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今日見てきましたが、疑問点が幾つか。。。
「私はこう見た。」「こう解釈した。」など、ご意見をお願いします。

1)主人公がピアノに執着している様が、イマイチはっきり分からなかった。2回目の隠れ家で、アップライトのピアノを見つけて、すぐに飛びつかなかったから。確かに後に鍵盤に手を触れずに弾くシーンはあったが、他はピアノよりも“生きる事”に執着しているように見えた。

2)最後の隠れ家で、ベートーベンの“月光”が流れるシーンがあるのですが、あれはドイツ将校が弾いてたのか?(そうは見えなかった。)

3)将校に聞かせる曲が『バラード第1番』であった理由は?(『葬送行進曲』や『革命』でも良かったのではないか?)

4)解放された後、友人のバイオリニストに将校の話を聞くまで、何故主人公は自ら助ける為に動こうとしなかったのか?

5)ラストシーンで、主人公が再びラジオで“ノクターン”を弾きながら友人のバイオリニストを見て、笑うのが理解できない。「ピアノが弾ける!」との喜びはわかるが、それまでの映画全編に渡る悲惨な物語のラストとしては如何なのもか?第一、“ノクターン”を弾きながら笑うピアニストは一流なのか?

カンヌのパルムドールを取り、アカデミー賞の候補に上がる一方で、「ただ戦火(ナチス)から逃げまくった人の職業が“ピアニスト”だったと云うだけ。」との意見もあり(他掲示板など)、評価が分かれるところだと思います。

『半ドキュメンタリー』として見るべきモノか、史実は史実として『エンターテインメント』として見るべきか。

自分でもこの映画を、どう云う位置付けで捉えたらイイか、迷っています。

A 回答 (4件)

1)


仰るとおり生きることの方に執着していたんじゃないでしょうか。
確かに自分にとってピアノは重要な物だとは考えていても、それは命があっての話。
主人公が、夜道で子どもが命を落とすシーンを目撃し慟哭したり、
思想のためには命も辞さないという弟を理解できなかったり、
反抗勢力がドイツ軍に反撃し、死んだことを「無駄」だと言ったりと、
彼は極限化において命の尊厳を重視していたんだと僕は解釈してます。

2)パンフレットを見ると、彼を助けたドイツ将校が弾いたことが記してあります。
作中ではショパンがポーランドの象徴として登場していることから、
当然ベートーベンがドイツの象徴になっている、
そしてついでにいうと、どちらの楽曲にも美しさが漂い、その点で視点の平等さが語られてもいるそうです。

3)そこは史実ですからね・・。
ですが、実際には冒頭とラストで弾かれたノクターンを弾いたそうです。
パンフレットを見ると、当時ナチスはユダヤ人に対し、
非ユダヤ人の音楽を演奏することを禁止していたそうですから、
ショパンを弾いた時点で、あるいは反抗とも受け取れるそうです。
まあ、映画中では殺されるという恐怖の中にいたわけですから、
どの曲がどんな意味で適切かなど判断できる状況ではなかったんでしょう。
ただ個人的にはあれはあれで面白い選曲だと感心しました。パンフレットでは音楽評論家の黒田恭一氏はこの作品の選曲に賛辞を送っているようです。

4)史実では、同じくあのドイツ人将校に助けられたユダヤ人が、彼の家を尋ねたとき、
助けた人のリストの中にシュピルマンの名前があり、それでそのユダヤ人がシュピルマンに接触を試み、その結果あのドイツ人将校が誰だったのか判明したそうです。
映画の描写だけではシュピルマンが彼を助けようとしていたか、いなかったかハッキリしませんね。
一口に探すと言っても名前も分からない人を捜すんですからね、普通手も足も出ないでしょう。

5)ノクターンを弾きながら笑うと二流のピアニストかどうかは知りませんが、
このシーンでの笑みの意味はそう簡単な物ではないでしょう。
勿論、安堵感やピアノを弾ける喜びもあるでしょうが、実際に生き地獄を体験して
多くの物を失った人にしか分からない複雑で深い感情ではないでしょうか。
笑うからといって必ずしも浮かれた感情だと決めつけてしまうのはどうでしょう、
僕らには分からないあまりに深い傷の裏返しの表現とも取れますし、
もっともっと色々な意味に僕には思えます。
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今日観てきました。


泣いちゃいましたよ。胸がイッパイになって。

1)最初のシーン、爆撃のなか、ピアノを弾き続けていた時点ですでに強い執着を感じていました。家族を失い、人々が惨殺され、屍をまたいで歩く・・・ピアノどころか、人として生きることすら・・・の状況を描きたかったのだと思います。
鍵盤に触れずに弾くシーンは、胸が締め付けられました。

2)そう思ってみていました。#2さんと同様です。

3)やりきれなさや喪失感が出ていたの思います。

4)#1さんと同様です。
他にもシレキレトンボのエピソードがかなり多かったのですが、実話と言う事でそう気になりませんでした。

5)家族、友達、誇り、恋・・・たくさんのモノを失い、いつも死に怯えながら暗闇のなかを生き延びてきて、数少ない昔の友人に会えたのですから、嬉しかったと思いますよ。たとえ“ノクターン”を弾きながらでも微笑んでしまうほどに。

戦火、迫害のなか、生き延びられたのは奇跡に近かったですよね。
神に選ばれたのでしょう。
武器や暴力の対極にいるピアニストの感じた戦争や生きる事。
そんな風に観ていた素直な観客です。
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>第一、“ノクターン”を弾きながら笑うピアニストは一流なのか?


ホントですね~。曲にそぐわなさすぎる(^^;

(1)ピアノに関するシーンでは、主人公の静かな情熱を感じることができました。
最初の方のピアノを安く売るシーンでは、『え、商売道具をそんなあっさり!?』とも思いましたが、
この描写によって、迫害が際立ったし。
あの時代、「生きること」が最大の目標だったんでしょうね。

(2)あの場面に(ぴったりでしたが)特に必要なBGMでもないし、主人公の想像かとも思いましたが、
主人公がピアノのある部屋に連れて行かれた時に、
既にピアノの上にドイツ人将校の帽子が置かれていたと記憶していますので、将校が弾いていたと考えるのが自然かと思います。

(3)音楽に詳しくないので、人の受け売りですが
主人公の祖国ポーランドがドイツに侵攻されている現状と、『バラード第1番』の背景がよく似ていたから選んだのでは・・・?

(4)自分の生活に追われ、『命の恩人のその後』にまで頭が回らなかったのでしょう。
主人公の家族が別れ別れになる列車のシーンなども、辛いながらも自分のことで精一杯なようでしたし、
そういう時代だったのだと解釈しました。

(5)戦争や迫害から生き抜いて、友と再会できたことの喜びから出た笑顔ではないでしょうか。


史実に基づいて作られた映画は、一般的に賞賛されるものが多いですよね。
エンターテイメントとして楽しいだけのものではなく、
「戦争の悲惨さ」、「人種差別」など考えされられるから、というのが理由にある気がします。
私の中では『脚色されたドキュメンタリー映画』という位置付けで一応落ち着きましたが。。。
うーん、難しいですね~。
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私は試写会で「戦場のピアニスト」を見ました。

そこまで深くいろいろ考えずに見ましたが、どちらかというとやはりピアニストということよりも戦争とゆーかんじの映画だったような気はしました。実話にもとづいているようなのでそれも考えながら見ました。
疑問について私の解釈ですが、
1)主人公がピアノを見つけた瞬間、「弾きたい!」とゆー気持ちが伝わってきました。鍵盤には触れずにピアノを弾いたけど、彼の中ではほんとにピアノをひいていたのだなあ。と私の中ではよいかんじのシーンでした。やはりここは主人公のピアニストの血を強く感じさせるシーンだったと思います。
2)私はそうだと思ってました。
3)思いついたのがたまたまその曲だったのでは・・・殺されるかもしれない時にそんな深く選曲できない気がします。
4)ドイツ将校がどんな状況かわからないし、助けを求めていることもわからなかったからかな?そこまで深く考えてなかったと思います。助けることよりも戦争は終わった!とゆー気持ちの方が大きかったからかな。
5)あの戦争を生き抜いてやっと再びピアノが弾ける!とゆー喜びから自然に友人にでた笑顔だと思いました。
私はピアノのこととかあまりよくわからないし、ほんとに深く考えずに思ったままの解釈なのでふつーな答えでスミマセン。
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