プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

ボーカルマイクの選び方についてご教示くださいませ。

私は女性で、高音が得意なほうです。響きのある声と息混じりの声の両方を使います。
(ハスキーではなく、声質は透明感がありますが、息混じりにするときもあります。)
音楽の志向性は、楽器少なめで、ギター&ピアノがメインの落ち着いた静かな感じです。
声量ガンガンのタイプではありませんが、声は良く出て通ると言われます。(特に高音)
マイクの持ち方等、基礎はほぼできていると思います。
しばらくスタジオ練習の際に使い慣らし、ライブするときにハコが受け入れてくれるならば
そこでも使いたいと思っています。
色々ネットで口コミなどを調べた結果では、ゼンハイザーE935あたりを買いたい気分になっています。

先日、スタジオでSHURE BETA57、AudioTechnica AE4100, ゼンハイザーE935を同じ設定にして試しましたが、実は違いがそれほどわかりませんでした。(音には敏感なタチなのですが鈍いのでしょうか。。)
歌ってるときには、BETA57は若干高音や息混じりがシャリっとするようにも感じ、AudioTechnicaは他のより音がボワンと前に出る、いかにもマイク使ってる感じを受けました。
ゼンハイザーE935はてこずるかと思いましたが、意外に違和感はありませんでした。
録音も聴きましたが、自分では違いがそれほどわかりません。

避けたいのは高音が強くきーきーすることです。
(上述のように試した中では取り立てて困る感じはありませんでした。)

AUDIXのOM6あたりも興味ありますが、試せる場所がありません。
ちなみに、1本目AUDIX OM5,2本目に最近ゼンハイザーE945を買ったという知人からは、1本目ならAUDIX OM6でいいんじゃないのー (-_-)と言われました。

あと、アカペラユニットでも活動しており、基本はみんなでお揃いを使いますが、
場合によってはそこでも使えたらいいなと思っています。

以下に質問をまとめます。

>質問1:
このような状況で、私にお勧めのマイクはどれだと思いますか?

>質問2:
素朴な疑問ですが、よく「高音の得意な人に、高音がよく通るマイクをお勧め」される場面を
見ますが、それはなぜでしょうか?
自力で高音がよく出るならそこを補うよりも、逆に中低音を補強してあげるほうがいいような気もするのですが…
私は高音より中低音でボリューム下がる気がするので、中低音をよく拾うマイクのほうがいいでしょうか?

>質問3:
弾き語りでは一般的に、「超単一指向性」のマイクは使わないほうがよいですか?
マイクの軸をはずさないように練習中ですが、なかなか窮屈だなと思ったり、
プロでも首動かして気持ち入れて歌ってる人も見かけるのですが、そういうのは「超単一」だと難しいのかなと…

>質問4:
「ナチュラルな音」という表現を目にしますが、それは自分にとって、マイクなしの声と似た感覚が得られるということにもなりますか?
また、「クリアーな音」というのも目にしますが、澄んだ声質だと冷たい感じになり得るでしょうか?

>質問5:
スタジオでマイクを試すときのコツ、注意点はありますか?

こまごまと誠に恐縮ですが、ご助言頂けるとありがたいです。

A 回答 (2件)

その辺のマイクは、おおむね何度かは使用経験がありますが、経験者面してウンチク語ったところで、実際にはご本人の生声とマイク通した声の両方を聞かないと判断できません(というか、できるわきゃないですよね(^^ゞ)



なので、音の聞けない掲示板の反対側に居てる側としては、あくまでも質問文の文章から想像する「勘の世界」以上のアドバイスはできませんので、信憑性は薄いです。その点は割り引いて解釈下さい。

質問1について
質問文内の状況の限りでは
「安全な株を買うならE945」
「BETA57Aの質感自体はお気に入りなら、BETA58A試す」
「ちょっとギャンブル感あるけど『思いっきり高域を通したい』ならOM6」
というところでしょうか。

ごく個人的には、質問文から想像する声の方ならテクニカのAE5400も勧めたいですが、コンデンサなのでライブ会場によっては受け入れて貰えないことが多いのが難点です。

AE4100だと「ぼわっとする」というのは、質問者の方の声質想像するのになかなか有効な解説ですが、AE4100の「ぼわ感」は許容範囲としても、同条件でE945より音量感がどう変わったか?
私の経験の限りですが、AE4100でも音質感は変わっても音量感は同じっぽかったら、E945またはBETA58Aが『無難な線』だと思います。
AE4100だと音量感が気持ち減った感があるなら、OM6にも挑戦してみる価値は高まります。

質問2について
>自力で高音がよく出るならそこを補うよりも、逆に中低音を補強してあげるほうがいいような気もするのですが…

いや、それはなかなかおっしゃるとおりです。よくわかっておられる。
そういう選び方の方が遙かに正解である場合は、実はかなり多いです。
だけど、それでもこのような「掲示板相談」レベルだと、『私、高域には自信があります』『高域の通る声を活かしたいです』などと言われると、本当に高域が通ってるかどうか耳で確認できないお節介回答者の身では、高域に定評有るマイクを持ち出さざるを得ません。

それで仮に「全然高域が通らないじゃないか」と苦情言われたら、胸張って「あんたの声が悪いんだ」と言い切れますが、高域が得意という定評はないマイク勧めたら、答えた側が二の句が継げなくなるからです。
別に、掲示板で苦情言われることも無いんですけど、一応真面目にアドバイスしようと思ったら、やっぱり勇気が要ります。

でも、質問者の方のお考え通り、高域自慢の声の持ち主だからこそ、その高域を引き立たせるために中域のしっかりしたマイクを使うべきシーンは山と有ります。ただ、そこんとこを判断するには、生声聞かないと無理ですね。

また、その裏返しで
>私は高音より中低音でボリューム下がる気がするので、中低音をよく拾うマイクのほうがいいでしょうか?
というのも、一概には言えません。その方が良いかもしれないし、そうでないかも。これこそ生声聞かないとわかんないです。
その意味では、中域の芯も確実にしっかり録れると言い切れる、E945やBETA58A、AE5400が無難と言わざるを得ない訳なんです。

質問3について
これは、素人PA屋としての私の「主義」に過ぎませんが、アコギの弾き語りでギター音をモニター(もしくはアンプ)で返すのが前提だったら、
「超単一指向性ぐらいでガタガタ抜かさず使い切れ!」です。

まぁ、窮屈感があるのはわからんではないですけど、単一指向性だって本当にちゃんとした声を拾ってくれる範囲は、超単一指向性とそんなに変わらないですよ。それどころか、そういう「声のスイートスポット」は、超単一指向性より単一指向性の方が狭いことすらザラです。
単一指向性でも、スイートスポットをしっかり捉えて歌おうとするなら、窮屈具合は超単一指向性と変わりませんし、単一指向性に甘えて軸線の芯外しまくる歌い方の癖が付くのも、シンガーとしてどうよ・・・とも思います。

これはあくまで私の私見私論ですが、そういう考え方もあります。
そして、超単一指向性の方が、アコギ弾き語りでは(上手く使えれば)ギター、声ともに音の分離は絶対的に良いしハウリングに強いです。なので、ライブ指向なら使い方はマスターしておくべきだと私は思います。

質問4について
>「ナチュラルな音」という表現を目にしますが、それは自分にとって、マイクなしの声と似た感覚が得られるということにもなりますか?

考え方としてはそうです。
ただ、これはちょっと禅問答めいた話になりますが、「自分にとって」という部分の解釈がちょっとやっかい(^^ゞ

どんな人間も、自分の声の録音結果から「ナチュラルかどうか」を客観的に判断することはできません。人間、自分がどんな声を出しているかを、自分自身で客観的に知ることは不可能だからです。録音以外で、自分の口から出ている声のみを聞くことができる人間は居ませんからね。
だから、そのマイクが歌い手の声をナチュラルに再現しているかどうかは、歌い手の生声を熟知している第三者に判断して貰うしかないのです。

>また、「クリアーな音」というのも目にしますが、澄んだ声質だと冷たい感じになり得るでしょうか?

これは難しい質問です。
クリアーな音というのは、ナチュラル話とも共通項が多いですが、雑味の無い音源をマイクに通した時に、その「雑味の無いクリア感」がそのまま再現できるかどうか、マイク(と録音機材)の特性で雑味要素が付加されたりしないか・・・というニュアンスになります。

ここで、特に声録りで問題なのは、生声だとそれほど雑味感の無い声だけど、実際には雑味要素が全くない声ではない・・・普通そうです。少しは雑味成分が有って当たり前・・・というところで、マイクの周波数特性によってはマイクを通したらやたら雑味成分が強調されてしまい、生声とニュアンスが変わってしまう(普通はクリア感がスポイルされる)ということも、ちょくちょく発生します。
これは、マイクの性能の問題というよりも、高性能マイクの方がむしろ顕著に症状が出ることすら有るので、「歌い手とマイクの相性」としか言いようがない現象です。

つまり、「生声はクリアなのに、このマイクではクリアに録れないよう」という状態。

マイク評価では、クリアかどうかはそういう部分に帰結します。で、雑味が無いままうまく録れれば、(その声質に対しては)クリアな音のマイク・・・ってことになります。

なので、その意味では「クリアだから冷たい声になる」とは限りませんし言えません。
ただ、冷たい方向の声になることが多い・・・という「傾向」は、確かに無いでは無いですが。

質問5について
まずは「いろいろな声、いろいろな歌い方、いろいろなマイクの距離で試しましょう」なんですが、これは当然試されてる話ばかりと思います。
あとは、同条件で録音して、その結果で評価することですね。

この場合は、録音結果の差異の検証ができればよいので、やたら高級な録音機材を使う必要はありません。スタジオのミキサー経由で、ライン録音ができる機材をミキサーに繋いで録音できればよいです。
セットアップも、過大入力で音割れとか、極端な過小入力で聞きにくいとかいう「論外な」状態でなければ、そんなに気を遣わなくても良いです。ただし、比較する全マイクをできるだけ同じツマミセッティングで取り比べることです。

多少いい加減な録音や、そんなに高品質な録音機材を使えなくても、機材を通して電気的に録った音だと、マイク自体の差は明確に出ます。
スタジオのボーカルモニターで直接聞き比べただけでは大した差異は出ません。
また逆に、いい加減な録音でも、本当に相性の良いマイクだったら、誰が聞いてもはっきり解る差は出ます。

今回、録音された結果で差異がないということなら、今一度セッティングをよくよく一定にして比べて下さい。それでも差異がないなら、どのマイクでも良いということであり、質問者の方が多少のマイクの差異は選ばない、かなり良い元声の持ち主だという証拠と考えて良いです。そういう方も、希に居てます。うらやましい限りですけどね。

長文になりましたが、こんなもんで良いでしょうか?
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この回答へのお礼

とてもご丁寧な解説を頂き、心から感謝致します!大変勉強になり、色々スッキリしてきました。思い切って質問してみてよかったです。

スタジオで試した際、ライン録りしていませんでした…(恥)。PCMリニアレコーダーを使い空気で録音してました。今度またライン録音で試してみます!マイクのツマミは同じ位置に合わせたつもりですが、よくよく合わせるようにしますね。
そういえば、AE4100はボワンという感じと共に、音量が若干上がった気がします。元声は…そんなに万能に良いとも自分では思えず…精進致します。。

一つ追加質問ですみません。「安全株ならE945」とのことですが、E935よりお勧めでしょうか?E945はややクセあり、E935のほうが安全という意見も見かけまして。また、メーカー説明と色々な方(音響さんやボーカリスト)のご意見では、なにか違うような印象も受けています。よろしければ簡単で構いませんので、ご見解を聞かせて頂けると嬉しいです。

質問にうっかり書き忘れたのですが、弾き語りはピアノでして、マイクへの顔の向け方も合わせて日々練習を積もうと思います!

本当にありがとうございます!

お礼日時:2010/01/28 00:52

あー、誠に申し訳ない。


No.1全文にわたって、「935」を「945」に全てタイプミスしてました。というか、質問文の見間違いと、私が普段はもっぱら945使ってるせいで、無意識に思い込みをしてしまったようです。
重ねて申し訳なしです。

935と945ですが、単一指向性と超単一指向性の差の分の、ちょっと独特の「距離感による音の差の違い」が有る他は、個人的にはほぼ似た傾向と言えると思いますが、ピアノ弾き語りのようにマイク固定の状況下だと、これはわたしの前言をちょっと翻してワイドな集音でないと困るでしょうから、ピアノ弾き語りでは「935」の方がよろしいでしょう。

距離感を微妙に変えざるを得ない状況下では、935の方が声質を維持しやすいと思います。
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この回答へのお礼

早速のお返事、ありがとうございます!
すみません、私も945を持ち出してましたので紛らわしかったですね^^;)
また色々試してみて検討を重ねますが、これからの自分の歌の向上のためにも、E935を持って頑張るのもいいかな~と思ったりしております。
親身でご丁寧な回答をどうもありがとうございました!

お礼日時:2010/01/28 13:02

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