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依稀たり昔日(せきじつ)
潼関の厄いに
彷彿たり当年(そのかみ)の
赤壁の危うきに

これは三国志のなかで曹操の末年に彼が敗残していく様をうたったものです。「当年」に「そのかみ」というルビを当てているのが私にとって初めてだったのですが、これは一般的なルビなのでしょうか?「年」を「かみ」とルビ当てする他の熟語などの例はありますか?

A 回答 (3件)

「三国志」とありますが、正しくは「三国演義」又は「三国志演義」だろうと思います。

(「三国志」は正史の一つで別のもの、全書(魏志、蜀史、呉史)を通じて赤壁の戦いについての具体的な記述が殆どないとの由--口語訳書「ちくま文庫」に「正史・三国志」としてあり)
漢文の国訳(最近「書き下し」と云っているもの)にルビを振る場合に、意味で振る事があります。
「知るぞ多少」を「しるぞいくばく」と振ってあった例を思い出します。(出典は失念しました。)
これは左傍訓を拾って来たのだろうと記者は勝手に解釈しています。
従って、この場合だと「当年」全体で「そのかみ」になるのですから、分解して「当」⇒「その」、「年」⇒「かみ」とはなりません。
別例の「多少」が「多」⇒「いく」、「少」⇒「ばく」とならないのと同じです。

序に云うと「左傍訓-さぼうくん」と云うのは、漢文の左に振ってあったから云うので簡単に意味を書くのが普通です。昔の(と云っても江戸、明治、大正位迄ですが)和刻本(日本で翻刻した本)には「付けカナ」と云って「返り点、送り仮名」以外にも、振り仮名を我が国の学者が付けている事が多いです。これの最たるものは平岡龍城の「水滸伝」です。

御参考にならば幸甚です。
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 往昔という意味でしょうね。

かみ、さかのぼる、ということですね。
 そのむかし、その当時、ということでしょう。
 不自然ではないと存じます。
 人気のある三国志まではまだ紐解いてはおりませんが。
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「そのかみ」は、「その当時、その頃」あるいは「過去、昔」を意味する古語です。



http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

 したがって、ここでは古語の「そのかみ」に相当する「当年」(学研漢和辞典では「当年」を引くと、「そのことがあった年。その時。当時。」という解説があります。)という漢語に「そのかみ」という読み方を当てているのです。
 「当」に「その」、「年」に「かみ」という読み方があるわけではありません。
 「雪崩」を「なだれ」、「田舎」を「いなか」と読むようなものです。
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