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今年もインフルエンザ流行の時期になってきました。
今日テレビで新型インフルエンザのパンデミックが起きた場合の対処法をやっておりましたが、家の場合は特殊なので是非専門家の方のご意見が伺いたく投稿いたしました。
4人家族で私と夫、子供2人です。
主人は都内に電車で通勤しています。
子供は下の子は地元の小学校、上の子の方は鹿児島県の男子校で寮生活をしています。
対処を迷っているのはその上の子のことです。
寮は学校の敷地内にあり、8人部屋です。
通学はありませんが学校のクラスの三分の一は自宅通学です。
新型インフルエンザが発生して国内でパンデミックが起こると寮、学校内での流行が気になります。
大事な子供ですから学校任せにもできません。
今のところ早めに学校から帰省するようにしたいと漠然と考えていますが、飛行機や電車に乗り付いて帰省するので移動中に感染の可能性もあります。
東京の方が流行するような気もします。
夫が都内に満員電車で毎日通勤してますからどんなに注意していても夫が持ち込むことも考えられます。
あわてて帰省させるより鹿児島の寮の方が安全でしょうか。
また帰省させるならどのタイミングが一番ベストでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (31件中21~30件)

 ワクチンですが、毎年のワクチン接種をしているとプレパンデミックワクチンを摂取した際に抗体のテイクが良い、という話は初耳です。


 理屈からいってあり得ない話のように思えるのですが・・・

 ご面倒でなければ出典を教えて頂けないでしょうか?

 プレパンデミックワクチンを接種しておくと、パンデミックが起きた時にそのウイルスで作った"パンデミックワクチン"を追加接種した時に抗体のテイクが良いかもしれない、という話はあります。これはもしパンデミックが現在危惧されているH5N1のウイルスで起き、かつ抗原変異が大きくない場合の可能性として言われていることです。
 つまり同種抗原による刺激を受けた際の「ブースト効果」の話であるわけです。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/341/dj3414.html

 しかし、この話は同じパンデミックが同じH5N1で起きるという前提の上ですら、パンデミックの際にウイルスが大きく抗原変異してしまえばブースト効果どころかプレパンデミックワクチンそのものがパンデミックウイルスに対して感染防御効果がないかもしれない、と言われているものなのです。
 それなのにHA亜型が異なるH3&H1で製造されたワクチン(通常のインフルエンザワクチン)で、プレパンデミックワクチンに対するブースト効果が期待できる、という話は理屈ではどう考えてもあり得ない話のように思われます。

 というわけで、出典があれば読んでみたいのでよろしくお願いします。

 プレパンデミックワクチンについては、このような意見の方もおられます。私はけっこう同感です。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/p …
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新型インフルエンザ対策にマスクとうがいというのは、大戦末期の国民義勇戦闘隊が竹槍等でアメリカ軍の機甲師団とやりあうようなものだと考えています。



少なくともマスクやうがい等の気休めよりは、現在のインフルエンザワクチンを毎年きっちり接種する事を継続・反復した方が動物実験の結果からまだマシ(即製の防空壕でB29の2000ポンド爆弾を防ぐ程度)ではないかと思います。(玉砕するか、半数程、兵が残存するかというレベルで「これで大丈夫」といえるものではありませんが。)最近の情報では毎年インフルエンザワクチンを接種していた人は、プレパンデミックワクチンを接種した場合に抗体の付きが良いそうです。
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この回答へのお礼

はい、マスクとうがいはしないよりマシ、くいらいに心得ておきます。
我が家では子供と私は数年来ワクチンを打っていますが、
うがいをしていれば大丈夫と言って主人だけはワクチンを接種しておりません。
今年は必ず接種するよう勧めるつもりです。
貴重な情報ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/18 18:10

 もうキリが良い頃かなとは思っていたのですが、もう一度だけ。



 今回の回答は、あくまで私の私見として読んで頂ければ幸いです。

>軍隊に例えられましたが「一兵卒」である私たち一市民は正しい情報が上から下されるとは決して思っておりません。

 まあそれはそこが"軍隊"たる所以というか、上から来た情報で動くのが軍隊ですから。早い話、中隊長も知らされていない情報もあるかもしれませんよね。
 だからといって、正規のルート以外から入ってくる情報はまず9割以上がクズであることも、経験的に嫌と言うほど判っています。

 しかも、これも経験的に言うなら、クズ情報の中でも"部外者の専門知識を有する者"からの情報ほど、現場を混乱させるものはありません。現場を「麻痺」させる力があります。
 それは「専門家を名乗る」あるいは「専門家と見られる」人からの意見は、受け手の一般市民、あるいは決定権者(専門家ではない)にはそれなりの重みをもって受け取られるわけです。
 実際にはその「専門家」の知識が間違っていたり、一理あっても様々な状況により優先順位が異なっていたりして、結果的に「ピント外れ」であることがほとんどなのですが、その一言で確実に聞き手(一般市民だったり上の決定権者だったり)に動揺が走るので、一時的にストップしてしまうわけです。
 よしんばそれが正しくても、ストップしたダメージの方が大きい場合がほとんどですね。

 ですから「修羅場」を知っている人は、決して横からモノを言うことはしないでしょう。新型インフルエンザで起きる「修羅場」って、獣医師が鳥インフルエンザで経験したのとは比べものにならないほどでしょうしね・・・

 だからこそ、「情報は1本化」が重要なのです。不足することもあるかもしれないにしろ、1つ1つに混乱するよりは遙かにマシですから。
 鳥インフルエンザにしろ新型インフルエンザにしろ、防疫対応のシミュレーションは「指揮系統と情報の流れ」を整理することが大半の仕事です。

 さて、ここからさらに「私見」になるのですが、

>仮に自分の身を守るために今いる場所から即刻退去するべきでも、感染の拡大を防ぐためにその情報を伝えて貰えないかもしれない。
>しかしながらコネクションがあって情報が掴める位置にいる人はそれを知って極秘に移動ができるかもしれません。

 そういう場合を中央参謀本部にでもなったつもりで想定してみます。
 「危険なエリアだから中の人を外に出したくない」という場合を。

 取りうる手はいくつかあるのですが、「そのエリアが危険だという情報を与えず、厳重な封鎖もしない」というのはまず最低最悪の手でしょう。
 先ほど述べたような「軽率な似非専門家」からの"情報"や風評を完全に遮断することは不可能ですから、正規ルートの情報が不足した状態ではそれらの情報が勝ってしまい、エリア内の人達は実際より悪い状況を想定しがちになるでしょう。
 なので「こっそり脱出」する人が続出するでしょうね。つまり防疫は失敗する可能性が極めて高くなってしまいます。だからこれは「下の手」です。

 次に「情報はあまり与えず、厳重に封鎖する」手ですが、これも与えられる情報による現状認識と実際の対応状況が明らかに違ってきてしまうわけですから、パニックが起きかねないでしょう。暴動やデモでも起こされたら面倒だし、そうやって「人が集まる」ことがまた感染拡大のリスクを増大させるわけで。

 なので私であれば、「情報を十分に与えて厳重に封鎖する」という手を選ぶと思います。危険な状況を十分認識してもらった方が、家で大人しくしてくれる人が多くなりそうですし(この方が感染拡大防止にも効果的だし)、それでも脱出を試みる人はいるでしょうけど、その分封鎖は厳重にすると。

 まああくまでも、ある特殊な状況を想定しての妄想なんですけどね。

 言いたかったのは、総合的に見て「情報を隠す」ことによって、政府側は思うほどメリットはない、ということです。
 現行の対策ガイドラインでも、情報開示のマニュアルはきちんとありますし、あまり重大なことを隠しきれるようなシステムにもなっていません。(今の行政のシステムで「隠し通す」ことはけっこう難しい)

 それでも全ての情報が末端にまで等しく伝えられる、とは思っていませんが、少なくとも自分が置かれている状況も判らないまま尻に火が点いていた、というようなことは(おそらく)ないとは思います。
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この回答へのお礼

重ね重ねのご回答ありがとう感謝いたします。
前回も書きましたが詳しいお話を伺えると冷静さを取り戻すことができます。
もしものとき政府が正しい対処をしてくれることを願うばかりです。
経済や食の安全の問題など今の政府には不安材料が多くていまいち信用できないのが本音ではありますが・・・
出来るならばパンデミックが起きる前に息子を帰省させて、新型インフルエンザワクチンが出来たり、インフルエンザウィルスそのものの症状が穏やかになるまでシェルターさながら家に籠っているのが理想です。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/18 18:06

パンデミックがおきた場合、空港・鉄道は機動隊及び治安出動される陸上自衛隊により封鎖され、自由な旅行は禁止されると見るべきでしょう。



参考までにパンデミック発生時は、一般企業・役所等の職員も原則として(治安維持・防疫・医療関係者・ライフラインの最低限の維持に係わる要員)を除き、自宅待機となる見込みです。
学校等も休校となると思われます。
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この回答へのお礼

移動するならパンデミックが起きる前の迅速な判断が必要ですね。
家族が離れている場合、もしものことを考えると本当に恐ろしいです。
息子の学校サイドとも突き詰めた話し合いができればいいのですが、
なかなか難しそうです。
どのようにアプローチしていけばよいものか・・
ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/15 21:14

 すみません。

さっきの回答で補足の質問にも答えるつもりでいたのですが、だらだらと長文を書いていたら書き忘れてしまいました。

>イソジンでのうがい、手洗い、マスクで寮内の予防にはなるでしょうか。

 なると思います。まあ実のところそんなに高い効果とは言えないでしょうけど、少なくとも何もしないよりはうんとずっとマシです。
 言ってみれば町内会で自警団を組織するくらいの感じでしょうか。今度の敵はミサイルで武装した軍隊が攻めてくるわけなので、心許ないことは確かですが、それでも自警団がないよりはずっとリスクは低減するでしょう。
 マスクは町の周囲にバリケードを築くくらいの効果はありそうです。
 いずれも本当に軍隊に攻め込まれたら(患者と接触してしまったら)破られてしまう可能性は高いので、防衛の基本はあくまでも「患者との接触を避ける」ことなのは変わりないですが、その前提を守る限り、手洗いやマスクはさらにリスクを低減する役には立つと思います。

 マスクについてはフルテクトマスクで良いです。こちらを採用している機関もあると思います。N95は装着すると呼吸が苦しいし、フルテクトの方が良いのでは、という気すらしています。
 マスクについては形状にも注意して下さい。装着した時に顔にぴったりとフィットしないと、隙間があっては効果半減ですので。

 また、マスクだけではないのですが、防疫衣や手袋などの防護アイテムは、正しい装着の仕方もさることながら「正しい取り外し方」がさらに重要です。雑にマスクを脱いだり手袋を外すと、それらの表面に付着したウイルスが空中に舞い上がってそこから感染してしまったりします。
 手袋なら裏返しながら外す、マスクは静かに前方にずらすように外す、という具合に慎重に外して下さい。
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この回答へのお礼

N95を装着しているにも関わらず鳥インフルエンザに感染してしまった方は息苦しいのでしょっちゅうマスクを手で触ったり外したりしたというのをどこかで読んでフルテクトマスクに致しました。
子供ですとその点が一番不安でした。
見た感じ普通の使い捨てマスクのようで不安もありましたが、ご返答頂いて安心いたしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/15 21:09

 Jagar39です。



>ご返答を拝見させて頂くうちにだんだんと冷静に考えられるようになってきました。

 こちらこそありがとうございます。
 安心させるどころか脅かすようなことばかり書いてしまったのですが、要するに「始まってしまったらジタバタしても仕方ない」ということです。腹をくくるしかないですね。

>しかしながら、そうなれば皆個々が公益など考える前に自分勝手な最善策を行うと思います。

 そのとおりだと思います。規制が発令された後でさえもそうでしょう。
 特に公益と個人の"目先の"利害は相反しますから(結局回り回って還ってくるのですが)、冷静さを失うと公益より個人の防衛に走ってしまうのは無理もないと思います。
 冷静さを取り戻すには、十分な"情報"が与えられることしかないのかな、と思います。でも知ったら却って冷静ではいられないこともあり得ますけど。

 日本という国は、きちんとした情報を国民に与えるという方策が下手な国でした。いわゆる「リスクコミュニケーション」というやつですね。
 そして情報も与えられずに判断を国や自治体任せにしてきた歴史を持つ国民も、「情報を与えられる」ことに馴れてないんですよ。与えられた情報は消化しないと納得したり反論することはできませんから。
 "でした"と書いたのは、それでもBSE以降、ずいぶんお互いに馴れてきたな、とは思うからなのですが、でもまだまだ情報を提供する政府側、情報を受け取って評価する国民側も学ばないといけないですね。

 新型インフルエンザの対策に部分的にでも関わって知ったことは、同じ伝染病の防疫でも家畜と人間にはかなり決定的な違いがあることです。
 伝染病の防疫はいわば「病原体との組織的な戦争」ですから、防疫に従事する組織はよく軍隊に例えられます。
 例えば鳥インフルエンザが出ると、現地対策本部が設置され、その上に都道府県の対策本部が設置されるわけですが、現地本部はさしづめ「中隊」ですかね。現地本部はさらにいくつかのセクションに分けられ、私達獣医師は概ね「小隊長」あるいは分隊長あたりを担当することになるわけです。その下の一兵卒は、臨時にかき集められた都道府県や市町村の職員や民間人ということに。

 ここで肝心なのは、この場合あくまで末端つまり一兵卒はあくまで一時的にせよ防疫対策本部という組織に属する人間で、防疫の対象(病原体から守るべき家畜)は意志を持たないモノに過ぎません。隔離するも生かすも殺すも全て"こちら側"で分析・判断して実行するわけです。

 ですが、新型インフルエンザのように人間の伝染病の場合、防疫の対象となる一般市民は、自ら判断し行動する人間なわけで、ということはつまり「一兵卒」は組織側の人間ではなく、「一般市民が防疫組織の末端(一兵卒)」ということなのです。

 家畜伝染病の場合にしろヒトの伝染病防疫の場合にしろ、どちらにしても「一兵卒」は自分で判断して行動を選択する権限はありません。上官の指揮の通りに行動するのが軍隊のルールです。
 その点では一見、単にモノとして扱われる家畜と同じように見えたりもしますが、根本的に違うのは"モノ"は訳も分からず右に左に振り回されているだけですが、一兵卒は自分達が何と戦っていて、勝つためには上官の指揮に従うべきだということを知っている、ということではないでしょうか。

 情報と軍隊の話が出たついでですが、有事の際の情報というのは非常に錯綜します。
 その錯綜する情報の中で巨大な組織が混乱せずに行動するためには、情報は一元化されなくてはなりません。それはつまり末端から情報が上に上がっていくルートと上から末端に情報が下りていくルートはそれぞれ1本に限定する、ということです。そのルート以外の情報は全てクズ、という切り捨て方をしなければ混乱のため防疫体制は崩壊します(現に9割以上がクズですし)。
 そのあたりも軍隊と同じといえば同じですね。
 みなさんが有能な一兵卒になっていただけたら、と思います。
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この回答へのお礼

今回こちらに投稿したことで本当にいろいろなことを考えさせられました。
軍隊に例えられましたが「一兵卒」である私たち一市民は正しい情報が上から下されるとは決して思っておりません。
仮に自分の身を守るために今いる場所から即刻退去するべきでも、感染の拡大を防ぐためにその情報を伝えて貰えないかもしれない。
しかしながらコネクションがあって情報が掴める位置にいる人はそれを知って極秘に移動ができるかもしれません。
ひとりひとりの命が掛っているにもかかわらずそういった情報への不信、不公平感があります。
今現在の報道の在り方もそうです。
インフルエンザのシーズンになると毎年のようにパンデミックについて不安を煽るような情報番組が組まれ不安に陥ります。
それでさえそんなに切迫した問題なのか、はたまた予言番組のように人々の興味を引くために多少大袈裟にしているのか判断に迷います。
願わくば「一兵卒」にも正しい情報を公表してもらいたいものです。
それにはそれぞれが正しい判断をできるまでもしもの時に備えて知識を持つ努力をしなければなりませんが・・。
私はこれを機会に教えて頂いたサイトを始め正しい情報の取り方を模索し、同時に正しい知識を身につけようと思います。
私自身と家族の命を守らなければなりません。
本当にありがとうございました。
またお伺いすることもあると思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

お礼日時:2008/11/15 21:04

 再度Jagar39です。


 既にパンデミックが起きてフェーズ6に入っていてさらに国内で発生し、6Bになっているという前提で再回答します。
 フェーズの意味とその時の対策ガイドラインの概要は、先の回答のリンク先を参照して下さい。

 発生時の対応の骨子は国レベルで既にできています。これが最終版ではなく今後も事態に合わせて修正されていくでしょうが、概要としてはこのような形だと考えて良いと思います。

 で、(1)の鹿児島で発生した場合ですが、場合によっては「厳格な地域封じ込め対策」が取られるかもしれません。それは地域の人口密度や交通遮断の容易さ、症例発見の時期によって「地域封鎖が可能であり、かつ効果的」と判断された場合です。都市部ではまず不可能ですが、地方では場合によってはあり得ます。
 その場合は交通の厳格な遮断や自宅待機の「強力な要請」によって、その地域を封鎖状態に置くことになります。範囲は「症例が感染性を有していたと考えられる時期の行動範囲を含む全市町村」とあります。
 期間は「最後の症例が安全に隔離された日から20日間、新たな症例の発生が起こらなかった場合」です。もちろん地域封じ込め作戦が失敗に終わり他地域に拡大してしまったら、その時点で解除されますが。
 この地域封じ込め期間中に地域内から地域外に移動せざるを得ない人は、隔離された宿泊施設や医療機関等で10日間の隔離観察期間を経ないと移動ができません。

 もちろんこの地域内の住人は、予防薬の投与とサーベイランス(監視のための調査)を受けることになります。別に放置されるわけではありません。

 これが最も厳しい措置で、鹿児島でこれが実施されるような状況になれば、お子さんは寮で待機する他ありません。選択の余地はない、ということです。

 震撼される内容だとは思いますが、むしろこの方策が取れるような状況であればラッキーと考えるべきでしょう。この方策が可能な状況であれば、この方策によってその地域だけで封じ込めてしまえる可能性は高いですし(確実、とはとても言いかねますが)、寮に缶詰になっていた方が感染のリスクもよほど低いです。
 またその地域には医療の人的及び物的資源が集中することになるので、万一感染して発症しても、下手に他地域に脱出してそこで発症するよりよほど質の高い医療を受けることができるでしょう。

 獣医領域では鳥インフルエンザを始め、この10年で様々な悪性伝染病の発生を経験していますが(鳥インフルエンザよりもっと大変な伝染病も経験しています)、家畜の伝染病防疫は全てこの方式です。
 まあ、封鎖の単位が地域ではなく農場、封鎖対象への処置は監視や医療ではなく殺処分によるもっと確実な蔓延防止策、という違いはありますが、「封じ込めて、その内部でウイルスを滅する」という基本的戦略は同じです。家畜と人では各論が違うだけです(もちろん人は家畜ほど徹底的に対策できない)。

 こういう方策は都市部では不可能ですし、地方であってもよほど運が良くないと難しいです。
 なので地域封じ込め作戦はあまり現実味はないかもしれません。取れる可能性があればこれを優先的に考えるのが防疫の基本でしょうが。

 というわけで、おそらくは抗インフルエンザ薬の投与と薬剤以外の防疫対策が基本になるでしょう。
 薬剤投与は発症者の同居家族や施設(職場や学校等)に属する人、接触者、あるいはその地域(潜伏期間中に行動した地域含む)の住人が対象です。

 これだけだと燃えさかる火事の火を踏んで回るようなものですから(先の封じ込め作戦は、火事の周りを不燃材で囲んで消火剤をぶちまけるという例えに沿えば)、必要と有効性に応じて交通遮断などの人の移動制限を併用しながら、ということになるでしょう。

 これらは実施主体は自治体でしょうけども、意志決定は政府主体です。
 よって、個人の判断でできる対策、というのは、あくまでこれらの対策の枠内で、ということになります。

 とりあえず「防疫活動」に従事する者としては、いざという時には「みんな落ち着いて黙々と指示に従って頂けたら、どんなに効果的な仕事ができるだろう」と思います。
 発生前にシミュレーションを繰り返し、いざという時には誰がどこに配置されてどんな仕事をするか、ということを完璧に組み立てていたとしても、本当にいざ発生の際にはシミュレートした10倍(はいくらなんでも大げさか)の仕事が降ってくるものです。その増えた仕事の大半は、支持に従いたくない(まあ従えない場合もありますが)人との押し問答とか、パニックになった人から舞い込んでくる相談や検査依頼やその他諸々です。
 それらの仕事が増えれば増えるほど、肝心の防疫活動への投入人員が割かれたりします。

 なので「学校や自治体の指示に従って下さい」というのは、個人のためもありますが公益のため、という面も大きいです。結局防疫体制が崩壊して日本全土に拡大してしまえば、せっかくいち早く独自の判断で支持と異なる対策を講じて一時的に安全になったとしても、結局はリスクが非常に高くなるだけなのですがね。

 というわけで、なるべく冷静にとお願いしたいところです。
 個人でできることは、発生してからより発生前の方が大切です。発生してしまったら、慌てず騒がず自治体なり学校なりの指示に従うのが最善です。
 食糧備蓄に関しては、フェーズ3の今の時点ではどうかなぁとも思いますが(私もまだ特に備蓄はしていません)、N95マスクくらいは用意しておいた方が良いかもしれませんね。

この回答への補足

ご返答を拝見させて頂くうちにだんだんと冷静に考えられるようになってきました。
本当にありがとうございます。
テレビメディアでは「パンデミックが発生したらこうなる」という最悪事態だけを流し視聴者を怖がらせる内容のみでしたから。
そういった番組に震撼して私自身が不安に陥り、こうしてこちらに投稿したくらいですから、実際に発生した場合社会が大混乱に陥りパニックが起こるのは必至でしょうね。
鹿児島で発生した場合息子を急いで帰省させる手配をするなど・・実は一番感染を拡大する行為なのでしょう。
しかしながら、そうなれば皆個々が公益など考える前に自分勝手な最善策を行うと思います。
(もちろん規制が引かれる前に)
私自身いざとなればどう行動するかわかりません。
今まで鳥インフルエンザが発生したときも最善の防疫活動に尽力された方がいらっしゃるからこそ私たちの生活はぎりぎりのところで保たれているのですね。
緊急事態が起きた場合にはここで窺ったことを思い出して出来る限り冷静な判断をしたいものです。
愚息が帰省したときに家族で今回のことをよく話し合いたいと思います。
親元を離れているのですからなにより自分自身で気をつけて感染を食い止める術を知っておいてもらわなければなりません。
イソジンでのうがい、手洗い、マスクで寮内の予防にはなるでしょうか。
それから我が家ではシキボウのフルテクトマスクを用意しておりますがやはりN95マスクの方がよろしいでしょうか。

補足日時:2008/11/13 09:20
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 質問者さんが「パンデミック」という言葉を定義どおりに使っておられるのでしたら、ご質問の状況は既にフェーズ6Bに入っています。


 まあ国内で既に流行が起きている際のご質問なので、パンデミックの言葉を定義どおりに使っていなかったとしても、限りなくフェーズ6に近い状況でどう対処したら良いか、というご質問だと理解しています。
 まして国内で流行が起きているわけですから、想定される状況は極めて悪い段階ですよね。

 フェーズ6Bに入ると同時に政府から「非常事態宣言」が出され、発生地域に関する人の出入りの厳格な制限などの対策がとられます。
 こんな時に、帰省すべきタイミングや寮内の感染防止等について、外部の人間が口出し(アドバイス)できることはありません。ガイドライン(No.2の参考URLにリンクしています)をきちんと読んでおり、また悪性伝染病の防疫を理解している者が仮に相談を受けても、「学校の指示に従って下さい」としか言えません。学校は教育委員会から、教育委員会は文部科学省から然るべき指示を受けていますから。
 その時の状況にもよりますが、フェーズ6Bともなると国内の人の移動もかなり制限されていて、そもそも帰省が不可能になっている可能性もあるでしょう。文部科学省の行動計画ではフェーズ6Bになれば学校は閉鎖するということですので、「寮に缶詰め」ということになるかもしれません。それが理に適っているとも思いますが。

 というわけで、フェーズ6B、すなわち国内で流行が起きたような状況になれば、"個人"で判断できることは身の回りの些末なことを除いては基本的にない、ということです。例えそれが専門家であっても。また、そうでなければ伝染病の防疫は上手くいかないのも、悪性伝染病の防疫を知っている人間の共通認識でしょう。

 フェーズ6A、つまりパンデミックは既に起きているが国内発生はまだない、という状況が最も悩まれるところだと思います。このタイミングなら帰省も可能でしょうし。
 ただ、いつ国内に侵入するか予測は困難ですから、帰省のタイミングを判断することは難しいでしょう。半年でも1年でも休学すれば良いというのでしたら別ですが・・・
 さらに、国内で発生するのであれば、やはり東京などの大都市の方が可能性は高いですから、むしろ鹿児島にいた方が安全である確率は高いと思います。
 ということで結局ここも「学校の判断に従う」方がリスクは低いと思います。

 結局のところ、息子さんのことは学校に任せるのがベスト、ということです。くれぐれも過労死しそうなほど忙しいOBの医療関係者の貴重な時間を取らせるようなことはしないでください(「学校の指示に従って下さい」の一言しかもらえないでしょうけど)。

参考URL:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/09/060915 …
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もちろん、生徒個々に対応はしませんが、帰省するべきタイミングや寮内での感染対策など学校の求めに応じてその時の最善を指示できますから、親御さんが現時点で心配されることは何もありません。


ちなみに私は勤務先では院内感染対策委員長も兼任しています。近隣地区の新型インフルエンザ対策を作る側なので、誰がどういう行動をとるか・とるべきかは熟知しております。

この回答への補足

各自治体ではいざとなったときの骨子はできつつあるのですね。
でも新型インフルエンザ対策を考えて始めている企業は未だわずか1パーセントだとか。
愚息の学校も新型インフルエンザについてアンケートなどの動きはまったくありません。
考えなければならないけれど具体的にどうするべきかは、実際発生してからではないと決まらないのかもしれません。
非常事態で学校がどういう対応をするか待つ前に最善の方法があれば尽力したいと思います。
もしよろしければ以下のような場合どう対処すればよろしいでしょうか。
(1)鹿児島市内で新型インフルエンザ感染患者が出た場合
(2)東京都、近郊で感染者が出た場合
(3)その他の地方で感染者が出た場合

補足日時:2008/11/12 20:02
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 獣医師です。

ウイルスに専門知識を有しています。
 新型インフルエンザに関しては直接的に対策等に関わっているわけではないのですが、鳥インフルエンザを介して繋がっている話ですし、発生時には一応前線投入が予想される立場でもあります。

 ご質問の件についてはご心配は判りますが、今の時点では何をどう考えても仕方がない、としか言えません。
 そもそも国内で発生する際に、いつ、どこで、どのような形で発生するか判らない以上(もちろんある程度の想定をして対策を進めているわけですが)、どうした方が良いとは言えませんから。
 入国検疫等で発見された場合、東京等の都市部で流行が始まった場合、地方都市で流行が始まった場合(鹿児島で始まる可能性だってゼロではないですし)、それぞれ発動される防疫対策も異なるでしょうから、その範囲内で考えるしかないわけです。

 そもそも国内で発生した場合、人の移動制限が敷かれる可能性もありますから、帰省させたいと思っても不可能な場合だって考えられます。
 東京で流行が始まった場合、流行の規模等の条件にもよりますが、ご主人はしばらく帰宅が制限されるかもしれません。
 結局のところ、発生時の状況などによって発動する防疫体制(行政対応)の中で考えるしかないということです。

 なお、医者は新型インフルエンザ発生時には、最前線で対応することが義務づけられている職種です。たかが母校の便宜に対応してくれるようなヒマがあるはずがありません。自分の家族のことも後回しにしてますよ、きっと。
 まあ、平和な現在だからそういう発想も出てくるわけで、いざ発生時にはそれがとてもつなく非常識なことだと言うことは誰が言わなくてもお判りになるとは思いますが。

参考URL:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kanse …
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この回答へのお礼

>医者は新型インフルエンザ発生時には、最前線で対応することが義務づけられている職種です。たかが母校の便宜に対応してくれるようなヒマがあるはずがありません。自分の家族のことも後回しにしてますよ
・・確かにそうですね。
パンデミックに陥った場合の専門的なご意見は素人のわたしからしてみれば震撼する内容です。
ご返答ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/12 19:53

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