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岡田外務大臣が、中韓外務大臣との会談の中で東アジア共同体構想を話し合っています。
個人的には以下の点でこの構想に懐疑的です。

二国とも日本との領土問題で侵害的対応を取っている。
反日教育が行われている。共同体構築によっていわば搾取されるところが多くなるのではないか。
特に中国などは、世界的にも人権、経済、知的所有権の問題等、共通認識を有しているとは思えない。
二国と共同体を構築したところでこれは共同体というよりも三国同盟的で、世界的に見てもこれで現在以上の発言力を増すとは思えない。
アジア共同体として、東南アジアなどの国々を含めるのならわかるが、こうした国々をいわば排除している共同体である。
等々。

そこで、この東アジア共同体の構築によって、日本がどういうメリットを得るのか、ぜひ冷静に説明してください。

ただし、感情的な回答、それから東アジア共同体のデメリットについての説明は不要です。質問者自身が懐疑的なので、デメリットを説明してもらっても意味がありません。

A 回答 (2件)

私は、どちらかというとEUよりも政治的な統合はゆるく、経済的な結びつきを強めた「自由貿易+共通通貨経済圏」を目指せばメリットは大きいと考えます。



No.1さんの回答のように、中国(およびアセアン諸国)という成長センターと日本がくっつけば、日本企業にとっては俄然有利、欧米企業にとっては脅威です。中国、東南アジアにしても欧米にグローバルスタンダードを握られ続けながら、後追いして非欧米初の経済大国となった日本の手法・技術・モデルを取り込む方が、欧米のそれを直接取り込むよりも成功する確率は高いと思われるので、そうして高成長を続けるマーケットで日本が域内における高付加価値産業を担うことは、経済衰退期を迎えた日本にとってはとてもありがたい状況だと考えます。

また、ドルとユーロに匹敵する共通通貨ができれば、域内ビジネスを拡大することで為替リスクも小さくなり、強い通貨と安定した経済運営の2つが得られます。

確かに、中韓との感情的な溝や、民度の違いを越えて統合することは当面困難だと思うので、敢えてしなくて良いと思います。

ただ、相手に対する偏見や敵視、不安視は相手に対する情報不足から来るものなので、実際に人・モノ・金の往来が増えれば、付随して相手の情報も増えて相互理解が深まります。ネットの世界ではナショナリズムの応酬も見られますが、総合的に見て特に日韓関係などはこの10年で飛躍的に相互理解が深まっていると思います。経済的な結びつきを強めれば、そのうち政治的にも一定の連帯が可能になる時期が来るかもしれません。
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民主党が参考にしていると思われるEUの歴史を見ればよい。




>反日教育が行われている。共同体構築によっていわば
>搾取されるところが多くなるのではないか。

そういう対立は解決しながら共同体を作っていくことになるだろう。EUも第二次世界大戦の対立国家同士や東西の火種を抱えながらも、何とか協議して共同体に結びつけた。

>特に中国などは、世界的にも人権、経済、知的所有権の
>問題等、共通認識を有しているとは思えない。

これは先と近いが、共同体構想の中で協議していく話。または共同外設立後に話すことにもなる。EUも同じだったし、今でも認識が異なる点についての協議は続いている。


>二国と共同体を構築したところでこれは共同体というよりも
>三国同盟的で、世界的に見てもこれで現在以上の発言力を増すとは思えない。

実現すれば十分に発言権は増す。韓国は微妙だが日本と中国が手を結ぶだけで世界的にはかなりの脅威。
中国は世界が有望視している未開拓市場。その中国市場に日本企業が優先的に参加できるようなことがあれば、欧州やアメリカ企業にとっては大きな痛手となる。


>この東アジア共同体の構築によって、日本がどういうメリットを得るのか

これはどういう共同体になるか次第。
一番理想的な場合はそのメリットは計り知れない。中国韓国との共同体構築をきっかけに他アジア諸国まで巻き込むことになりEUをはるかに超える共同体が成立するかもしれない。欧米ルール=グローバルルールを打破できるかもしれない。
一方、形だけ作ったが魂が入らなければ、メリットはほとんどなく早々に解散か脱退と言うことになるかもしれない。
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この回答へのお礼

ご意見、ありがとうございます。

僭越ながらいただいたご意見を要約しますと、共同体を作ったあとでさまざまな問題や摩擦を解決していけばよい、そのためには魂が必要だ、ということでよろしいでしょうか。

いただいたご意見を元に考えますと、私が懐疑的なのはこの部分に不安が残るからだと思いました。
たとえば中国の、これまでのさまざまな問題に対応するための国際協調の場においての行動を見ると、おっしゃるような「魂」がまったく不十分なのではないかと。
そうした国との共同体によって、日本は何を得るのか、国際社会は日本をどう判断するのか、ということだと思います。

確かに、欧米ルールがクローバルルールであることに対案を提示できるのはいいのですが、では中国と韓国との共同体で(経済市場という点では魅力的なのでしょうが、果たしてそれだけでは。。。)、対案とみなされるかどうか。

鳩山内閣が共同体を提唱するときにこうした点を戦略的に考えているのかが、今でもはなはだ疑問です。

お礼日時:2009/09/30 06:59

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