです。見落としていました。お詫びして「唯一の例外」の部分は取り消します。

>そもそも近郊区間設定時は、新幹線を含むかどうかは幹在が同一か別線かで決まっていました。
・そうだったんですね。この方が分かりやすいですね。

>ところが2004年にJR東日本は、管内の在来線と並行する新幹線は無条件に近郊区間から外したため、
・なるほど、JR全体の施策ではなく、JR東日本の施策だったんですね。ということは、むしろ東京近郊区間の方が例外ということですね。だからややこしいわけですね。

確かに、ご回答の内容を踏まえて規則をよく読むと、近郊区間の定義には、(米原・新大阪間を含む)などの「含む規定」ではなく、(新大阪・新神戸間を除く、新神戸・西明石間を除く)などの「除く規定」ですね。東海道本線という表現も新幹線を含んだ意味合いで用いていますしね。したがって、新幹線であっても、原則として近郊区間には当然に含まれ、別線区間のみ「除く規定」で近郊区間には含めない、というのが基本的な考え方、という理解でよさそうですね。

それにしても、JR東日本の考え方(というか、東京近郊区間における新幹線の扱い)がよく分かりません。質問文にも書いたように、私は「新幹線を利用する場合は、必ず新幹線専用の改札を通るので、乗車経路の特定ができるから」と思っていたのですが、それによるメリット・デメリットを比較すると、ご回答のように、幹在で効力が異なるという矛盾を内包させ、取扱いの解釈が複雑になるデメリットの方が大きいのではないかと思いました。

お礼日時:2008/09/03 09:32

>JR東日本の考え方(というか、東京近郊区間における新幹線の扱い)


についてはどこかで聞いたことがあるなあと思い、参考意見ですが書き込みさせていただきます。

実際問題として、「新幹線で移動する場合の実乗経路による運賃が、大都市近郊区間のルールによる(と言いますか自券機で自然に買うであろう)最安のものと異なるようなケースが非常に多い」と東会社は判断したらしいです。新幹線が大都市近郊区間に入っていることで、運賃収入が大きく減ってしまいます。
また、新幹線専用の自改機のシステムでは以前から今でも、新幹線経路(一部例外もありますが)及びそれを満たす運賃の乗車券でないとはねることになっており、このシステムを変えてまで安い乗車券で通すわけにはいかない、だからといって自券機で自然に買った最安乗車券を乗り換え改札口で通れることにすると、あまりの客の多さでさらに混雑を引き起こしかねません。
・・・やはり新幹線を大都市近郊区間に組み込んで現場でフォローするよりも、最初から「新幹線に乗るときは新幹線経由で買うように」と決めておいた方が楽でよいと判断されたようです。

一方、大阪近郊区間で新幹線が入っているのは、新幹線を使うと運賃が異なるケースがあまりないようで、仮にあったとしても有人改札で対応できると判断したから、のようです。
以上、参考になれば幸いです。
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少し誤認があるようですね。


大阪近郊区間においては、米原-相生間の新幹線並走区間において、近郊区間に含まれないのは新大阪-西明石間のみです。
http://www.jreast.co.jp/kippu/1103.html#05
つまり、米原-新大阪だけでなく、西明石-相生間も近郊区間に含まれます。
新大阪-西明石間 どこかで見たことのある区間ではありませんか?
http://www.jreast.co.jp/kippu/1101.html#02

つまり新大阪-西明石以外は新幹線と在来線は別線扱いできない区間です。私はこのあたりに答があると思います。
つまり、東京近郊のように新幹線を近郊区間から除外すると、新幹線と在来線が同一路線扱いなのに、101km以上の時新幹線経由なら近郊区間外で途中下車可、在来線経由なら近郊区間内で途中下車不可になり、しかも在来線経由と新幹線経由指定してないほうの経由でも利用できるのは不合理と考えたからのように思います。もちろんこれが正解かどうかはわかりませんが…
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。あぁ、確かに西明石-相生間も近郊区間に含まれますね。これは気付きませんでした。東海道新幹線ばかりに気が入っていました。ご指摘のとおり、大阪近郊区間における新幹線が含まれない区間は、別線区間のみですね。東京近郊区間における新幹線の扱いを考えると、大阪近郊区間の考え方の方が本来の形なのかもしれませんね。

お礼日時:2008/09/03 09:16

豪雪地帯だからですよ



東海道本線のこの区間は雪害で遅延などが頻繁に起こるので・・
豪雪時新快速の遅延が1時間もざら 昔はもっと酷かった・・運休や区間短縮なんかもざら
その為に
雪対策が万全に近い新幹線を大都市近郊区間指定と成ってます

新幹線もここが一番の豪雪地帯で米原~岐阜羽島は折り返し運転ができる構造に成っている 
 関ヶ原は今も昔も難所です

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。豪雪により在来線のダイヤが乱れた際、在来線乗客が新幹線に振り替えやすくするために、近郊区間にしているという意味でしょうか?確かにこの地域は豪雪地帯として知られていますが、それと新幹線を近郊区間に含めることと、つながりが少し分かりにくく思いました。

補足日時:2008/09/03 09:09
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