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高校二年女です。

私は心理学を学べる大学に行きたいと思っているのですが、心理学を学ぶことによって人見知りは直せますか?
ちなみに、集団行動のことについて学べる?社会心理学(またはそれに近いもの)を目指そうと考えているのですがどうでしょうか?

A 回答 (2件)

>心理学を学ぶことによって人見知りは直せますか?



あまり期待なさらないほうが良いと思います。
心理学は自己理解のための新しい視点を与えてくれるかもしれませんし,
行動改善に役立つ技法を教えてくれるかもしれません。
しかしそれを知ったからといって自分の性格や行動傾向を自分でどうにかできるとは限りません。
心理学の知識なんかに頼らずとも,
大学生活の中で出会うであろう先生や先輩・後輩・同級生,ゼミ仲間やサークル仲間,
あるいはバイト先の同僚たちとの交流の中であなた自身が成長することができれば,
人見知りなんてものはちょっとした個性ぐらいに思えてくるかもしれませんよ。
大学の心理学専攻コースにおける専門教育は,
心理学の研究成果を知識として学ぶことよりも
心理学の研究法を習得することに重点が置かれていることも知っておいてください。


>集団行動のことについて学べる?社会心理学(またはそれに近いもの)を目指そうと考えているのですがどうでしょうか?

これは「人見知り」について学ぶために社会心理学を選ぶということでしょうか?
だとしたら,それは妥当な選択肢のひとつだと思います。
人見知りと関連の深い現象と考えられるシャイネス(shyness),自己焦点注意(self-focused-attention),
あるいは自己意識(self-conciousness)といったものは社会心理学お得意の研究テーマです。
社会心理学の開拓者のひとりであったG. H. ミード以来,
他者の目に映った自分のありようを認識することが自己意識の根底にあるとされ,
「人見知り」なる現象も自己意識の発達と深い関連があると考えられるからです。

ちなみに社会心理学の研究は大まかに言って3つの水準に分類されます。
第1は自己意識,対人認知,態度などを扱う「個人の社会的行動」のレベル。
第2は集団意思決定,リーダーシップなどを扱う「集団行動」のレベル。
第3は流行,世論,マスコミュニケーションなどを扱う「集合現象」のレベルです。
社会心理学における集団行動の研究は「グループダイナミックス(集団力学)」の名で第二次大戦後に隆盛を見ましたが,
想像なさっているものとはかなりズレがあるかも知れません。

「人見知り」の研究はもちろん社会心理学の専売特許ではありません。
子どもの認知能力の発達と人見知りの関連を探る発達心理学からのアプローチだとか,
社会不安障害(SAD;いわゆる対人恐怖)と人見知りの関連を探る臨床心理学からのアプローチも可能です。
さまざまな分野の研究者が揃っている大学であれば,
大学の2年次か3年次でゼミを選択する際にいずれかのアプローチを選ぶことになるでしょう。
まあ,実際に学びはじめてみると,全然違う分野に興味が移ったなんていうのも良くある話ですが。
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#1です。


「人見知り」と社会心理学に関して
参考になりそうな書籍を思い出したのでご紹介しておきます。

■セレクション社会心理学/サイエンス社
 http://www.saiensu.co.jp/?page=library_list&libr …

最前線で活躍する日本の社会心理学者たちが
自分の得意な研究テーマを一般向けに平易に紹介するシリーズです。
「人見知り」の研究ととくに関連が深そうなのは下記の2冊です。

■セレクション社会心理学 2
 「自分を見つめる自分」~自己フォーカスの社会心理学~
 押見輝男

■セレクション社会心理学 19
 「人はなぜ恥ずかしがるのか」~羞恥と自己イメージの社会心理学~
 菅原健介

社会心理学の知見を不適応行動の改善や精神疾患の治療に
役立てようという研究分野を「臨床社会心理学」と呼んでいます。
まだ若い分野であり,どこの大学でも学べるというものではありませんが,
下記のような専門書も出ていますので参考になさってください。

■臨床社会心理学 
 坂本真士,丹野義彦,安藤清志(編)/東京大学出版会
 http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-011122-5.html
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