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次の文章は文法的に正しいでしょうか?

「数学は難しい。なので、私は数学が嫌いだ。」

知人が会話中に「なので、私は…。」という表現をよく使います。
「なので」で文を始めらると、非常に違和感を感じます。
「したがって」「だから」「それで」を文頭に置くのなら
接続詞として理解出来ますが、「なので」はおかしい気がします。

「なので」の前は名詞では?例えば、
「数学は難解なので、私は数学が嫌いだ。」
この文章なら分かりますが。

どなたかお詳しい方、ご教授下さい。

A 回答 (7件)

こんにちは。

前回のご質問ではお返事を有難うございました。

ご質問1:
<次の文章は文法的に正しいでしょうか?>

正しいと思います。


ご質問2:
<知人が会話中に「なので、私は…。」という表現をよく使います。>

私も「知人」からこの使い方を知りました。初めは手紙の書き言葉として目にしたのですが、外国におりますので日本ではこんな言い方が出てきたのか、と思ったのを覚えています。1990年代の終わりでした。それ以前には存在していなかったと思います。


ご質問3:
<「したがって」「だから」「それで」を文頭に置くのなら接続詞として理解出来ますが>

この中で「だから」は「なので」と同じ形成になります。

1.「なので」は「断定の助動詞『だ』の連体形+理由を表す接続助詞『ので』」の複合からなる接続詞です。

2.この「ので」は本来は格助詞「の」+「で」が複合したもので、用法は「ある事柄に対する前件を、そこから自然の成り行きで後件が出るという気持ちで示す」場合に使われます。

それが、「理由」「条件」などの状況説明になることもあります。

3.一方「だから」は「断定の助動詞『だ』の終止形+理由・原因を表す接続助詞『から』」の複合からなる接続詞です。

4.これも口語使用から慣用化された言葉で、この語「だから」が登場した時もこのご質問にあるような「違和感」「疑問」を持った人も少なくなかったのでは、と想像します。

5.例えば、当時なら以下のような質問が寄せられたことでしょう。
例:
「『だから』を単独の接続詞として使うのはおかしいのでは?普通は『数学は難解だから、私は数学が嫌いだ』というように文に続けて使うのが普通ではないでしょうか?」

6.しかし、「だから」は現在単独で「接続詞」として生き残っています。

同じような接続詞に「ですので」「ですから」(断定の助動詞「です」+接続助詞)などもありますが、これらは主に口語使用になります。いずれも現在でも違和感なく使われています。

7.新しく登場する語には最初は誰でも違和感がありますが、個人によってその感じ方には差があると思います。個人的には、「くだけた場面」では、単独で接続詞のように用いるのを聞いても特におかしいとは思いませんし、自分が使用する分にも不自然さはありません。

しかし、taishisanのようにおかしいと思われたり、自分の語感と合わないと感じられる人もいると思いますし、その感性も異なる感性として尊重します。

語感は人それぞれ異なりますから、「自分の感性は正しい」と主観的に信じるのはいいと思います。ただ、異なる感性を尊重する意味では、「自分の感性のみを正しい」と客観的に主張する必要はないと思います。

自分と異なる感性で「なので」を使っている人に対しては、「そういう使い方をする人もあるのね」ぐらいで聞き流せばいいのだと思います。明らかにおかしな語法は自然に廃れていきますが、多くの人に「自然な語法」と受け入れられれば、「慣用」として生き残ります。

「なので」が生き残るか廃れるかは、現代人の感性による自然な多数決で決まるでしょう。

以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

毎回私のくだらない質問にお詳しいご解説を下さり、
大変ありがとうございます。
そうですね、「なので」も接続詞として広く認知されるようになれば、
違和感を感じないのでしょうね。
しかし、やはり口語的で幼稚な印象はぬぐえませんが…。

お礼日時:2008/09/12 09:32

こんにちは。



3年前に同様のQ&Aがありました。
No.4さんのご回答に注目。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1646201.html

「なので」がダメなら、「ならば」もダメということになります。

ご参考に。
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私もご質問者と同様、違和感をおぼえます。

要は、「なので」は自立語か付属語か、ということだと思います。「なので」は次のように品詞分解できるそうです(『大辞林 第二版』三省堂)。

なので
〔助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形語尾「な」に、原因・理由を表す接続助詞「ので」の付いたもの〕
「雨なので中止にした」

この辞書では「接続詞」とされていません。つまり、自立語化しておらず、文頭には使えません。しかし、成り立ちが似ていると思われる「だのに」は、接続詞とされています。

だのに(接続詞)
〔助動詞「だ」に助詞「のに」が付いて自立語化したもの〕
「親切にしてやった。だのに裏切られた」

もう一つ、似ている語に「なのに」があります。これについては、辞書によって説明に違いがあるようです。

なのに
〔助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形語尾「な」に、逆接の接続助詞「のに」が付いたもの〕
「信号が赤なのに渡ろうとしている」

なのに(接続詞)
〔「それなのに」の「それ」の省略〕
「よく寝た。なのに眠い」

以上、「なので」、「だのに」、「なのに」を見てみました。言葉の意味自体も異なりますが、自立語化の強い方から並べると、「だのに」、「なのに」、「なので」の順になりそうです。
要するに、相対的な話ですが、「なので」はまだ自立語化の度合が弱いので、話し言葉ならともかく、書き言葉で文頭に用いるのは不適と思います。

蛇足になりますが、チェリッシュという往年のグループの『なのにあなたは京都へゆくの』をご存知でしょうか。YouTubeなどに動画がアップされていたら、ご覧になれるかも知れません。哀切なメロディとともに、「なのに」が文頭で効果的に使われています。私はこの歌を知っているので、「なのに」が文頭でも違和感はありません。それでも、「なので」を文頭に頻用しているような文章は、バカっぽくて読む気がしません。
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この回答へのお礼

大変お詳しいご回答をありがとうございます。
なるほど、自立語としてまだ十分認知されていない点に
違和感を感じる原因がありそうですね。
大変勉強になりました。

お礼日時:2008/09/12 09:29

先の回答を読み、


「プロの人たちも間違えるのだ」
「似非接続詞」
「ズボラ省略」
どれも納得が行きました。

>「数学は難しい。
>なので、私は数学が嫌いだ。」

この文章の場合、【なので】の前には、
数学が難解な訳や理由が、文章で説明されなくてはいけません。

そうでなければ、
「そのような理由【なので】、私は数学が嫌いだ」
と、前文に「下駄」を預けても、このくらいの言葉は入れるべき。

私も、詳しい者では有りませんが「ズボラ省略」に1票を投じます。

先日も眼(耳?)にしました。
学園祭の打ち合わせか何かで、若い人が大勢集まってました。
一人の男子が拡声器で説明し終わると、
「と、ゆ~コト【なので~】、カンパ、お願いしま~す♪」
と言う女の子の声・・・。
(^^;
「ズボラ省略」。
上手い表現だと思いました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
若い子の言葉はどんどん変化していきますね。
木村拓也を「キムタク」と略すように、
簡略化することに美意識を感じているのでしょうかね。

お礼日時:2008/09/12 09:26

おもにコンビニでこのおかしな似非接続詞を聞いたことがありますのでデータ不足ではありますが、意見を言ってみます。



客が商品名で「・・・はありますか」と尋ねた場面です。
正しい応答では「その名詞は、」または「それは、」で始める完全文で返事すべきです。
ところがその名詞を省略をして失礼にも「ワア↑」という子供バイトが増えていることと同じです。この「ワア↑」は「は、」のことですよ、念のため。

さて「なので、」ですが、これも似た状況です。
つまり相手の発言の中心部分を繰り返すことで話題の提示を行なって返事を始めるべきであるにもかかわらず、ズボラ省略を行なって後ろに来るべき「なので、」だけを発声するのです。私がこの言い方をされた場合には、私が独自の説を述べた場合にその説を「なので野郎」が考えていたことであるかのように、つまり著作権を奪う感じにうけとります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
名詞を省略して、「~はぁ、」と言われると、
私も非常に気持ち悪いです。
「主語をはっきり言いなさいっ!」
って言いたくなります(笑)

お礼日時:2008/09/12 09:23

>「なので」の前は名詞では?例えば、



名詞じゃないですよ。
なので、その説明自体意味がないです。

>「数学は難解なので、私は数学が嫌いだ。」

「数学は難解。なので、私は数学が嫌いだ。」
なら名詞だし、よいのでは?
なので、正しい使い方だと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「なので」を連発しないで下さい。
気持ち悪いです(笑)

お礼日時:2008/09/12 09:21

インターネットで、次のキーワードを用いて検索してみると、多くの人が関心興味を持っているようです。



検索キーワード:"なので 文頭"。

「言葉のプロ達がどうなのか?」と、絞込み検索をしてみると、次のURLにたどり着きます。
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/nihongo/labo …

意外にも、「プロの人たちも間違えるのだ」ということで、そのあたりから広まったのかもしれませんし・・どこか別の所から生じたのかも知れません。

最終的な結論としては、敬語を使うとよそよそしいので、その方が失礼にあたるのではないか?と考える若い人たちが増えてきているからかも知れないとのことです。
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この回答へのお礼

ご回答、参照ULRをありがとうございます。
口語的な使い方としては許される、といったところでしょうか。

お礼日時:2008/09/12 09:19

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