真犯人特定不可能な場合は？

物語のプロットにしたくと質問させていただきます

容疑者が二人いて、そのどちらかが真犯人であることは明らかだが、どちらなのかを特定することが不可能な場合はどうなるのでしょうか？

例えば、AとBがCを殺害しようとしてA・B双方が銃でCを的に撃つ。
弾が外れてCが無傷ならA・Bは殺人未遂ですよね！？
では一発だけCに命中してCは絶命。しかしA・Bどちらが撃った弾が命中したのか特定できない場合はどうなるのでしょうか？
物的証拠も状況証拠もA・Bどちらが撃った弾が命中したのか特定できないような場合です

更に特定できた場合は、命中させた方が殺人、命中しなかった方は殺人未遂となるのでしょうか？
銃刀法違反はA・B双方免れないとは思いますが

No.6 ベストアンサー 回答者： carpsuki 回答日時： 2009/06/19 22:52

#5です

再質問にお答えします。
因果関係を厳格にとらえる考えでも、修正する考えでも、発砲した両者を区別できないことを前提としていますから、成立する犯罪は両方とも同じです。両者ともに殺人未遂か、両者とも殺人既遂となります。

ちなみに、共同正犯の場合もどちらの行為が死という結果を招いたか不明の場合は勿論一方の行為が致命傷を与えたと判明しても（ABの両方が発砲し、命中したのはAの弾丸のみ）ABともに殺人既遂となります。共同正犯が成立するとAの行為がBの行為とも評価されるからです。

この回答へのお礼

非常に参考になりました

まことにありがとうございます

お礼日時：2009/06/20 00:51

No.5 回答者： carpsuki 回答日時： 2009/06/19 12:46

質問は、刑法学上「択一的競合」と呼ばれている事案です。

この事案では、共同正犯は成立しません。共同正犯は、互いの行為を自分の行為として評価されるために「共同実行の意思」と「共同実行の行為」が必要とされるからです。典型的に、共同正犯が成立するのは強盗目的で2人が被害者を殴打して殺害した場合、どちらの殴打が致命傷を与えたか分からない場合でも、強盗致死の共同正犯となる場合です。
互いに意思の疎通なく別々に殴打したが、どちらの暴行が原因で死亡したか分からない場合に問題となるのが択一的競合です。
通常の考え方だと、結果と行為とは因果関係（AなければBなし）が必要なので、どちらの行為も結果との因果関係が不明な以上、殺人未遂です。殺す意思がなければ傷害罪どまりです。
これに対して2人の行為を全体的に見て、この行為がなければ死ななかった以上因果関係は認めるべきとする考えもあります。この考えからすれば2人に殺人、殺す意思がなければ傷害致死となります。
国民の処罰感情からすれば、後の考えが適切ですが、相互の意思もないのに全体的に見ることが許されるのか疑問があります。

この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます

A・B双方が殺意を持って殺害しようと行動（銃を発砲）した場合、直接の死因がどちらか片方（どちらなのかは判別できないが、どちらかが発砲した弾が命中）であっても双方が同じ罪に問われるという解釈でよろしいでしょうか？

お礼日時：2009/06/19 21:00

No.4 回答者： kentkun 回答日時： 2009/06/19 11:03

＃２です。

＞AかBがCを殺害したのは明らかだが、AもBもお互いが、殺害したのは相方で自分はそれを制止しようとしたものの制止を振り切って実行されてしまった。という場合

初めの質問とは観点が違いますね。
双方が殺す意思がなく、どちらかが殺したのか、その証拠も曖昧な場合は明確な証拠が見つかるかまたは疑いようのない状況証拠が出てこない限り起訴猶予となるでしょうね。

この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます

最初の質問と観点がずれてしまいましたが参考になりました

また物語の原案を煮詰めて再度質問するかもしれませんが、もしよろしければその際もよろしくお願いします

お礼日時：2009/06/19 20:55

No.3 回答者： jkpawapuro 回答日時： 2009/06/18 22:50

アメリカのドラマで出てきた話ですが、殺人の証拠としてDNAが検出されたが、容疑者は一卵性双生児。

結局両者アリバイが無くどちらの犯罪か特定できず、無罪です。

No.2 回答者： kentkun 回答日時： 2009/06/18 17:20

その事例の場合は、Ａ・Ｂ双方とも行為が殺人に発展する可能性があることを知っていたと思われるので共同正犯となります。

第六十条 　二人以上共同して犯罪を実行した者は、すべて正犯とする。

共同正犯とは、「すべて正犯」とされ、自ら実行しなかった行為から生じた結果についても刑事責任を負うことをいいます。
たとえばAとBが結託して共に拳銃を使用してCを殺害した場合、Aの発射した弾丸が命中せず、Bの発射した弾丸でCが死亡した場合であってもAは正犯としての罪責を負う。この共同正犯の効果を一部実行・全部責任の原則という。

詳しくは下記のサイトで

参考URL：http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E5%90%8C% …

この回答へのお礼

有意義な情報ありがとうございます

再度恐縮ですが、共同正犯にはならない場合はどうなるのでしょうか？

AかBがCを殺害したのは明らかだが、AもBもお互いが、殺害したのは相方で自分はそれを制止しようとしたものの制止を振り切って実行されてしまった。という場合

お礼日時：2009/06/18 17:38

No.1 回答者： umeume7777 回答日時： 2009/06/18 15:55

施条痕を調べる。

これでどちらの銃から発射されたかが特定できる。

この回答へのお礼

命中した弾も外れた弾も銃も証拠隠滅で消滅
どちらが命中させたのか特定不可能な場合です

よろしくお願いします

お礼日時：2009/06/18 17:05