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最近車に興味を持ちはじめた者です。
ホンダはほとんどの車種がFFですが、なぜFR車を作らないのですか?(S2000を除いて)
走行性能より、居住性を重視しているからなのでしょうか?
例えばフィットがFFなのは分かるのですが、レジェンド、インスパイア(セイバー)はFRのような気がするのですが・・・。
よろしくお願いします。

A 回答 (11件中1~10件)

 クルマの設計屋で、以前ホンダさんの仕事もお手伝いしていた事がある者です。


 
>なぜFR車を作らないのですか?

 単に『作れないから』で間違いのないところでしょう。

 ホンダさんの工場は、他メーカ並みの大量生産が初めて可能となった初代シビック(これがFFだったのは、単にFFの軽自動車を作り慣れていたからです)以来FF車を製造しており、FF車を組み立てる事を前提とした製造ラインの合理化を推進した結果、FR車は簡単には入り込む余地が無くなってしまっています。
 また、ホンダさんの4WD車はFF車がベースのレイアウトで、組立工程はFF車に後輪駆動用のパワートレイン系を追加したモノで対応可能です。決して、組立手順が全く違うFR車を流しているワケではありません。
 唯一の例外としてS2000がありますが、S2000のラインはシビックやアコードなどの生産台数に対応出来るほどの規模はなく、S2000を作っているから他メーカと同様にFR車の量産が可能、とは必ずしも言えません。(S2000のラインは、決して低コストラインとは言えません。目標販売台数が少ないので投資がかけられず、あまり合理化されていないラインとなるのは仕方のないところですが、逆に言いますと、もしもっとFR車の組立に慣れたメーカが製造したら、コストダウンによりずっと安い値段で販売出来る可能性もあります。)

 尚、更に特殊な少量生産工程で組み立てているNSXですが、実はミドシップカーの組立手順はFF車の組立手順とそれほど変りません。特にNSXの様に本格的とは言い難いミドシップ構造では、かなりFF車に近い手順で組立可能です。NSXのラインが特殊なのは、組立工程ではなく総アルミの車体製造工程でしょう。

 ちなみに蛇足ですが。
 一般に、高級車(高級なスポーツカーも含めて)はハンドルの『操舵感』が重要な性能となる傾向にありますが、FWDでも4WDでも、操舵輪を駆動すると高級車に要求される操舵感を得るのは非常に難しくなります。(これがベンツやBMW、ポルシェ、ジャガーの上位クラスなどが、理論的に安定性に勝る4WDにせず後輪駆動に拘っている理由の一つと言えます。)

 アコードクラスではエンジンのトルクが小さく車重も軽いのでそれほど差はありませんが、レジェンドになると、他メーカ車に比べデリカシィや繊細さに欠けている、とターゲットとしているセグメントで評価される事があります。
 今後ホンダさんがより上級のクラス(=利潤が大きいクラス)を狙うなら、『量産車としての』FR車の作り方を(製造ラインばかりでなく、サスペンションやエンジンのチューニングも含め)学ばなくてはならないかもしれません。
 勿論、仮にそういった事態になったとしても、彼等なら他メーカの半分の期間で目的を達するでしょう。
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この回答へのお礼

なるほど・・・、大変勉強になります。
>彼等なら他メーカの半分の期間で目的を達するでしょう。
さすが世界のホンダということでしょうかね。

お礼日時:2003/04/10 14:43

<追加>


 FFの最大のデメリットはFRより前輪にかかる過重が大きいことからハンドリングが悪いことでしたが、パワステの開発でこの問題も解消しました。
 だからあえてコストをかけてFRを開発するより自社の持つ得意分野のFFで勝負しつづけるのです。
またホンダは走行性能を上げる手法として他社以上に軽量化を志向しています。ですから車重が増えるFRではなく
部品点数が少なくより軽量なFFを志向するのです。

 ちなみにFRのパワートレインの技術に関しては今でも部品メーカーに丸投げですので、技術Specの面から考えるとホンダの4WDはトヨタ、三菱に比べるとレベルは低いです。
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 以前、各自動車会社向け鋼材営業の担当経験のあるものです。


 もともとホンダはヤマハのようにオートバイ製造がその起源です。その後国内のモータリゼーションに乗り、4輪の生産をはじめましたが、エンジンについては2サイクルエンジンの流れで4サイクル開発にはスムーズに進みましたが、FRとした場合、ドライブシャフト等の後輪へのパワートレインの部品開発はなかなか一朝一夕にはいきません。
 参入当初の駆動システムはさすがオートバイメーカーだけあってチェーンドライブだったと聞いております。
 トヨタ・三菱などは独自でFRのパワートレインのシステムを開発していますが、今でも日産、ホンダなどはいわば部品メーカーに丸投げで独自での開発能力は不十分です。

 このようにFRはFFと違い複雑な駆動系を必要とするのでその開発費、生産コストがアップすること、そしてFFの最大のメリットとしてエンジンを横置きにできることから居住スペースを広くできると言うメリットからあえてFFを主力に据えたのです。

 その後ホンダはエンジンフードを低くするために若干エンジンを前方に傾けるなど斬新な工夫を経て今のスタイルが確立されています。
 ちなみに(詳しくは失念しましたが)ホンダ独自のものでダブルウイッシュボーンサスペンションがありますが、これも車高を低く抑えるためにホイールストロークを短くする為の工夫でもあるのです。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
大変参考になります。
これからもよろしくお願いします。

お礼日時:2003/04/10 14:39

私はホンダが意地を張り通しただけの様な気がします。


 ホンダは初期のN360、1300など、本格的な自動車の生産を始めて以来ずっとFFを張りとおしています。当時のホンダ車は「FF」と「空冷エンジン」が「売り」というか「特色」でした。で、FFに関してはシトロエンやミニなどFFを特色に出している外車について、雪に強いとか、居住性が良いとか整備性が良いとかCG(カーグラフィック)などの雑誌に良く書かれていたのを覚えています。同じ様に富士重工(スバル)もFFと水平対向エンジンなどを特色にしていましたが、当時のスバルの広告なんかはシトロエンが言うところのFFの利点など解説し「シトロエンと同じですよ~」といった広告を作っていました。ホンダもスバルも当時は2輪メーカーで4輪後発メーカーとして特色あるクルマ作りが必要だったのではないでしょうか?
 その後、ホンダは空冷を止めてしまいましたが、一時期はF1も空冷でしたし、2輪の水冷化もどちらかというと遅い方でしたから、一応空冷についてもできる限りの筋は通している様な気がしてますが。
 また、N360など本格的な4輪進出の前にS2000の先祖のS500、S600、S800などSシリーズがあるわけですが、これらはチェーンドライブのFRです。Sシリーズのエンジンを使った商用車のL700やL800がありますが、これらはFRです。今考えるとDOHCエンジンという特色がありますが、当時はスペックなんて関係のない時代ですから、そうするとどう見ても特色がないのです。やはり、弱小メーカーには特色のない商品は商業的にきつかったのではないでしょうか?
なお、軽のバン(アクティ)はFRでもアンダーフロアでもなくミッドシップ(笑)と言ってます。

つまり、私の結論は走行性能でも居住性でもなく企業としてのアイデンティティがFR車を作らないのだと思います。

参考URL:http://www.honda.co.jp/pressroom/library/auto/in …
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この回答へのお礼

なるほど・・・、大変参考になります。
これからもよろしくお願いします。

お礼日時:2003/04/10 14:45

こんばんは。



ホンダの場合
1.軽く低出力の小型車はFWDの方が有利だから/FWDでも十分だからFWDを採用した。
2.FWDの設計技術が向上して比較的大きなクルマにもFWDでもリア駆動並の走行性能が得られるようになり、わざわざリア駆動にする必要が無くなった。
ということでしょう。(ココまでが現在)

V8エンジンを採用するとさすがにFWDではフロントが重くなりすぎてしまいますし、ある一定以上のセグメントの高級車は乗り味とステータス性からリア駆動とする傾向にありますから、レジェンドクラス以上にはリア駆動が採用されると思います。

では。
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この回答へのお礼

なるほど・・・。
御回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/10 14:47

「馬車・人力車はみんな前で引っ張ってる


 だから大衆車はFFに決まってる」
という鶴の一声で決まったからと覚えてますが・・
そしてFFの製造ラインだけが出来、現在に至ると

昔から言われてますよね?
HONDAのエンジンでFRに乗りたいと
S2000がその夢を具現化してくれました。
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この回答へのお礼

なるほど・・・。
ホンダの魅力にますますはまりそうです。
御回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/08 20:56

ホンダは「居住性を重視している」というよりは


「FF技術を売りにしているメーカだから」だと思います。
親父がそんなことを言っていました。
昔は技術的にFF車を作るのが難しかったらしいし。

技術を売りにしているからなんでしょうけど、
インテグラ(type R)なんて「世界最速の前輪駆動車」とか言われてますよね。(今も最速か知りませんが・・・)

私は今までFR系しか買ったことがない(といってもMR-2と80スープラだけですが)ので、次に買い換える車をFFにすることにはちょっと抵抗があります。

でも、皆さんがおっしゃっているように、今やFRの車なんてほとんど生産されなくなってしまったので、買い換えたい車が全然出てこないのが現状です。
私も去年辺り「アルテッツァがフルモデルチェンジしたら、変えようかな~」とか思っていたんですが、全然出てくる気配がないし・・・

ランエボ(あれは4駆ですが)でもいいんだけど、ちょっと高すぎるし。(初めから高級パーツを装備しすぎなんだよね)

ホンダに限らず、手頃で良いFR車を作って欲しいですね。
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この回答へのお礼

>ホンダは「居住性を重視している」というよりは
「FF技術を売りにしているメーカだから」だと思います。
そうですね、ホンダの魅力にますますはまりそうです。
御回答ありがとうございました。
>次に買い換える車をFFにすることにはちょっと抵抗があります。
同感です。

お礼日時:2003/04/08 21:31

昔はFRが普通でしたよね。


一度FFに移行してしまうと設備やらなんやらの関係で
戻せないんだと思いますけど。
それと基本的に小型車メーカーですのでFFで十分でしょう。
FRが走行性能が圧倒的にいいわけでもないでしょうし。

>レジェンド、インスパイア(セイバー)はFRのような>気がするのですが・・・。
さらに広くなって良いと思いますけど?
あとFRはどうしてもデフ音が進入します。うるさいよ~。
まあいいこともあれば悪いこともある。

BMWやメルセデス、ジャガーとかのように300馬力以上の
セダンを作らないといけないメーカーFRの意味はあるとおもいますけどホンダには採算性もふくめてあんまり意義はないのではとおもいますが。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
ホンダは小型車メーカだったんですね。
高級セダン=FRというイメージがあって、どうも違和感がありました。

お礼日時:2003/04/08 21:04

いろいろ事情があってそうなってるんだと思います。



まず、世界的にみてFF車が主流になっていること。
駆動方式を統一することでコストダウンが行えること、またシャーシーの開発コストも安くなる。要は新車の開発コストにかかわってくると考えます。
事実トヨタにおいても低価格のFR車はありません。(あっても数車種)マーク2あたりが限界でしょう?
日産でもシーマクラス以上の高級車にしかありません。

もっともホンダもNSRとかS2000あたりはFRですし、一般の人間が運転するのに十分なスポーティさを作れる自信があるからFFなのかもしれません。

カートやF1は全部MRですし、後輪駆動が作れないわけじゃないと思います。
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この回答へのお礼

皆さんの回答大変参考になります。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/08 21:23

会社の方針が


MM(マンマキシマム、メカミニマム)を
掲げているため
4輪乗用車はFFを中心とするそうです。
(4WDやMRも若干存在します)

この思想のため軽トラックは独自レイアウトになります。
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この回答へのお礼

そういう方針だとは知りませんでした。
大変勉強になります。
御回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/08 21:25

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