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言葉の問題で質問させていただきたいと思います。

「水を割る」という慣用句があると広辞苑の電子辞書でたまたま見ました。濃い液体に水を加えて薄めるという意味だったと思いますが
これがなぜ慣用句なのか分かりません。
慣用句とは、「手がはやい」などのように何の変哲もない独立した
語句同士が組み合わさり、異なった意味をもつようになったものと理解しています。この「水を割る」の場合は「を」は目的語なので、
「水」というのは液体全部を指しているのでしょうか?
「割る」というのは「薄める」という意味なら辞書に載っています。

私はお酒を飲まないのでますます分からないのですが、
たとえば「焼酎を水で割る」というのなら理解はできます。
どんな用例で使われるのでしょうか??
少し調べたのですが用例もなく困っています。

ご存知の方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

はじめまして。



ご質問1:
<「水を割る」>

「水を入れて薄める」という意味の慣用句です。


ご質問2:
<これがなぜ慣用句なのか分かりません。>

通常「水」は割ったり、割れるものではないので、「水を割る」では常識的な語感では通じないからです。


ご質問3:
<「水を割る」の場合は「を」は目的語なので>

正確には、「割る」という他動詞の目的対象を表す格助詞です。


ご質問4:
<「水」というのは液体全部を指しているのでしょうか?>

はい。水という液体(物質名詞)の総称を指しています。


ご質問5:
<「割る」というのは「薄める」という意味なら辞書に載っています。>

1.原義は「割り入れる」という意味です。

2.この「割る」は「分離する」という意味で使われています。

3.つまり「酒に水を割る」とは、→「酒に水を割り入れる」→「水を割り入れることで酒(純度)を分離する」ことを示しています。


ご質問6:
<「焼酎を水で割る」というのなら理解はできます。>

この語法もあります。

1.しかし、これも慣用句です。理由は上記と同じく、焼酎は「割る」ものでも「割れる」ものでもないので、直接のイメージは描けないからです。

2.ここでの「割る」の目的語は焼酎になっています。「水で」は、手段を表す格助詞「で」を用いて、「焼酎を割る」ための道具として「水」が使われています。

3.この「割る」も上記と同様「分離する」という意味になります。つまり、「焼酎を、水を入れて、(純度)を分離する」という意味になります。


以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

詳細で丁寧な回答ありがとうございます!

肝心の辞書で調べてもこの辺りのことは何も載っていなかったので困っていましたが、ご回答を読んで納得しましたm( )m

お礼日時:2008/10/06 01:54

そもそも、なぜ慣用句なのか



言われてみれば、そのとおり疑問です。
「水」は文字どおり水だし、「割る」にも「薄める」という意味はあるからです。
しかし、「薄める」の意味は、「割る」という言葉の中心的な意味ではありません。
「薄める」の意味の「割る」は、「水」かそれに似た言葉としか結びつきません。

慣用句は、「二語以上の単語が固く結びつき、全く異なる意味を持つ複合語」(ウィキペディア)と言われていますが、
(1)二語以上の単語が固定的に結びついている
(2)全く異なる意味を持つ
の2つの性質を持ちます。
「水を割る」は、(1)は少しはかなっているようですが、(2)にはあまりかなっていません。

あまり慣用句らしくないですね。

ただ、慣用句辞典のようなものは、
「載っているものが慣用句であり、それ以外は慣用句でない」
と主張するわけではないですから、
「こんなのも慣用句の可能性がありますよ」
という意味合いで載せるのは一向にかまわないと考えます。



http://members.ld.infoseek.co.jp/naoya_dj/subhtm …

このページの話で、「腹が減る」は慣用句か、ということが書かれています。
しかし「腹」は文字どおり「腹」だし、「減る」というのも当たらずとも遠からず、という感じです。

「減る」と「割る」は違うのではないか、という議論もありえますが、あまりつっこまないことにします。


液体を薄めるという意味での「水を割る」は、あるにはあるようですが、私もあまり聞き慣れないですね。
私は、その意味で使うなら、「を」ではなくて「水で割る」という表現ですね。

ネットで見つけた「水を割る」の用例(液体を薄める意味)

http://www2.jan.ne.jp/~jr7cwk/car/snow/yuki_youg …
・寒冷地用ウォッシャー液
 凍結温度の低いウォッシャー液。水を割る割合で凍結温度を
変える事が出来ますが、割りすぎて凍結したのでは意味が
ありませんので・・・ご注意。
 冷え込みが厳しい地域では原液使用が普通。

http://www.tanabe-shokuhin.co.jp/aosiru/kenkouto …
 先生は一日に酒1升飲んでいるということがいわれておりますが、その酒1升というのは、7合の酒に3合の水を割るか5合の酒に5合の水を割るので、いわゆる生のままではないのです。


「水を割る」というのは、もっと別の意味にも使われているようです。

http://plaza.rakuten.co.jp/doimoi/2019
暫く自転車で波際を乗りまわす。車輪は水を割る。

http://www.geocities.jp/tomcolumn/style.html
なるべく浮くものを使って、水を割る魚の背中を見て掛けたいのですが、釣り人の多い渓では、沈み気味のものの方が、魚が安心して、出てくるようですね。

http://members.tripod.com/~nishimurakun/bass/200 …
岩の向こう側でバシャっと水を割る音がしてBASSが登場。

なお、魚関連で「水を割る」が使われる場合、どのような状況なのかは私は正確にはわかりません。
「水を割る」という言い回しは、上記の「車輪は水を割る」という用法が、私の感覚には合致します。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
詳細な用例まで示してくださって、大変参考になりました。
NO.2の方のお礼にも書いたのですが、
日本語は言葉の組み合わせ方が曖昧な言語と何かで読んだような記憶もあり、
考えてみると普段使っている言い回しの多くが慣用句のような意味のよく分からない語でもあるかもしれないと思いました。
私には初耳の慣用句でしたが、お酒をよく飲む人にとっては案外よく使う言い回しなのかもしれませんね・・

お礼日時:2008/10/06 02:12

おっしゃるとおりですね。


もしこれが慣用句とされると世の中の慣用句は格段に多くなります。
割るには他の意味に転用するような意味はふくまれていないので、
この用例は適当ではありません。
挙げていらっしゃる「手がはやい」などはまさに慣用句ですが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
私は特に国文法を研究しているわけではないのですが、
日本語は言葉の組み合わせ方が曖昧な言語と何かで読んだような記憶もあり、
考えてみると普段使っている言い回しの多くが慣用句のような意味のよく分からない語でもあるかもしれないと思いました。

お礼日時:2008/10/06 02:04

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