No.2
- 回答日時:
徒然草 第百三十七段「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは」かもしれません。
「望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う青みたるやうにて、深き山の杉の梢に見えたる、木の間の影、うちしぐれたる村雲隠れのほど、またなくあはれなり。椎柴・白樫などの、濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身に沁みて、」…など。
参考URL:http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure …
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
私もNO2の方がおっしゃるとおり、徒然草第百三十七段
「花は盛りに、月は隈なきを見るものかは。雨にむかひて月をこひ・・・・・・」だと思います。
桜の花は満開で、月は一点の曇りもない澄み渡ったものばかりを見るものであろうか(そうとは限らない。) そぼ降る雨に向かって、雨故に姿を見せない月を恋い、(花見などにも行かずに)一室に閉じこもって春がどのように過ぎ去ってゆくのか、そんなことも知らないでいるのも、やはりしみじみとして趣が深い。 というような現代訳ですね。
「月は隈なきをのみ見るものかな」
補足すれば、兼好法師は、この箇所の月は和漢朗詠集8月15日の夜の月、あるいは類聚句題抄などに記載されている「対雨恋月」という題の詩を思い出して書いたのではないかといわれています。
また後で出てくる
「望月のくまなきを千里の外まで眺めたるよりも 暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う青みたるやうにて・・・(略)・・・・
うちしぐれたるむら雲隠れのほど、またなくあわれなり」
満月で一点のかげりもなく皓々と照らす光を、まるで千里の遠方まで眺め渡した時よりも、今か今かと待ったあげくに、明け方近くでてきた月が、いかにも赴き深く青みがかった様子で・・・・・・
流れよるむら雲に月が隠れた、その時の風情など、またとなくしみじみと趣が深いのであると説いています。
ここは吉田兼好が月を千里の外まで眺めたるというのは、白氏文集(白居易の詩文集)の「八月一五日の夜禁中に独り直し、月に対して・・・を思う」「二千里ノ外故人の心」という詩句から、この文を思いついて書いたと言われています。
この回答へのお礼
お礼日時:2009/09/14 01:29
ありがとうございます!!
やはり徒然草でした。
更に詳しく解説して頂き、とても参考になりました^^
またゆっくり読み返してみようと思います!!
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