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登山は中学生時代に学校の授業で参加した程度のシロウトです。
調べごとの途中で難問にぶつかり、お聞きしたい事があります。
登山道や登山家の間で決まったルートが無いような状態で標高3200m程度の山(東西に延びる山脈)を超えて向こう側(北側)の里に行く時にルートを決める要素が知りたいのです。周辺の環境や条件として、
・ベースとなる場所は標高1600m程度の山の南側の湖です。
・湖から途中どうしても立ち寄らなければならない場所があり、それは標高3000m程度の尾根にある山小屋です。
・湖から山小屋までは地図上では真北に向かう谷が延びていますが、急勾配に見えます。地図上では約2kmの移動距離で1.4kmの標高を上る勾配です。
・登山者の仕事は50kmほど離れた場所で遊牧(羊)をしています。
以上の条件で、この人がどんな判断でどんなルートを通るか知りたいのですが、、、。考え方の基本でも良いので、宜しくお願いします。

※添付画像が削除されました。

A 回答 (6件)

 道がないからこそ直登なんですが・・・


 道のない登山は、日本では奥美濃の山や北海道の日高山脈など、一部の山域でしかできませんが、このような登山で「ジグザグを切る」ように登る人などまず誰もいません。
 なぜなら、このような山では「ヤブこぎ」が最大のアルバイトなので、ジグザグを切るとヤブをこがねばならない距離が飛躍的に伸びてしまうからです。特に沢沿いでは、谷底という唯一ヤブが薄いところがあるのに、何を好き好んでヤブの中に突入せねばならないのか・・・
 というわけで、少なくとも沢沿いで「ジグザグを切る」ことはあり得ません。

 また、尾根を越えて隣の谷に移行することも、まずやりません。少なくともそのような行動は極力選択しません。
 なぜなら、傾斜の強いヤブの斜面をトラバースするほど辛いことはないからです。

 私は4年ほど前、北アで「登山道のない場所に、山腹をほぼ水平に移動して到達」する登山をしましたが、傾斜が強い斜面のトラバースは危険極まりなく、緩い斜面はヤブがきつく、道があれば3時間もあれば到達できる距離に14時間かけました。
 往路では谷を3つ横断したのですが、帰路は谷を下って隣の谷を登り返すことにしました。距離は大幅に伸びましたが、行動時間は8時間に短縮できました。

 カール状の谷底なんて、ヤブであればとんでもないヤブですよ。こんなところにわざわざ踏み込む気はしません。

 そもそも地形からは、山小屋直登谷の方が東谷より明らかに容易な谷であることが予想できます。
 上部の斜面では、地形図に現れないような細かな地形的な弱点を縫いながら登ることになるので、どのみち細かなジグザグは切ることにはなると思いますが、地図上ではまっすぐ線を引いても良いでしょう。
 北側の緩斜面もヤブがきつそうなので踏み込む気はしません。きっとハイマツの海ですよ、ここは。1時間苦闘して100mしか進めないような。
 南斜面(山小屋直登谷の上部)は傾斜が強いので、ハイマツがないガレ場である可能性が高いですし、ハイマツがあってもまばらでしょうから、避けて登ることは十分できそうです。この傾斜で一面ハイマツの海だと、「困難を極める」という表現では生ぬるく、ほぼ不可能といって良い難易度になってしまいますが。
 ま、この傾斜で一面ハイマツということはあるまい、という前提でのこのルート設定で

 ここまでは普通の植生、すなわち1600mから3200mの間には森林帯、低灌木帯、ハイマツ帯、岩稜帯が分布する、という仮定での話です。

 全山岩山ならどうかというと。

 先にも書きましたが、全山岩山だと谷は落石の巣なので選択しません。これに関しては山小屋直登谷より東谷の方がよほど悪そうです。
 急斜面のトラバースも極力避けます。岩稜帯の急斜面は基本的に「直登」しか不可能です。
 早い話、穂高のザイテングラードの上部から、涸沢カールの上部をトラバースする度胸がある人がいるか?という話です。涸沢カールを直上して奥穂高岳に直登するルートは現実に存在しますけどね(人気はないみたいですが)。

 なので全山岩山の前提だと、尾根の直上しか現実的なルートはありません。
 東尾根は下部は良いのですが、上部が多少厄介です。そのまま主稜線まで登ってしまうと山小屋までの距離が長すぎるし、カールを横切ってもその後の傾斜が極めて強いため、良いルートが地図上では見えてきません。現地のルートファインディング次第ですね。

 西尾根は全体的に最も傾斜が強いですが、どうせクライミングならこちらの方が行動時間は短くて良いかもしれません。
 というかクライマーなら東尾根には鼻も引っかけずに西尾根を選ぶでしょう。

 「登山道を開拓する」のが目的でしたら、斜面の直登ルートなどは当然ある程度のジグザクを切ることになるでしょうけど、でも地図上には出てこない程度の細かいジグザクですね。登山道を着けても岩稜帯の急斜面が不安定なことには変わりありませんから、道の平均傾斜が強くなっても短距離を優先させるべきでしょう。大きなジグザグを切ると、上部の登山者による落石が下部の登山者を直撃して危険ですから、現実の山でも岩稜帯で大きくジグザグを切っているところはほとんどないです。ジグザグ切ってくれれば、穂高の重太郎新道も少しは楽になるのですが、そうすると落石の危険が飛躍的に増大しますから。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
だいぶ貴重な時間を使わせてしまったようです。
「なので全山岩山の前提だと、尾根の直上しか現実的なルートはありません。」
この辺りが答えかな・・。と思いました。

お礼日時:2009/02/04 16:49

なんで道もないのに直登したがる方が居られるのか理解に苦しみますが・・



原登山の基本は
(1)装備にもよるが原則、勾配はなるべく緩く(直登は最後の手段)
(2)なるべく地形的に現在地が明らかなウェイポイントをいくつか設置する
(3)常に複数ルートを選べるようにしてリスクをヘッジする
です。

地形図に親しい者なら直登は(がんばれば行けるでしょうが)進退を繰り返して時間ばかりかかる斜度であることは容易に想像つきます。
しかも進退窮まったら湖まで降りなければなりません。
東側の谷が比較的なだらかで川もあるでしょうし、直登コースから少し東の斜面にカールみたいなのもありますからこれを利用しない手はありません
カールについたらそこから先は現場を見て南側から尾根に登るか、北側めくってから登るか決めたらいいです
原登山は何より「現場が未知」なのですから、行動の選択肢が残るほう残るほうへと進路を考えなければなりません
直登はお猿さんにでも任せといたらいいです

尚山小屋から北は目的地がわかりませんので省略しました
「登山家の常識的ルートは」の回答画像5
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この回答へのお礼

ありがとうこざいます。
図入りでご説明頂き、色々な考え方が解りました。

お礼日時:2009/02/04 16:51

 ご質問の山は、標高1600mから上部で草も雪もない、という、自然にはあまりありそうもない山のようですね。


 森林限界が1600m以下であるのならば、この山の上部は常に雪で覆われているのが普通でしょう。氷河があっても不思議ではないです。
 まあそういう地形にも見えず、南アルプスあたりの森林限界が高い3000m級の山、という雰囲気が地形図からはしますけども。
 ま、それを言えば稜線に山小屋があるのに登山道がない、という「あり得ない」設定は最初から判ってはいるのですけどもね。

 という前提でルートを選ぶのでしたら、少なくとも谷筋はほぼあり得ません。全山岩稜帯の山でしたら谷筋は落石の巣でしょうから。
 雪渓があるのでしたら谷筋はきわめて有力なルート候補になるのですが。
 で、どの尾根を選ぶかですが、どのみちどの尾根でもほぼクライミングになるでしょうから、まあどれをとっても同じでしょう。傾斜が緩い尾根をだらだらとクライミングするよりは、最も傾斜が強い出発地点西側の尾根を選んで一気に高度を稼ぐ方がルートとしては魅力的です。
 ただ、これは地図だけではなんともいえず、実際にこんな山を登るとなれば、湖の南側の山にでもまず登って、そこから目的の山の南斜面を偵察してルートを決めることになると思います。

 「ヤブも雪もない」という前提をはずして、ごく普通の日本の中部山岳地帯の山、という前提にすると、話は大きく異なってきます。
 この場合、中部といっても北と南で森林限界の位置が多少上下するのですが、まず森林限界は2800m付近と仮定します。

 この前提では、逆に尾根を選ぶことはほとんどあり得ません。道のない尾根筋をヤブこぎで登る労力の困難さを知っていれば、尾根を選択することは考えもしませんね。しかもかなりの傾斜ですし、森林限界を超えてもハイマツが出てくるのであれば、困難を極めます。
 ほぼ一行の余地なく、山小屋直下につきあげる谷を選択で決まりです。これ以外のルートは、とりあえず地図を見た限りでは考慮に値しないと思います。行ってみてこの谷が困難な谷で難しければ、1本西の谷とか東の谷あたりも考えますけど。

 この山小屋直下の谷は、南斜面だし比較的開けている谷なので、やっかいなスノーブリッジなどもほとんどないでしょうし、上部でハイマツが出てくると厄介ですが、一面ハイマツということもないでしょうし、うまくガレ場を繋いで登れば、さしたる困難もなしに山小屋に到達できそうです。従って、この山の南斜面の谷では、この山小屋直下の谷が最も容易に登れると予想できます。1本西の谷は上部の傾斜が強すぎるし、東の谷は狭い。おまけに尾根に出てからが長すぎるし。

 日本の山では、古来、人が行き交う道はほとんどが谷筋につけられています。谷を登って鞍部すなわち峠を越えるのが最も一般的な「ルート選択」だったわけです。
 これは森林帯の多い日本では、谷筋の方が道をつけるのが容易だったことや、水の確保が容易なことも大きいでしょう。全山岩山みたいな山だと根底から話が変わってくる、ということです。

 というより、ルート選択で難しいのは北側斜面なのですが・・・
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調べごとの途中で難問にぶつかったということですが、具体的にどういう目的の調べごとなのでしょうか。

目的意識がわからないと的外れな回答になってしまいます。
条件についてですが、尾根までの標高差が1400m、ちょうど富士山の5合目から頂上までくらいで、標高差だけなら健脚な登山家にとっては大したことはありませんが、NO2の方の御指摘通り、勾配がかなりきついです。2キロ水平移動に対し垂直移動が1.4キロというと、約35%の急坂です。ほとんど崖ですね。草も雪もない、ということですので、(土では勾配がきつすぎて崩落するでしょうから、)岩稜地帯かと思われるので、ほぼクライミングではないでしょうか。クライミング大好きでは無い私が選ぶルートとしては、なるべく勾配の緩いところです。草木がないのであれば、出発地点からすぐ西の谷を上り鞍部の山小屋まで谷を詰める、というルートが勾配が相対的には勾配がゆるそうです。ただこのルートは谷筋なので、落石が怖いです。あと手がかりや勾配がどの程度あるのかも知りたいところ。磨いたようなつるっつるの一枚岩では手が出ません。出発地点のすぐ北から北東への尾根は等高線がかなり混んでいてあまり傾斜がゆるくないですが、稜線まででるならこちらを使うかもです。稜線に道は無い、といわれましたが、白い線が道ならば楽に稜線づたいに山小屋まで到達できそうですし。東の尾根の勾配はいかほどでしょう?あと、登山者の仕事は50kmほど離れた場所で遊牧(羊)をしています。とありますが、北にある目的地の里と何か関係あるのでしょうか。尾根を越えた後、50kmの残りを更に歩く、ということで、水、食料等の装備の重量も十分考慮して欲しいとかそういった話なのでしょうか?
なお、尾根を歩くのは、斜面と比べ歩きやすい、道も地図が読めるなら登りは特に間違いにくい、見通しが利き位置を把握しやすい、谷にくらべて落石や雨が降ってきたときの流水の危険が少ない、等の理由からメリット大です。(他にもあるかも。そうはいっても、白馬の大雪渓みたいに谷筋が登山道、というケースはあるんですが、水の集まる谷筋は落石も多く、時々遭難があります。)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
この書き込みは消去できないので、具体的に書けず、すみませんです。
今回は、最後の段落のような事が知りたかったです。
地図上の白い線はある境界線です。

お礼日時:2009/02/04 08:07

2kmの移動で標高1.4kmを登るのは、登山と言うよりクライミングに近いほどの急登になると思います。

(直進の場合)
並大抵のことではありません。

雪崩の可能性もありますし、行く時期によりますが大変危険です。夏でもほぼ100%藪こぎになるでしょう。

普通の登山者なら登山道を探すか、出来る限り等高線間隔の広いところ(地図上だと東側)で、
尾根状のところを登り登山道に入る、といったところでしょうか?
それでもコンパス切りなどのかなり技術のある方でないと大変だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「尾根状のところを登り登山道に入る」ですが、登山道は無いという条件なのです。勾配以外に地形などの違いが無ければ、やはり尾根を歩くのが正解でしょうか。
ちなみに、
先にも書かせて頂きましたが、実際に登山をするわけでは無くて、この場合、山に慣れている人の判断が知りたいのです、、。
山を知らない人との差がどのように出るのかという感じです。

現地は草も雪もありません。また、コンパスなども無くて太陽が目安で、体力には自身有り。という感じです。

お礼日時:2009/02/03 22:10

多少遠回りでも安全な道があるルートを選択する。



地図に登山道も車道も書かれていないので回答不可能

まったく道がない、ということならそれは登山と言うよりは探検。

これから道を作るからそのルートを考えろ という設問であれば、地質や地形、植生を考えてルートを選定する

開設したルートがひと月で笹に覆われたり鉄砲水で流されては意味がないから
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「これから道を作るからそのルートを考えろ」というほど傲慢なものではありませんが、その感覚が近いです。
漠然としたことで良いのですが、先述の条件とこの地形でどう考えるかということで、草は生えていませんし、雪もありません。コンパスは無くて太陽が目安。という感じです。
なので、尾根伝いに登って・・・とか。実際に登山をするわけでは無くて、この場合、山に慣れている人の判断が知りたいのですが、、。

お礼日時:2009/02/03 22:03

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