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経済学部の学生です。
日経新聞を読んでるのですが、よく出てくる国債と長期金利の連動についてよくわかりません。十年ものの国債の利回りが長期金利の指標になるとよく聞くのですがどうしてでしょうか。国債は今のような経済危機状態では安全資産として需要があがり、金利は下がるはずです。長期金利は期待インフレ率やリスクプレミアムが影響すると勉強しましたが、今は将来不安も大きいですし、期待インフレも低いので銀行も長期に金を貸すのは不安なので長期金利は上昇すると考えました。
どうして国債にお金が集まると銀行の長期金利が下がるのですか?

今アメリカの国債は経済対策のために金利が上がっているらしいのですがやはり銀行のプライムレートなどはあがるのでしょうか。

A 回答 (2件)

経済問題を考えるときは、前提条件としてどの変数が固定されていてどの変数を分析対象としたいのかによって結論が異なります。



1.国債の発行(供給)を固定して考える場合
・民間企業の信用リスクが高まっていると考えるなら、資金が国債に向かうため債券価格が上昇し金利は低下する。
・同時に景気も悪化しているのがふつうなので、期待インフレ率も低下しており金利は低下する。
・指標金利が低下すれば金利裁定により市場金利も低下する。ただし信用リスクが拡大していれば指標金利との差=クレジットリスクプレミアムは大きいため市場金利は下がらないかもしれない。

2.国債が増発されると考える場合
・景気の悪化に対して大型経済対策が実施され、その資金調達として国債の大幅増発が見込まれるなら、国債価格の暴落と金利の上昇が予想できる。
・国債が増発されるとインフレ懸念が台頭するので、金利が上昇する。

3.国債の増発+合理的期待を想定する場合
・国債が増発されても、将来的にはその償還のため増税があると市場が予想するのであればそれを見越して家計や企業は支出を抑制すると考えるなら(合理的期待)、経済対策は意味が無くなり、ただインフレがだけが残る。

4.国債の増発+為替レートの影響を考える場合
・国債が増発されて短期的には金利の上昇が見込まれる場合、国内金利‐海外金利の差が広がるため、円資金運用を考える海外投資家の円需要が増して円高になる。
・円高になると輸出企業の採算が悪化するため、輸出による所得弾性値の高い日本のような国では景気が悪化してしまう。ただし内需産業は円高により原価が逓減する効果はある。
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>十年ものの国債の利回りが長期金利の指標になる


10年物の国債の流通量がもっとも多いからです。

>どうして国債にお金が集まると銀行の長期金利が下がるのですか?
長期国債の利回りが下がり長期資金調達コストが下がるからです。

>銀行のプライムレートなどはあがるのでしょうか。
当然上がります。

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