プロが教えるわが家の防犯対策術!

 はじめまして。

イタリアで日本語を教えていますが
先日テキストの中に

*「あの着物を着た人は誰ですか?」
 →「誰だか分かりません」

という文章がありました。
生徒達に「誰か分かりません」というのは
説明できたのですが、この「だか」の「だ」を
どうやって説明したらよいのか・・・と困ってしまいました。
文章全体の意味としては同じだと思うのですが、
何か違いがあるのでしょうか?

そうやって考えると
*どういう意味だか、知りません。
*なんだか 分かりますか?
等々、日々普通に使っているのに
今まで深く考えた事がなくて・・・

よろしくご指導お願い申し上げます。

A 回答 (4件)

#2



「(状態)名詞A」に対する「話し手の確信」を基準にした使い分け
********************
不明/疑い/否定的
→→→→→→→→→→
(~か)(~なのか)(~だか)(~なんだか)
←←←←←←←←←←
確定/確信/肯定的
********************

------------------
A+    ~か ~のか ~だか ~のだか 疑問詞か
不確かさ  20% 50%  80%  100%   20%
       確定 不明  不明  不明    不定
文の種類  →       ← 述べ立て文| すべての文
------------------

------------------
A+B+  AかBか AのかBのか AだかBだか AのだかBのだか
不確かさ   0%    50%      80%     100%
      二者択一   不明   |→  不明/優柔不断  ←|
文の種類  すべての文→
------------------
『日本語類義表現使い分け辞典』

└─────────┘

|だ《助動》

|(ウ)『―か』不確かなことを、いぶかる気持ちで言うのに使う。「煮えたかどうだか食べてみな」「おとといだかに出張しました」「その後どうしたんだか」※普通は「だか」で言い切りにする。→か《終助》(ア)

|か《終助》《句末に置き、述語の体言・副詞などや活用語連体形(形容動詞では語幹)に付く》(ア)疑い・問い掛け・反語・言い返し、また、詠嘆、自問自答などによる納得を表す。

|文中にはさむ句では「何だ―こわい」「庭を荒らしたのが犬だ―どうだ―調べよう」のように、助動詞「だ」の終止形にも付くが、文末では「それは何―」「庭を荒らしたのは犬―どう―」であって「だ」に付かない。『岩波国語辞典』

|【か】

|指定の助動詞「だ」、「だ」を含む助動詞(「そうだ」「ようだ」など)および形容動詞の終止形には接続しない。すなわち、「…だ」の疑問形は「…か」であって、丁寧体「…です」の疑問形が「…ですか」であるのとは整合しない。

|【だ】

|…疑問詞+だか
|終止法の「それは花だ」の疑問形は「それは花か」であって、「だ」に「か」が下接することはないが、疑問詞、あるいは疑問詞を含む文節には「だか」が下接し、全体が不定の意になる。(単独の「か」も疑問詞に下接して不定の意を表す)「なん―寒い」「だれ―来たよ」「どこへ―行ったな」「いつの日―覚えていない」『集英社国語辞典』

引用ばかりで失礼いたしました^^;
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この回答へのお礼

lyricsさま

ご丁寧にどうもありがとうございました。
特に数字で表していただいた事で
(20%, 50%と非常に分かりやすいです)
外国人にも説明しやすい、かつ、彼らも
把握しやすいと思います。

「日本語類義表現使い分け辞典」というものが
存在してたのですね・・・こちらの勉強不足!
今度の里帰りで必ずチェックいたします。

たくさんの引用、とても参考になりました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/10/20 16:23

No.2、3です。

申し訳ありません。
誤記がありました。訂正いたします。

回答番号:No.2
> (2)誰 + か/なのか/だか/なんだか、相談したいことがあるとかいって、今晩「来ていいか」って言ってたけど。



何 + ~~~
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こんにちは。

二分割になります。

> どうやって説明したらよいのか・・・と困ってしまいました。
> 文章全体の意味としては同じだと思うのですが、
> 何か違いがあるのでしょうか?

ひと言で言えば「不明さの度合い」の違いとなり、「だか」を使った方がより不確かなニュアンスとなるようです。
辞書より引用してみます(大部分が引用で失礼いたします^^;)。
┌─────────┐

(1)誰 + か/なのか/だか/なんだか、呼んでるみたいですよ。ちょっと窓から覗いてみてください。

(2)誰 + か/なのか/だか/なんだか、相談したいことがあるとかいって、今晩「来ていいか」って言ってたけど。

○Aが疑問詞の「誰/何+か」は、具体的に「どんな+人/こと」か「不定/未定」で分からないが、話し手は「確かに/確信をもって+ある人が呼んでいる/相談したいことがある」と言っていることになる。

○これを「誰/何+なのか」にかえると、話し手は「メモリバンク」で、過去のデータと照合し、以前にも「こんな時間に人が呼んだ/相談したいことがあると言った」という情報を得て、今度も「同じかもしれない」し、今度は「違うかもしれない」といった「心の揺れ/軽い疑い」を見せてはいるものの、ある程度の確信をもって「誰か呼んでいる/何か相談したいことがある+に違いない」と考えている。

○一方「誰/何+だか」は、確かさも確信もないが「もしかすると+誰か呼んでいる/何か相談したいことがある+かもしれない」という肯定的要素を残しているが、

○これを「誰/何+なんだか」にかえると、過去のデータから「人が呼んでいる/相談したいことがある」という可能性が否定され、話し手は「誰が呼んでいるのか/何の相談がしたいのか」という「不安/不審/疑い」を抱いている響きになる。

(3)雨が降る/安い+のか/んだか、曇ってきた/すごく混んでいる。

この違いは、上のようにAが動詞や形容詞の場合でも同様である。


「A+か/(な)のか/だか/(な)んだか+B+か/(な)のか/だか/(な)んだか」の場合は、AかBの選択になるので、次のようになる。

不明/未知/優柔不断
→→→→→→→→→→
(AかBか)(AなのかBなのか)(AだかBだか)(AなんだかBなんだか)
←←←←←←←←←←
確定/決定/二者択一

※「A/B=動詞/形容詞」の場合に「~だか」が使えるのは、他者の優柔不断、つまり「AかBか」が決まらないことに対して、話し手が腹を立てるか、苛立ちを見せる場合に限られる。

#1
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この回答へのお礼

「だか」のほうがより不確かなニュアンスなんですね。
書いていただいた;
>○一方「誰/何+だか」は、確かさも確信もないが「もしかすると+誰か呼んでいる/何か相談したいことがある+かもしれない」という肯定的要素を残しているが、
この部分、「なるほど」と納得いたしました。

分かりやすい説明、本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/10/20 16:42

簡単です。

英語で考えるとわかります。

だれだかわかりません。→
I don’t know who is.

だれかわかりません→
I don’t know who

「だ」は「です」や「である」と同じくBe動詞です。
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この回答へのお礼

イタリア語と日本語で教えているため
まず日本語で理解してから、イタリア語に
訳そうと思っていました。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/20 16:51

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