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哺乳類は雌の体内である程度育ってから生まれてきます。
これは、自然淘汰の中ではかなり不利なのではないでしょうか。
卵で産んで育てる方が、身ごもっている雌は動けないというプロセスがない分、有利に思えます。
にも関わらず、人間を始め多くの生物が体内で育つ方法になっています。
逆に、虫や魚類などは卵のままです。

なんで卵で増殖していく方法を捨てて、体内で育てる方を選んだのでしょうか?

A 回答 (5件)

こういうものはどう解釈するかということで、正解というのがあるかどうかは微妙ですが。



子孫を残すということは、要するに次の世代で成熟年齢に達する子供がいるということです。

さて、卵の期間は極めて外敵に狙われやすい期間です。卵は動けないため、自力で逃げるすべはありません。そのため、外敵に狙われてもよいように、非常にたくさんの卵を産んだり(多産多死戦略)、卵を外敵に見つからないように隠したり、卵が孵化するまで親が保護するといった対策をとることになります。一般に卵をたくさん産む種はほっぱらかしの傾向があり、少ない場合には、コモリガエルなどのように何らかの卵保護のシステムを発生させる傾向があります。

一般に哺乳類は少産少死の戦略をとっています。また、保育を行うということが一つの特徴です。多産多死では保育を行うコストが高まりますので、上記二点はたがいに関連しているといってよいでしょう。多産多死戦略を取らないことを前提とした場合、子孫を残すためには親が保護のコストをかけることにせざるをえません。卵保護の一つの解決策として"卵期間をなくす"というのは選択肢としてあり得ます。卵を保護していれば、どっちにしろ動けないというプロセスは生じるので、おなかに抱えながらでも移動できるメリットがデメリットをうわまっているということでしょう。哺乳類は温血性動物で、初期の捕食者に対して機敏に動きまわれたと考えられますので、はらんでいても逃げ切れたのではないかと思われます。そのような経緯でこのような戦略をとって子孫を残すことを選んだと考えられます。

ちなみに虫や魚類では卵胎生はある程度発達していますが、鳥には卵胎生の戦略をとる者はいません。鳥は飛翔のために極力体を軽くする必要があるため、体内で保育することによるコスト増に耐えられないと考えられます。つまり、質問者様の疑問どおり、身ごもっていることによるデメリットが大きい生物では、胎生という戦略は取りえないと考えられています。
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この回答へのお礼

なるほど、卵は卵でデメリットがあるのですね。
海亀みたいに産んでほっておいたら勝手に孵ってくれるようなのは、とっても楽ちんに思えたのですがそうでもなかったようです。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/19 16:49

別に選んだわけではありません


たまたまそのような変異を受けてそれが有利だったから繁栄しているのです
多くの卵を産んでわずかしか育たない卵生よりも少しだけ子供を産んで多くが育つ方が物質的にもエネルギー的も有利です
受精から深間での期間を安全な体内に置くか自分で制御できない自然に任せるかどちらが有利だと思いますか
危険が迫ったときに卵を抱えて逃げるか体内に保管して逃げるかどちらが安全性が高いか分かりますか
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この回答へのお礼

いや、卵は抱えて逃げないでしょう・・・
よくわからないんですが、debukuroさんが仰ってるのってつまり
1.危険が少ないから質で勝負
2.危険が多いから量で勝負
ってことですよね。
なんで危険が少ないからって数を減らす必要があるんですか?って質問の趣旨だったのですが、どういった意味か分かりますか

お礼日時:2009/10/19 17:06

1ですが追記です。



子供を産む爬虫類や魚類、虫類は確かにいますが、メカニズムが哺乳類と異なります。胎盤を有しているのは哺乳類だけです。卵胎生の場合、たんに卵の隠し場所を親のおなかのなかにしただけと換言してもよいかと思います。哺乳類に関してはそれら卵胎生の動物が得たメリットに加え、胎盤獲得のメリットそのものを指摘しておく必要があるでしょう。

子供は卵の栄養で成長します。つまり、卵の中に含まれている養分以上には育つことはできません。産卵の段階で、すべての資源を持っていないと、繁殖は失敗します。従って卵で繁殖する場合には、ふ化した段階の子供の大きさには限界があります。ところが有胎盤類では子宮内で栄養を与えながら成長させることができるため、産卵初期にかけるコストの上限以上に子供を成長させることができます。人間なら、代替3-4キログラム程度で子供を産むことになりますが、卵で発生させる生物で、ふ化したときに3キロあるというのはまず不可能です(3キロ以上の卵を産まないといけない)。また、発育と中には老廃物の処理も問題です。卵の外に老廃物を捨てることはできないので、卵の場合はその中に尿は糞に相当するものがたまっていきます。母親の胎盤を通じて老廃物を外部に排せつできますので、大きく育てるうえではこれもメリットたり得ます。

誤解の無いよう付け加えますが、進化戦略というのは最適解がひとつであるとは考える必要はありません。卵で産むほうがすぐれているかとか、劣っているかとかは、特にないのです。そこには「必然」はありません。ただ、個々の生物種の置かれている状況の中で、たまたまマッチして残ったものがいまわれわれの見ている姿です。歴史が繰り返したとすれば、まったく違った繁殖戦略が出てくることは十分にあり得ます。
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この回答へのお礼

卵も胎盤も繁殖のためのいろいろなアイディアの1つという事ですね。
卵だとその卵の重さ以上には育たないというのは、確かに卵の大きなデメリットでした。
重ねての回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/19 17:01

卵を産む哺乳類も居ますし、子供を産む魚も居ます


ですが例えば子供を産む魚は、卵体性で、ある程度体内で育って、出ていきなり群れの一員として生活していきますが、どうしても卵で生まれる魚から比べると少ないですねそれに対してマンボウ等は、1万個以上の卵を産みますがやはり生息数はそれほど多いい個体ではないですね
人間を始め哺乳類のほとんどが子供で産むのは、ある程度強い立場ですから有る程度育ててから産んでも、種の保存がきくのではないですか
魚や虫などは卵を産んで育てている間に他の生物に食べられてしまう可能性が有る動物ではないかtろ思います
後爬虫類の中でもマムシは子供を産みます
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど、食われる立場にあるからそういった方法をとるということですね。
マムシが卵じゃないのは知りませんでした・・・見てみたいですがヘビは苦手です。

お礼日時:2009/10/19 16:56

なぜ卵のほうが有利だと思われるのですか?事実は全く逆で、胎生の方が非常に有利です。



>雌は動けないというプロセス
そのような事実はありません。動けないのは出産中だけです。

>虫や魚類などは卵のままです。
なので、かれらは何千個、何万個と生まねばならないのです。これは卵が不利だという決定的な証拠です。

たとえばマンボウは数億個の卵を産みますが、親になれるのはほんの2~3匹です。胎生であるヒトは、限りなく100%に近い個体が親にまで成長できます。被食者の代表であるネズミでも、数匹に1匹が親になれます。
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この回答へのお礼

例えばペンギンなら、雄雌が交互にエサを取りにいったり出来ますよね。
そういう意味で、動きやすいかなーと思ったのです。

それは卵が不利というより、その生物が弱いから物量作戦をとるんですよね?
それなら、それこそライオンが卵で沢山孵ったりしないのはなんでだろう、と思ったのです。

お礼日時:2009/10/19 16:52

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