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「手入れしないから山が荒れる」という記事を目にします。人間がを手入れしないから森林が荒廃するということらしいのですが、これっておかしくないですか。
人類が地球上に現れる前から森林は存在していました。また、白神山地などは人間が手を加えていないからこそ世界遺産になったのではないでしょうか。

私は、むしろ、下手に人間が手を加えることで森林が荒廃してしまったのだと思います。
もともと山に生えている木を切って、畑にしたり、道路を作ったりするから荒れてしまうのではないでしょうか。何も手を加えず、自然のままにしておくのが森林のために一番いいと思うのですが、ほんとうのところ、どうなのでしょう。

A 回答 (4件)

人が誕生して何千年と経っているし、その時から山が人の手によって開拓されたのなら、今更その問題が浮き彫りになっていると言うのは、おかしな話です。

これは完全に、現代人が森林に対する手入れを怠っている証拠です。そうでなければ、常に森林は荒れ果てていると言う状況が続いたのではないでしょうかね?
里山の場合、そこに生えている木々の育ちやすい環境にするために、人が不要な木を間引きして、必要な木だけを成長させると言う作業が必要があるのですよ。そして、そこで伐採した木は、生活用として、家を建てたりするのに使うんですよ。それが現代では全くなされておらず、変に輸入した木を使って、他国の森林減少を招いただけでなく、自国の森林環境もダメにしようとしているのですよ。それは、昔の人間がやってきたことに反することであって、全ては現代人の怠慢でしかないのですよ。質問者さんが言う「畑にしたり、道路を造ったりするから荒れてしまう」と言うのは、そんな現代人の怠慢に対する言い訳でしかありません。
とりあえず言えることは、今更自然林に全て戻せと言うのは無理です。しかし、手入れするにも巨額の金が必要です。そこで今重要なのは、家建てるにせよ、割り箸作るにせよ、全て自国の木で賄うと言ったことが必要です。それしないと、日本の森はすべてダメになるでしょう。木を切って緑が無くなると言うのは、外の国の話です。日本は逆の立場にあります。なので、もっと日本の木を有効活用することが、今最も必要なのです。
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます。
外国の木を輸入して外国の森林を破壊しているということは、まったくその通りだと思います。
もっと日本の木を使うことが重要なのですね。

お礼日時:2008/11/01 22:41

はじめまして



学生の頃、専門としてでなく、「理系の教養」として受けた講義の内容を思い出しながら回答します。

>山に生えている木を切って、畑にしたり、道路を作ったりするから荒れてしまうのではないでしょうか。
まず、この点は、森林そのものがなくなってしまうので、「森林の荒廃を防ぐ」という点では論外です。

以下、「森林の荒廃を防ぐ」に人間の手が必要かという点について回答します。

森林にはいくつかの種類があります

1つは人の手の入っていない森林
このような森林は、jinjiro1さんがお考えのように、人の手が入らなくても存続していきます。

もう1つは、人の手が入ることによって維持されてきた森林です。
これには、スギ林やヒノキ林などの「人工林」と雑木林である「里山」とがあります。

「人工林」の場合、人が元々あった木を伐採してスギやヒノキを植林した、言ってみれば「不自然」な林ですので、維持するためには人の手が必要です。

「里山」というのは自然の林に「適度」に人が手を加えることで維持されている形態です。人間が手を加えなければ、自然林に移行していくでしょうが、人間が手を加えることによって、「荒れ地から極相(陰樹林)へ移行するステップ」の途中の陽樹林でストップしたような状態になっています。人間が手をくわえ、林の下の方まで光が届く状態が維持されているので、陽樹林が維持されます。また、人が手を加えることによって、生物の種類は陰樹林よりも多様になっているようです。

自然のサイクルの中でも、山火事などで森林が荒れ地になることがあります。最初はコケや草などが生え、次に低木が現れ、陽樹林、陰樹林と変化していきます。
里山というのはそのサイクルを途中で止めている様なものです。


*陰樹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E6%A8%B9
*陽樹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E6%A8%B9

なお、本当の自然林というのは、うっそうとしていて気味が悪いものだそうです。人間が心地よく感じるのは「里山」の方だそうです。
映画「となりのトトロ」には「昔、木と人は仲良しだったんだよ」というセリフが出てきます。

>森林のために一番いい
ここは難しいです。人間にとっていいのは人が手を加えた「里山」です。
これによって多くの生物も生息域を得られるのでメリットを受けています。
一方で、人の手によって陽樹が育ちやすい環境になっているので、陰樹は、勢力を伸ばせなくなってしまいます。
と考えると、どちらがいいのか分からなくなってしまいますが、ビーバーがダムを作るのを「自然破壊」とは呼ばないように(これによって迷惑を被っている動物もいます)、ヒトが里山を維持するのも「自然の営み」の範囲内と考えるのがいいと思っています。


以下のサイトも参考にしてみてください。
http://www.pref.shiga.jp/d/mori/shinrinzei_jigyo …
http://park2.wakwak.com/~do2000/essay/essay02.html
http://wood.exblog.jp/2765947
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/satoyama/
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます。
自然林は手を加えなくてもよい、これはよくわかります。
人工林は不自然な林、そのために手入れが必要・・・
里山は自然のサイクルを途中で止めている・・・
陰樹と陽樹の違いなど、大変勉強になりました。

お礼日時:2008/11/01 22:28

本当です。


森林には、天然林、人工林、そして里山などいろいろな種類があります。
白神山地のような天然林は人の手は入らない方が良いのですが、人工林は人の手が加わらないと荒廃してしまいます。里山は基本的には天然林ですが大昔から人が利用(薪をとったり、きのこを採ったり、木の実を採ったりして)してきた森であるため、その利用がなくなると荒廃します。
荒廃しても何百年も経てば樹種が徐々に変化して天然林になりますが、その間は枯れ木だらけになったり、竹林化したり、表土が流れ出て土砂災害が発生したりと良いことはありません。
これまで人の手が加わることによって維持されてきた森林は引き続ききちんと手を加えることが非常に大事です。
木を切って畑にしたり、道路にすることは森林の荒廃とは別次元の話になります。
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます。
人工林でも手を加えなければやがて天然林になる、これは良いことだと思います。しかし、その間に枯れ木の山になって災害が発生する、なるほど、それは大変ですね。

お礼日時:2008/11/01 22:05

根本的な勘違いです。



この場合の「森林」とは「人が手を入れた森林」の意味です。
もともと人が手を入れたものですから、
手入れを怠れば「人間にとってダメな森林」になります。

いわゆる「原生林」「原始林」とは全く違う、関係の無い話です。

とりあえず、「林学」という学問がありますので勉強するか、
こちらのサイトを参照してください。

木材を使うと森が育つ
http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyouka …
独立行政法人 森林総合研究所
http://www.ffpri.affrc.go.jp/index-j.html
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます。
原生林と人工林とでは扱いが違ってくるのですね。
人工林は適度に木を切らなければならない、ということもよくわかりました。

お礼日時:2008/11/01 21:54

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