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快刀乱麻を断つ
の語源について質問です。
杜甫の漢文のようですが、解説をお願いします。

アレキサンダー大王の逸話にもとづいていると思っていたのですが、関連はあるのでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

杜甫の『戯題画山水図歌』に「焉得并州快剪刀剪取呉松半江水」とあるのを


〈切れ味のよい刀剣で、乱れもつれた麻を切る意〉と解釈するもののようですが、
「いずくにか并州の快剪刀を得て、呉松半江の水を剪取したる」と読むところのようです。

十日、一水を画き
五日、一石を画く
能筆、相い促迫するを受けず
王宰、始めて真跡を留むるを肯んず
壮なるかな、崑崙・方壺の図
君が高堂の素壁に挂く
巴陵、洞庭、日本の東
赤岸の水は銀河と通じ
中に雲気ありて飛龍に随う
舟人、漁子、浦ジョ(さんずい+余+攵)に入る
山水ことごとく亜す、洪濤の風
もっとも工みなるは遠勢、古も比する莫し
咫尺、応に須らく万里を論ずべし
いずくにか并州の快剪刀を得て
呉松半江の水を剪取したる

この歌は、杜甫が友人の家の壁に掛けられた王宰の描く山水画を見てつくったものなのは明らかです。
これが快刀乱麻の出典だというのは誤りではないかと思います。

――――――
「快刀乱麻を断つ」の出典は、『北斉書』の〈文宣帝紀〉によるものが有力のようです。

『高祖嘗試觀諸子意識,各使治亂絲,帝獨抽刀斬之,曰:「亂者須斬。」高祖是之。』
北斉(ほくせい)の高祖・高歓(こうかん)はかつて、我が子一人一人の判断力を試そうと考えた。
息子たちそれぞれにからまった糸の固まり(←乱麻)を渡すと、それをなんとかするように命じた。
子供たちはこのからまりを解こうと必死に糸玉と格闘していたが、
この時、ひとり高洋(後の文宣帝)だけが刀を抜いて、糸玉を真っ二つに斬り、
「秩序を乱した者は斬らなくてはなりません」と言った。
高歓はこれをみて洋は見込みがあると思った。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
もしよかったら、この記事の資料や参考文献も教えていただけませんか?
(それとも、原書をあたられたのでしょうか)

お礼日時:2009/10/28 20:53

No.2です。


回答するにあたり引用した資料を記します。
○杜甫の『戯題画山水図歌』に関する資料
http://ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp:8080/dspace/bit …

○『北斉書』に関する資料
http://www.xysa.net/a200/h350/11beiqishu/t-004.htm
http://archive.mag2.com/0000145413/2007020111220 …
http://tw.18dao.net/%E6%88%90%E8%AA%9E%E8%A9%9E% …
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって申し訳ありません。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/11/06 13:19

下記URLの下の方、その他の地域に由来が書いてあります。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC% …
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この回答へのお礼

まさに知りたいことが書いてありました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/28 20:51

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