去年の夏に房総半島に行ったときのことですが、ある小高い岡の上に登って太平洋沖を眺めているとき、はるか彼方にある水平線がうっすらと曲がっていることが肉眼ではっきりと分かりました。
これは目の錯覚かと思い試しに近くにあった真直ぐの角材を持ってきて水平線の位置に合わせ再度見てみるとやはり両端の部分で水平線が曲がっているのがはっきりと分かりました。
この日は雲一つない快晴の日で視界は最高に良かったのですが、これで分かったことは条件さえ良ければ地球が丸いという事実は肉眼でもはっきりと分かるということです。
そこで不思議に思うことなのですが天文学は古くから始まっており、紀元前のギリシャ時代には既に金星が発見され、タレスによって日食が予言されたといわれているほどの技術をもちながら、
なぜこの地球が丸いというようなこれほど単純なことを知るのにさらに数千年の歳月を要したのかということです。
No.11
- 回答日時:
>月の下側には砂粒1つ存在し得ないことになりはしませんか。
既に落ちた後だと考えれば全く矛盾しません。
>あるいは月の下側から砂や小石がぽろぽろと下に落ちていくのは非常にイメージし難いものではありませんか。
地球から見て月の南半球(と云っていいのか?要するに下側)にあるものが上(地面)に向かって落ちる(上がる・・・表現難しいな)方がイメージしにくいと思いますけど。
鶏が先か卵が先かではありませんが、結果として地球が丸い事をある程度の文明を築いた人類(民族)が認識したのが質問タイトルにある様に数千年もかかったのです。
つまりANo.10で回答したように識字(率)と言う基本的なものですら一般市民にはここ百数十年なのです。
高等教育を受けているとか、余程科学的なものに好奇心を持った人でない限り本の一握りの裕福な人以外は今日明日の食いぶちが最も重要で関心の有る事ですから地球が丸い等と言う腹の足しにもならない知識に全く興味も無くても何ら不思議は有りません。
例えば現在に置き換えると、相対性理論の基本である「光速度不変」は光速基準で「時間」は相対的なもので時間そのものに「始まり」があるというのは理解しにくいものだと思います。
それに時間が相対的に変わると言うのは実生活に於て体感する事もありませんし、生きていく上で知らなければならない知識でも有りません。
文明が発達して(一部を除き)毎日が生きるか死ぬかを気にしなくて良い現代ですら上記の事のように教えられても理解出来ない(イメージしにくい)ことがあるのに、かつかつ生きている時代の人たちが地球が丸い事を考えた事も無くても全然不思議でも何でもないと思います。
生活にある程度の余裕が有るか無いかがポイントになるのでは無いでしょうか。
食うものがなければおつむは働かない、とこういうことですか。
まづ食うものがなければ真理の探究などやっておれんと。
確かにこれは言えそうですね。
世の親の多くは家の生活水準と子の学業の成績は関係ないといいますが、
やはり家計と成績は比例関係にあるということですか。
まあよろしいでしょう。
No.10
- 回答日時:
もう少し単純に考えてみてはどうでしょう。
数学や科学などの教育が一般の子女が受けられるようになったのはせいぜい百数十年そこいらです。
それ以前なら高貴な階級であるとか裕福で無いと受けられなかった訳ですから。
遊牧民ならそれなりの距離は移動したかも知れませんが、普通の人は生れてから死ぬまで生れた土地を離れる事すら無かったでしょう。
そうなると「地球が丸い」なんて話はどうでも良い事ですから知る必要も無いということです。
それに感覚的に理解しにくいというのも大きいのでは無いでしょうか。
地球が球体なら我々の反対側の人たちはどうやって立っているのか・・・とか。
例えば状況証拠とは言え、地球の誕生が数千年そこいらでは無いと言う事も、現在のホモサピエンス以前に別の人類が存在した事も、恐竜等の化石を神が置いた訳でも無いと言うことも、(生粋の?)キリスト教徒には理解しがたい(と言うか受け入れられない)ものですから。
もし全てのものが下に落ちると考えるのであれば、月の下側には砂粒1つ存在し得ないことになりはしませんか。はたして月を眺めながらそのように考えたのでしょうか?あるいは月の下側から砂や小石がぽろぽろと下に落ちていくのは非常にイメージし難いものではありませんか。
No.9
- 回答日時:
「遠くから来る船がマストから見える」とか「月食のときに月に写る影が丸い」ことからも, ギリシャ時代には既に「地球が丸い」ことは知ら
れてましたがね.確かに、「遠くから来る船がマストから見える」とか「月食のときに月に写る影が丸い」などは地球が丸いことを示す有力な方法であり、これを見抜いたギリシャ人はさすがにエライといえます。
ただし、No.8にもコメントしたとおり、これらはごく一部の人々の知る範囲であり一般には知られていなかったという状況があります。
一方、ギリシャ人が成し得たにもかかわらずなぜローマ以降にギリシャ人が得とくした知識と技術が引き継がれなかったのかについては、別に議論する必要があると思います。どなたか詳しい方がおられましたらコメント願いたいです。
No.8
- 回答日時:
もちろん紀元前のギリシャ時代であれ、アルキメデス、ユークリッド、エラトステネス、アリストテレスなどまともな考え方、頭脳をもつ人間は一部にいたのですが、なにせ当時はコミュニケーションも発達しておらず、一般人に彼らのもつ知識を広めることは出来なかったのでしょう。
従って実質的に評価すると当時の社会にはまだ地球が球体であるとする見方は定着していなかった、これでよいのではないでしょうか。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
>過去において生じたこれらの失敗や間違いについて見直し、なぜこのよう
>な失敗や間違いが生じたのか
私も昔はそのように考えていました。
しかし、科学と迷信の違いを理解するにつれ、この考え(科学が誤ったという認識)自体が誤りだと気がつきました。
科学というものは、デカルトの「方法序説」からケプラーやガリレイ、ニュートンなどの活躍ではっきりした形を取ることになった方法論でしょう。
それは、誰にも手段さえあれば観察可能な観察結果から、それを説明する理論を推測し、それを実験などで確認していく手法でしょう。
それが確立するまでは、そもそも「科学」ではなかったのですから、「科学が誤った」という土台で判断できません。ギリシャのデモクリトスが「原子」を提唱しても、それは哲学にすぎなくて、たとえ後に証明されたとしても科学ではない。
では、ニュートンの物理学は誤っていたのでしょうか?。
いいえ、それ以前(ケプラーなど)に観察された結果--誰でも追試できる--結果を元に、それを説明できる法則を説明し、キャベンディッシュが実測をした。でも重力を人類は遠い昔から知っていた。べつにニュートンが発見したわけじゃない。天体でも地上でも同じ法則が成り立つことを説明した。・・・それが科学。
もちろん、それで当時観察されるすべての重力のかかわる減少は説明できた。
それで説明できない事実が発見され、のちのアインシュタインへ続くわけだけど。
>これらを回避するにはどうすべきであったのかなどを
科学ではなかったか、否かが問題なのです。
新しい理論が発表されると、こぞって科学者は議論に参加しますが、それはその過程が「科学的か否か」であり、同じ結果が出るかの追試なのです。
科学以外が、間違っていたり、あるいは科学以外が科学の成果を否定するのとは区別する必要があります。
進化論だって、科学の世界ではすぐに議論され速やかに受け入れられたけど、他の世界は長く、今でも否定している。でも、それを批判しても始まらない。
1つ考えてもらいたいことがあります。
万有引力の法則は17世紀ごろニュートンにより発見され、これによりものの上、下は全て相対的なものであるから地球の下側の人間が下に落ちるのではないかという歴史的にあった問題は心配せずにすむこと、地球が丸くても問題はないことが理論的に説明されたわけです。
しかしながらはたして万有引力の法則を理解しなければ地球が丸いことを理解し得ないだろうか。
織田信長が万有引力の法則を理解したとは思えないが、彼は地球儀を見て即座に地球が丸いことを理解したという。一方、側にいた坊主連中はそれが理解できなかったという。この違いはどこからくるのか、この認識の違いを生む「モノ」は何なのかというのがあります。
もう1つ、もし万有引力を知らず全てものは下に落ちると考えるのであれば、月を見て月にも上と下があるのであるから、月の下側から砂や石ころが下に落ちているであろうとか(もしくは月の下側は砂粒ひとつないツルツルであろうとか)、そういう議論があって当然であろうと考えますが、そのような話は全く耳にしません。これも少し考えてみればおかしな話だと思いますがどうでしょうか。
ギリシャ時代のアルキメデス、ユークリッド、エラトステネス、アリストテレスなども万有引力の法則を認識していたとは思えないが、彼らは立派に地球が丸いことを理解し、地球の大きさを計算して見せました。万有引力を知らなくても地球が丸いことは思索により導き出せると考えることも出来ますがこれは認識に関する方法論の問題であり、このあたりからは科学の範囲かどうか何ともいえません。これについては、まだ結論が出ていないと考えますがどうでしょうか。
つまりここで言いたいのは質問に掲げた問題は既に解決済みであり、何も問題は残されていない過去の事と一般にとらえられていますが、私はそうでなく解明すべきことが山ほど残っていると考えるわけです。
No.6
- 回答日時:
>一つの科学的事実を発見したときそこに至るまでに… …その科学的発見と同程度に重要なことだと思う
同感ですが、誰もお金を払って呉れないので、其の手の「研究・学問」は老人の暇つぶしになっています。
もし老人の暇つぶしということになれば科学史研究(さらに進めて歴史研究一般の全て)も同類になると思いますがそう考えますか。
もっともここで思うに科学史研究の在りかたも単に過去の科学の進展状況を記録し解説するというのではなく、科学史研究者の科学者として分析と評価(すなわち上記した、なぜこのような失敗や間違いが生じたのか、これらを回避するにはどうすべきであったのかなど)を加えてはじめて形になり、価値が生まれると考えます。
No.5
- 回答日時:
推測と証明は違う。
円盤の中心に立ってみても周囲は丸く見える。
それはおいておいて、
地球が丸いことは、水平線の向こうから来る船はマストのてっぺんから見え始めるので、確かに丸いのかもしれない。でもそれは遠くのものは沈んで見える。=光が上に曲がるのかもしれない。
子供達が昔の人は「馬鹿だった」という風なことを言ったら私は叱ります。
「では、君達は地球が丸いことやその半径がどのくらいか証明出来るかね。」
地球が丸いことは遠くギリシャの時代にアリストテレスは、月食は地球の影の中に月が入ることによって生ずる現象であることから地球は丸いと唱えている。
しかし、それが証明されるためにはマゼランまで待たなければならなかった。
分子の存在が予測(1811)されても、証明されるためにはアインシュタイン(1905)やベラン(1909)の登場を待たなければならなかった。
一つの科学的事実を発見したときそこに至るまでに多くの失敗や間違いがあるものですが、一度科学的成果をなし遂げた後で過去において生じたこれらの失敗や間違いについて見直し、なぜこのような失敗や間違いが生じたのか、これらを回避するにはどうすべきであったのかなどを徹底的に調べ上げ形にして残すという作業は極めて重要なことであり、その科学的発見と同程度に重要なことだと思うのです。
そのような観点からこの質問を投げてみたのですがどうでしょうか?
No.4
- 回答日時:
学問を修めるより幼い頃から、物は下に落ちるということを経験で誰もが知っています。
言い換えれば、物が横に落ちたり上に落ちたりしないと知っています。
さてここで水平線が曲がっているのを見たとして、丸いと思うでしょうか?
「丸かったら『横』や『下』にある物や人が全部落ちるじゃないか。ありえない。暴風や地震など何らかの力によって波打った形になっているだけじゃないのか?」
と思うのではないでしょうか。
分かりやすい形で地球の丸さを見せることは無理だったでしょうから、その『常識』を破るのに時間がかかるのはある意味当然かと思います。
有難うございます。
私がこの回答を読んで、即座に思い出したのは信長公記にある織田信長と地球儀の出会いの話です。
そこで信長はフロイスが差し出した地球儀を目にして地球が丸いことを即座に理解したのですが、側にいた坊主連中は地球が丸いはずはない、
もし丸ければ地球の下のほうにいる人はみんな下に落ちてしまうではないかと言ったという話です。
これを読んだとき、この物語は第1級の日本版コメディであるとみて大いに楽しんだものです。
結局、信長とこの坊主連中とではその世界観においてあるいは人間として明らかな質の差があったということだと思います。
No.3
- 回答日時:
両側が低くなっているだけで球体であることを証明できますか
山の尾根を見ただけで山は球体だといえますか
何よりも球であると起こる矛盾が解決されなければなりません
海の水が周囲の水平線の向こうに落ちてしまうはずだ
地球を半周すると逆さまになってしまうはずだ
ニュートンが登場するまではこの矛盾を解決できませんでした
今の人はそういう風に教えられているからそのように見ます
球体であることを知らずに水平線の湾曲を説明できますか
後知恵なら何でもいえます
コロンブスの卵と同じです
紆余曲折を経て今の知識を築き上げた過去の偉人たちを無知扱いするのは間違っていると思います
太陽、月、金星、火星、木星...など、およそ観測可能な天体の全てがことごとく丸い球体であることを知った上で、
なお地球は丸いはずがないと本気で考えるものなのかどうかそこが不思議なのです。
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