セレロンがペンティアムの廉価版ということもわかるのですが、具体的に説明しろと言われると、説明できないこと気がつきました。
そこで過去ログを検索してみたところ、
何気に答えられている方の言葉の意味がわからなかったので、下記に載せさせていただきます。
>Pen3には512KBのL2キャッシュがあります。(セレロンは256KBか128KBとなる)また、SpeedStepと呼ばれるバッテリモード時とACアダプター使用時で周波数と電圧をダイナミックに変化させ省エネ化させる機能があります。
>セレロン<celeron>(coppermine-128K)
いわゆるPentium3のバリュー向けタイプです。
価格が安くリーズナブルで性能も高いのが特徴
Pen3との違いは
FSB・66/100MHz
2次キャッシュ・128KB
のみ
とあるのですが、この2次キャッシュとは何なのでしょうか?多いとどういった場合に利点があるのでしょうか。具体的なケースを教えてくださると助かります。
FSB66とか、100とかいうのは非常に遅くないですか?(ペン3のときのものなので、今のペン4の廉価版ならもうちょっといいと思いますが・)
宜しくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
Q/この2次キャッシュとは何なのでしょうか?
A/Level2 Cache Memoryが2次キャッシュ(セカンドキャッシュ)のことですね。略してL2キャッシュ(もしくはL2)という場合もある。
基本的にメモリアクセス速度のロスを隠蔽するのが目的に搭載したのがCPUに搭載されているキャッシュの原点です。最初は、i486で8KBの一次キャッシュを搭載したことが始まり。二次キャッシュは、その後に登場したものです。
CPUに搭載されるキャッシュはSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)と呼ばれるメモリで、通常のメモリ(後述のDRAM)に比べ10倍以上の速度があるが、製造が難しく、大容量化が困難という欠点があるのです。
そのため、我々が目にするメインメモリには使えないのです。
メインメモリにはDRAM(ダイナミック・・・)を使います。こちらは大容量化が容易ですが、速度は遅い。
ここからが本題です。
CPUは年々周波数が向上しています。昨年にはとうとう3,06GHzという周波数で動作するPentium4まで登場しました。しかし、そのCPUにデータを送る回路(FSB,フロントサイドバス,及びメモリバス)は、現在最高でも533MHzとなり、まもなく800MHzが登場するかなという状況。これが、Pentium3やPentium3互換の1,4GHzまでのceleronで言えば、CPUは最大1,4GHzですが、CPUまでの回路は100MHzか133MHzとなり、実に14倍も速度に差がある。
これが何を意味するか分かりますかね?
100MHzの周波数では、1億回のデータの転送ができます。データを送る際に使う単位データ容量は64bitですから64bit=8Byteとなり、800MBを一秒間に送ることができるのが、100MHzです。
単純に計算すると、CPUの中はその14倍の速度があるとすると、800MB×14=11,2GB(11200MB)ものデータが一度に扱える計算。となると、CPUの周波数がいくら上がっても、FSBの速度がある程度ないと、それに見合った速度が出ないということになりますよね。
分かりますかね?
どんなに、車を作る工場の製造ラインが優れていて一時間に150台作れる工場でも、材料が1時間に50台分しか来なければ、50台しか作れないのと同じことです。
キャッシュの役割は、そのFSBとCPU内部のクロック周波数(内部クロック)とのギャップを埋める、いわゆる隠蔽を目的としたものです。
上に記載した車の工場に、もし部品を保存しておく場所があれば、材料が余っている限り、150台のフル生産が可能です。キャッシュはそれと同じで、データを一次保管する装置なのです。(緩衝装置という)
具体的に言うと、2次キャッシュは、CPUの内部クロックと同じ速度で動作します。容量は1次キャッシュの数倍あり、メモリの1/100前後以下となります。コンピュータの場合は、常に全く異なる命令が来るとは限りませんから、よく使う命令から順番に、ファーストキャッシュ(一次キャッシュ)、セカンドキャッシュ、メモリ、ハードディスク上の仮想メモリ、ハードディスクなどの補助記憶の順でデータを配置します。
特にCPU上に実装されているキャッシュは、メモリの10倍以上高速なデータ転送が出来るため、何度も繰り返し同等の処理を行うオフィス処理などでは、同じプロセッサでは倍の2次キャッシュ容量差があるだけで5~10%の速度差が生じます。
Q/FSB66とか、100とかいうのは非常に遅くないですか?
A/まだ、もう少しご自身で勉強されてから、この辺りは知った方が良いかもしれませんね。
FSBの高いPentium4は同じ周波数のPentium3より実質ALU(整数演算)速度は遅いですからね。
Pentium4は演算処理ミスに対してのリスクが高いため、その分を、FSBと高い周波数で補っています。
しかし、Pentium3は、FSBが低くとも処理のミスは比較的少なかったため、クロック当たりの処理能力が高いのです。また、Pentium3のP6Familyは、1,4GHzを最後に開発を終了していますから、FSBをわざわざあげる必要は無かった。逆に、あげると、Pentium4への移行が遅れることになり、インテルに取っては逆効果です。
対して、Pentium4はP6Familyとは別に開発されてきた、NetBurstをベースとしており、これから使われていく技術です。その結果、Pentium4が高いFSB(最大800MHz以上)を出し、Pentium3は100MHz前後となるのです。それだけで、別に非常に遅いわけではない。Pentium3にとっては、十分なFSBです。
回答ありがとうございました!
本当にものすごく丁寧に回答してくださったおかげで、一読、いや三読以上させていただきました。
ペンティアムとセレロンの意味、二次キャッシュの意味というものがやっと分かった気がします。
PCが普及して皆が皆、ペンティアムの廉価版がセレロンとまではいえる中で、
partsさんの知識こそが本当の意味で理解しているということになるのだと思います。
わたくしも勉強して修行を積まさせていただきます。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
キャッシュというのはCPUの場合まず、メモリから読み出したデータなどはキャッシュに起きます。
キャッシュにおいたデータはCPUにより近いところでCPUと高速にアクセスできる構造を持っていますのでメモリなどとアクセスするより早く読み出しが行えます。
一度メモリから読み出したものを伽主に置くことで次に同じデータを読み出す時はキャッシュから読み出すことで高速に読み出せそれによりCPUの処理能力も上がるわけです(メモリ読み出しの待ち時間が少なくなるので)。
そして二次キャッシュというのは1次キャッシュよりは読み書きのスピードは遅いですがメモリなどにアクセスするよりは早いメモリを積んだ構造になっています。
それによりまず1次キャッシュ蓄えられたデータの中で使用頻度の少ないものが2次キャッシュに追い出されます。そして2次キャッシュはそのデータを蓄えておきます。
つまり読み出しの早い1次キャッシュ、次に早い2次キャッシュ、そして実メモリと、だんだんに読み出しを行うことで読み出しにかかる時間を少なくしてCPUの総合的な実行速度を上げるようにしています。
そのためにこの読み出し速度の速いキャッシュの容量が多ければそれだけ処理が早くなりやすいんです。
ありがとうございました。
キャッシュの意味が理解できました。
ワード、エクセルしかしようしない人にはそれほど気にする必要もないのだということもよく分かりました。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
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